RIP 緋泥鰌

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私の愛した緋泥鰌。4年以上の付き合いになるはずだ。
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愛嬌のある顔をして毎日、元気に泳ぎ回っていた。
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先日、水槽の中にいなかったので嫌な予感がして探し回った。外付けフィルターの取水口に挟まっていないか。いない。まさか水槽から飛び出したのではないか。いた。
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水槽の下の木床の1mほど先で乾涸びていた。何か驚くきっかけがあって水面から飛び出してそのまま水槽の外に落ちたのだろう。それとも自由になりたくて決死の逃避行を図ったのか。私としては毎日、良質な魚肉主体のフィッシュミールをあげていた。広々とした水槽に飼っていた。快適な環境を与えていたように勝手ながら思っている。孤独な緋泥鰌は伴侶を求めたのか。
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飛び出して数分ならば強靭な泥鰌のことだから元に戻せば助かったのだろう。私のいない時に、長いこと床の上でのたうち回って苦しんだに違いない。申し訳ないことをした。

 

乾涸びて沈黙する緋泥鰌を前に硬直していたら、足元をマンゴー殿がすり抜けていき、緋泥鰌をパクりと食べた。コラッと叫ぶも丸飲み。

 

泥鰌泥鰌と変わらないわけで、人間も食べる魚なわけだから犬からしたら泥鰌の一夜干しでしかない。私がどんなに愛でて育てていたとしても、マンゴー殿からは「これ餌でしょ?食べないならあっしがいただきますわ」と言うことなのだろう。マンゴー殿に、緋泥鰌も食用魚であるという純然たるもう一つの事実を突きつけられたというか。

 

愛すべきペット魚は愛すべきペット犬のオヤツになってしまった。庭に埋めて弔うよりも、腹に収まり血肉となる。なんだかそれで良かったような気もしてきた。