今日もサウナに入って仕事。週6日勤務が恒常化しつつある。
風呂に入る前にカフェで腹拵え。
ドイツの家庭料理が味わえるオーガニック食材を売りにしたカフェレストランだそうだ。
ベトナムジンジャーチキンとピタパンを頼んだ。後から考えてみるとドイツ家庭料理らしいものは無かった。ライス、ピタパン、パンから選べるが密度の高いライ麦パンだとか、それをほぐすように漬けながら食べる野菜煮込みとかそういうものは無かった。
そして量がとても少なかった。パクチーと胡瓜の薄いスライス一片にオーガニックを感じろというのか。数口で食べられてしまうサラダがそうなのか。
オーガニックでほんの数口しか食べられないよりも、オーガニックでなくとも良いから盛り盛りと野菜を食べたい。
思うに店の雰囲気やコンセプトから上等なカフェなのか大衆的な食堂なのか分類分けしてそれぞれに応じた期待をしてしまうように思う。1200円のランチセットにオーガニック野菜を使っているというだけでこの量と味では納得がいかなかった。ドイツ家庭料理の専門性を掲げながらそれらしさもないのが残念だった。
帰途、前を通り過ぎる度に気になっていた道路沿いの星乃珈琲店に立ち寄った。外観は日本の古い蔵のよう。群馬の「馬車道」を思い出させる。
無論、移築したわけでもない新築でそれっぽく作っただけなのだろうがなかなかの出来だと思うのだよな。
店内でも蔵の入口のようなディテールのこだわり。
好きなテイスト。
星乃珈琲店なんて、ようはドトール系列のハンドドリップ珈琲を売りにした業態だとの知識がある。ここには上等なカフェとしての期待値は無い。
そんな心構えだったから、おお、ううむ、なかなか。この気安く入れる安心のチェーン店ながらこの雰囲気作りは流石だなと感服してしまう。
蔵の中はアートギャラリーのようでもある。
いいじゃないか。エアコンの効いた天井の高いホールで熱い珈琲を啜る。
彦星ブレンドという程良い苦味を愉しめるブレンドなのだが美味しい。450円これ一杯でのんびりほっとできる。食事メニューも手堅く値頃感のあるスフレドリア、ラザニア、スパゲティ、オムライスなどが揃う。大企業がこだわり抜いたバランスを感じる。
客の期待値をどこに据え、それを如何に超えるかなのだと思う。星乃珈琲店は満足度が高い。