本郷三丁目、東京大学にほど近い下町に今も残される風情ある小旅館。なんと女優の天海祐希さんの祖父によって建てられたのだとか。受験シーズンには東京大学受験の学生で満室になるそうな。
コロナで売上が9割も減り2021年から休業していたのだが2022年7月からデイユースだけで営業再開したというので朝10時から夕方18時までのデイユースプランを利用した。
三館あるうちの台町別館という1棟を稼働して他2棟は休館中。ボイラーやらを修繕中でコロナ明けの再稼働の日に向けて準備を進めているのだそうだ。
木を組み合わせた趣ある玄関の床。
そしてレトロなタイルの洗面場。隅々まで感心するほど掃かれ磨かれ拭かれて古くして清潔だ。
池に面した回廊。
玉砂利タイルと磨き上げられて艶のある銘木。昔ながらの旅館の内装だ。
2階にも7部屋も客室があり2つの階段で建物内を回遊できる。
私が通していただいたのは床の間付きの6畳間で2畳の次の間と窓にも2畳の広縁があり、一人で過ごすには十分に広い。
特に景色があるわけではないが気分を変えてこちらの椅子に座って作業もできる。
床の間も風情と格式のあるもの。テレビはない。
黒電話と同じ旧式の電話。
床の間の樹皮がついたままの野趣溢れる床柱。
Wifiの速度は速くトレーニング動画を流すのにも問題なかった。エアコン、ガスヒーターも備え付けられており寒くもない。冷蔵庫あり。
隔離された客室で一気に片づけることができた。
「文豪缶詰プラン」なんてものもあって、原稿執筆のノルマが達成されるまで缶詰で作業することを手伝ってくれ、その際に締め切りに追われる文豪作家のような対応をしてくれるのだそうだ。面白い。