灯螂舎の昆虫原料入り焼菓子シリーズ。
5種類の焼菓子を頂いてしまった。
蚕沙という蚕の幼虫の消化不良の糞が入ったモノは美味しいのは知っている。蟲ではなく蚕に新鮮な桑の葉を半加工してもらっているようなものだ。世界一高級なジャコウネコの糞珈琲コピルアクの蚕版のようなもの。
フタホシコオロギのサブレを頂いた。前回食べたフタホシコオロギサブレはクミンとコリアンダーが入っておりスパイスの風味が強くて好みでなかったがアーモンドパウダーと合わせたこちらは美味しい。
フロランタンは思ってた以上に硬く焼き締められた焼菓子で焦げる手前まで最大限に焼いて風味が引き立てられた感じ。
購入した昆虫原料入りケーキ「洋梨香る サワークリームのチーズテリーヌ」の商品説明は以下の通り。(サイトから抜粋)
「サワークリームをブレンドした爽やかなクリームチーズ生地に、“昆虫版ラ・フランス”と名高いタイワンタガメのエキスをプラスしました。タガメ由来のフルーティーな香りと甘酸っぱいチーズケーキは想像通りの好相性。」
「ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキのちょうど中間のような“ベイクドレア”の食感と、果物の洋梨は一切使用していないのに、まるで洋梨のケーキを食べているかのように錯覚する鮮烈なタガメの香りをお楽しみください。」
この商品説明からしてハズレなわけがない。タガメサイダーでタガメが美味しいことは実証済みなわけで、其の風味が入ったチーズケーキなんて私の好物に決まっている。
タガメは農薬に非常に弱く、農薬が微量溶けた水の中で泳いだメダカを食べただけで死ぬという。戦後、稲作に農薬を使うことが普及して壊滅的に生息域を減らした。タガメが美味しいことが世に広く知られて繁殖されるようになることを願う。