もう少し、豪華絢爛さが加わったものがあっても良いのではないかと思い試作。
生物の有機的グロテスクに煌びやかな要素を注入するという一見すると相反する要素の不協和音に聞こえるが、ルリホコリのように菌がメタリックにときに宝石のように輝く世界があることを思えばおかしくないはずだ。
陶の翡翠色の冬虫夏草子実体に金継ぎ技法で加飾した金属光沢の粘菌が共生する姿。
透かして作った翅も華美に見えるだろうか。粘菌はヘビヌカホコリのようにもっと網目状に描いても良いように思う。
金よりもガンメタリックや青紫金属粉のようなものの方が世界観に合うような気もする。また別の作品を作ってみよう。
白土で蟲をつくると存在感が希薄になる。それを良しとするか。黒土の方が蟲の輪郭がはっきりと出る。