もう一つの陶蟲夏草鉢「深山鍬形」だがこちらは頭と胸の部分だけ。森を歩いていて、時々死骸の頭や腹だけ見つかることがある。そんなイメージ。
実を言うと頭は上を向いていたのだが、本焼成中に倒れてしまった。鉢の下に転がり落ちていたら大惨事で隣の鉢に癒着するわ、棚板を破損するわで大変なことになっていたに違いない。
鉢に通じる開口部は残っていて、この鉢に植えて曲がりながら育ってくれるならば十分に鉢として使える。むしろ植物と一体感のある個性の強い鉢になってくれそうな予感がある。横に伸びたゼラニウムの花もありではないか。
頭を迂回するように、沿うように生えてくれるのも面白いかもしれない。
結果としてセダム「虹の玉」を植えた。
ニョキニョキヒョロヒョロ生えてきている。これを定期的に剪定しながら幹を太らせ形を整えていきたい。
結果良しとしよう。