青根温泉 不忘閣は再訪したい温泉リスト入り必須の「秘湯を守る会」宿

この素晴らしい有形登録文化財建築に貸切温泉風呂と朝夕のご馳走が付いて1泊2万円。なんと安いことか。

最近は1泊6万〜10万円の新しい外資系ホテルや和製リゾートも増えたけれども、こういう文化財的旅館にも興味を持ってもらって宿泊してもらうことが保存につながる。切なる願い。なにせインバウンド客は皆無だった。

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仙台出張を終え、仙台駅で取引相手さんと慌ただしく解散して駅前から高速バスに乗り込む。宮城蔵王メルキュールスパアンドリゾートまで1時間、さらに旅館からお迎えに来てもらう。
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家族だと訪れなさそうな旅館にはこんな出張機会を活かして1人で行くしかない

・アクセス不便

・木造有形登録文化財

・日本秘湯を守る会の会員宿

・蟲は気にしない

・古さは歓迎

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その代わりと言っては30分単位で予約なしに貸し切れる浴室が3つある。まずは三つ並んだ蔵の一つを貸切湯に改装したこちら。
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だだっ広い蔵に湯船が一つ。これを1人で静かに沈黙の中で味わえるのはなんとも贅沢だ。
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蔵のカビ臭さ、埃っぽさは皆無でエアコンが2機も付いているのでひんやりと気持ちの良い冷気の中、熱い温泉に浸かることができる。
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檜風呂から見上げると蔵の小窓から差し込む光が温泉の水面に反射して揺らぐ。
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なんだこの癒しの空間は。
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体を洗えるシャンプーや洗顔フォームを備えた浴室も無論ある。それ以外の浴場にはカランはない。
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クールダウンできるぬる湯もある。サウナの水風呂のような冷たさではなく、体温より少しぬるいほど。
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こじんまりとしているなりにこんな自宅の風呂が欲しいな、と思う風呂ばかり。
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休憩所には水、珈琲、お茶だけでなく宮城の地酒が飲み放題という危険さ。しかも安いそれではなく「あたごのまつ」という美味しい地酒。

[受賞歴]
・インターナショナルワインチャレンジ2025 本醸造の部【金賞】
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025 メイン部門【金賞】
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024 メイン部門【最高金賞】
ルクセンブルク酒チャレンジ2023【銀賞】
・スペイン酒類国際コンクール2023【金賞】
・Oriental Sake Awards2023 本醸造部門【銀賞】
・全国燗酒コンテスト2023【金賞】
・MILANO SAKECHALLENGE 2023【フードペアリング賞】〝魚介のサラダ″
・インターナショナルワインチャレンジ2023【金賞】【トロフィー賞(1位)】
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022【金賞】
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水分とアルコールを補給して梯子湯。お次は新湯へ。こちらも30分貸し切ることのできる定員4名のお風呂。
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階段を降りていく

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一目で興奮してしまう貸切風呂。目玉級の貸切風呂が複数あるのが素晴らしい。
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建物は改装したが湯船は江戸時代から使い続けているもので御殿に湯船増設を伊達仙台藩に願い出た際の古文書が残っている。
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かつては共同湯だったという大湯は20時で男女が入れ替わるのだがこちらも素晴らしい。
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みな、貸切風呂に分散するからか大浴場も常に1人だった。
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ちょっと良いマッサージチェアもありほぐす。
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とまあ風呂回り、夕食を楽しんでいる間にいつのまにか布団が敷かれるのが旅館の素敵なところ。

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朝の広縁。
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ちなみにこちらの宿はチェックアウトが10時だが朝食を食べた後にもお布団は敷きっぱなしにしてくれるスタイルだった。
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朝の貸切の新湯。白木の木肌が未だ爽やかだ。これが色が沈着してくるのもまた渋みが増して良いのだけれど。
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どこを撮っても絵になる。インバウンド向けの1泊6万、10万円の宿も悪くはないがこういう経年変化の風情の価値を見出して海外のお客さんにも来て欲しい。それが存続につながるのだから。
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