奈良井宿

今年のクリスマスは大雨の凍てつく寒さの中を人のまばらな妻籠宿から奈良井宿へと街道宿場町めぐり。

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線路脇を見ると丸太が積まれており木曽の檜は健在だとわかる。
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何なのだろう。正直、頭の中で夢見ていた景色とは違う。時代劇セットのよう。
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看板をのぞいて、建物の木が新しい建物が多い。
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奈良井宿奈良井駅前通りそのままでとても便利だった。整備が行き届きすぎて侘びを感じないぐらい手入れがされている。

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立ち寄ったお土産物屋さんでのこと。10年前に他界された旦那さんの版画作品などを販売されていて、干支の土鈴は平成24年の年賀記念切手の絵柄にも採用されたものだった。見事な午年の土鈴が欲しかったがもう在庫がないとのこと。競業する業者が写真を撮りに来て似たものを複製販売することがあるそうで店内写真不可。しかし旅の思い出のためなら問題ないの、と私たちには撮らせてくれた。

親子2人旅のことをあれこれ聞いてくれ、お孫さんの話を聞かせてくれ、静岡の親戚から贈られた立派な蜜柑を道中で食べてくれと持たせてくれたりと至れり尽くせり。奥様から旦那さんと旦那さんの作品への強い尊敬と誇りが感じられて作家冥利に尽きると思った。

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とある漆器店で箸を買ったが、仙台は漆器職人だったが当代は東京でサラリーマンをしていたものだから職人としては継いでおらず、立地の良い販売店として継いでいるそうだ。商品は隣町の平沢の職人から仕入れているという。箸の木材種を聞いたが把握していないとのこと。一連の説明に面目なさの響きがあった。小売店でも漆芸品を深く理解して、腕の良い職人の作品を目利きしたりと腕を振るう余地は大いにあると思う。望んで継いだのではなく商いに胸を張れないとしんどい。
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息子に聞くと、奈良井宿は車もあちこち停まっているしまっすぐな舗装された道は作られたテーマパークのようだと。五平餅を食べようと入りかけた店も定食としてしか出さないとのこと。客に対してああしろ、こうしろと注意書きが多く、はたと気づいた。効率的にインバウンド客から稼ごうという商業主義が目につくのだ。
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Byaku Naraiという福島の会社がプロデュースしている1泊5万円もする宿のグループ店が増殖し続けており、金を落とす外国人に目が向いてしまっているのだとわかった。
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ここも京都の錦小路市場のように外国人受けのするそれっぽい「和」で大金が落ちるならそれで良いと割り切っているように感じてしまった。
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あの版画の土産物屋以外には人との触れ合いも歓迎する雰囲気も感じられないのが残念だった。妻籠と比べて奈良井は見て楽しむ店が少ないね、

と息子は言った。なるほどね。子供もその雰囲気の違いは感じ取っていたようだ。
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古い電傘。宝珠形ともいうのか、先が尖った形状は初めて見たように思う。

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五平餅を食べた。甘味噌の甘さと塩気が食べ出すと止まらなくさせる。

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奈良井の酒蔵「杉の森」。宿場町沿いのお店は宿になっており、裏手に試飲できる売り場が設けられていた。
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若い人が若い感性を取り入れて商品作りをしているようでnarai β No.5というsagyobar限定酒3,300円のものは上善如水のようなベクトルのすっきり澄んだ日本酒だった。
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他にもあれこれ試飲させていただいたがあまりない味わいだと感じたのでβを購入。
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