日本橋

日本橋。江戸の一番の名所だったかつての栄光を取り戻して欲しい。高級志向の不要なモノばかり売る店を集めても歩き回るだけでお金は使わない。そう、お金を使う対象が全くなかった。

 

COREDO室町など高価格帯の店舗が随分と並ぶが集客力はどうなのだろう。これまで週末を過ごす為や買物で日本橋に来ようと思ったことはないのは私が対象外な客層なだけだろうか。

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日本橋三越は入ったことがないので寄ってみた。竣工当時には異様な大きさの重厚な洋風建築だったことだろう。
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なんだか犬っぽい愛嬌のあるライオン。トラファルガー広場のライオンを3年かけて模して鋳造したのだとか。
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堂々として品格もあってなるほどと思う。
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それに比べるとPRADAのツリーはなんだか工業的で陳腐に思えた。殊更に重厚な日本橋三越にイマイチ合っていないように思う。赤の色彩の弱さも。
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見たかったのが吹き抜けのホールに鎮座する「おもてなし」の像。正直なところ、天女の造詣が好みでなくてがっかりした。
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極彩色とゴテゴテしさが南インドの寺院装飾に似ているように思えた。
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各階の天井の低さといい、なんだかもう建物の改修も含めてどうにも身動きが取れなくて苦しそうな印象だった。
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日本橋といえば東海道の始点にして江戸随一の観光名所と謳われた場所。古めかしい狛犬のような橋の欄干装飾像などは素晴らしいのだが、首都高の狭間に置かれてなんとも気の毒だった。
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首都高を地下化して日本橋に青空を取り戻そうなんていう計画もあるらしい。総工費3200億円などと何年も前に言われていたが、もっとかかるのではないだろうか。
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蝙蝠のような羽をした龍。麒麟にも見える。首都高の影に取り壊し損ねたかのような不遇さで鎮座する。
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和洋折衷、和魂洋才のような神獣があしらわれた橋は嫌いじゃない。相応な周囲のビルの整理と再開発は楽しみにも思える。

 

街並みに統一感が無いというか、時間を費やすことにワクワク感が無いというか。活かせる資産が沢山あるのに勿体無い街のように思えた。