ゲストが宿泊できる工房つき
他のアーティストと同居
普段は生活と制作の場
キッチンで来客用の軽食や珈琲を淹れもてなす
珈琲カップや皿は全て自作品
週に数日をギャラリーとして部外者に開放
日本の詩歌などの彫り込み
白、緑に茶を加える
大きな作品の制作
台の上の飛翔標本のような作品
もう35年にもなる職住一体のギャラリー兼陶器工房だそうでかつて市の募集があったのだそう。現在、ミュンヘンにこんなに大きなスペースのギャラリーアトリエを持つことは難しいという。

民家のような間取りの各部屋の食器棚に作品が収められている。




オブジェも多いが食器も制作している。
装飾的な作風なのでやはり大きな花瓶などに目が行く。ミュンヘン中心地のROSEWOOD HOTELという1泊10万円以上もするクラシックホテルから声をかけてもらいロビーで展示会をやったそうで、今でも作品がいくつか飾られているそうだ。
室内の仕切りの中はキッチンになっている。パンや軽食を用意しようかとお誘い頂いたが昼御飯は食べてきたからと辞退した。

ビールを勧めて頂いた。街中の店で多く見る大きなグラスは観光用で家庭では昔から小さなグラスで飲むそうな。持参した柿の種、メルティキスの抹茶味を食べてもらう。メルティキスは目を瞑って味わうように食べ、とても美味しいと言ってくれた。他にアスパラギンビスとキットカットの抹茶味を持ってきた。
珈琲は全てお手製の陶器製。デミタスカップは取手を輪ではなく装飾的な板状にしてあってこれもありだな、と思う。

轆轤はSHIMPO製を使ってらした。コンパクトで頑丈で使いやすいとのこと。天窓も2つ頭上にあって自然彩光も良い。

その後ろにはベッド。これは遠方からゲストが来た際に泊まってもらうためのものだそうだ。ゲストが多いのだそうだ。

窯場は思ったよりも小さく、大きな作品は友人の別の大きな窯を借りて焼くのだそうだ。

ちょうど注文の作品を制作途中だった。
半磁土を使っているそうだ。だからかもしれないが土埃が舞わないように丁寧に掃除も行き届かせているからベッドを隣り合わせにしたレイアウトなのかもしれない。
彼女の作品は牛や山羊、神獣など生き物モチーフの作品も多い。生まれたばかりの子牛が喜び跳び回る躍動感を表した作品。LE VEAL EN BEAUXと書かれている。文字を書き込むのもいいかもな。


玄関を飾る対のイグアナ像。

全体としては土塊の粗い造形のようでいて部分的に魅入られる細かい造形部分があると全体の印象に粗細の奥行が出るように思う。
白、緑に土の茶色というのも組み合わせが良い。




神話やドイツの詩歌に題材をとった作品もある。
私ももっと人の陶像を作りたい。


レジデンツの空爆を受けた文化財や美術品の話にも広がり、この年になると未だなぜ戦争が無くならないのかそういったことを考えることが増えてくる。そんなことを考えながら作品を作ることが増えてきたと言っていたのが印象に残った。


私の作品も気に入ってくれたようでギャラリーの作品と一緒に撮らしてくれというのでもちろん構わないと言うと、そこから熱中して撮影に没頭。ミャクを感じたので何か私の作品と交換することを提案すると喜んで交換したいとのこと。これはどうか、あれはどうかと見せてくれた中で自分では作らなさそうな作風のジョッキにも花瓶にも使える器を選んだ。「ディール」と言いながら握手を求めてきた彼女はとてもチャーミングだった。
早速、私の作品を玄関脇の食器棚に置いてくれたのだが色彩の統一具合の見事さに2人して笑い出してしまった。

庭先の山羊のブロンズ像はドイツ狩猟漁猟博物館の入口の前にある鮎と猪のブロンズ像と同じ作者だそうだ。