築50年以上の古い保養所で露天風呂もないと聞いていたので、そんなに期待はしていなかった1泊2食7000円の温泉風呂のある保養所に泊まった。
内装はしっかりリフォームされ古い旅館の様式だが清潔で綺麗。
そして熱海を一望できる、目の前に熱海城と初島を望めるフレームのない大きな一枚ガラスの嵌った客室。眼下には新幹線と在来線が通るのが子供達には嬉しいポイント。鉄道が近いにも関わらず防音もしっかりしていて快適。
お茶菓子はレトロな羊羹。
晩御飯が昔ながらの旅館に多い焼物や揚げ物が追加で提供されてくる会席仕立てなのだが、食に煩い祖父母も「良い味ねえ」と連発する素材の良さが感じられる美味しさ。
来宮神社から見上げて左手の7階建の建物だ。遮るもののない、中から見た眺望の良さが納得できる外観をしている。
ありがたいことに熱海で丁度、花火大会があり目の前で鑑賞することができた。
炸裂する高さが保養所の高さと同程度ではないだろうか。
部屋から特等席で眺められたのは幸運だった。
跡をひいて流れる花火が好み。
20分ほどの花火大会だったが飽きさせない。
そして時折、新幹線が走り抜ける。乗客に花火に気づいた人はどれだけいるだろうか。
建物は古いし、露天風呂は無いし、食事も見た目の特筆さは無い。しかし眺望は素晴らしく風呂も温泉で浴室も広々、食事は腕の良さを感じる誤魔化しのない丁寧に作られた美味しさ。
派手な魅力はなく写真映えがしないけれども、五感でその良さをしみじみと感じるような良施設だった。こういうのも良い。気張らずに心底寛げる気安さ。
両親を連れてこられたのも良かった。なんと母が独身の頃、勤務先の手伝いで来たことがあったというのは驚きの縁。
来年の夏も来たい。海遊びをするならば南伊豆国民休暇村か熱海の保養所か。新しい場所ならば新島、神津島にも行ってみたい。
子供の熱海旅行ハイライト
1.夕食の豪華さ
2.来宮神社の猿回し、御神木、御神籤
3.夜景と花火大会
一番は花火じゃないのが意外。