
こんな蚕蛾の鉢はどうだろうか
鉢部分を土っぽくしてみた
赤土の上に白釉薬を掛けた陶蟲もよく映えるし悪くないのではないか
背中方向からの眺め
何本も花を挿せるし茎立ちする多肉植物を3本ほど植え込んでも良さそうだ
展示初日に他の出展者さんの不注意で什器に身体が当たり棚から落ちて割れたらしい。悪気はなかっただろうし責めるつもりはない。怒りも失望も案外なかった。割れてしまったかという虚しさ、自分の制作の無為さをただ感じた。
割ってしまった方をお気の毒にも思う。「こんな割れやすいものを置くなよ」と怒る人もいるかもしれない。「でも棚にぶつけて落として割ってしまったのは自分だしな」と自省して嫌な気分になってしまう人が多いのだろう。ただただ申し訳ないと思う方なら気の毒だ。不運だ。
とはいえ気休めに「お構いなく、気にしてませんから」と私が言うのも何か違う気がしてしまう。割れようが気にしない、どうでもいいものを他の多くのお客さんに届けているつもりはない。型を使わずに複製することなく一つ一つを手作りですることにこだわっている。その値段に見合うのか問われると胸を張りきれないがもっと良いものを作りたいと思いながら一つ一つを作っている。さらにもっと良いものを作り続けられるようにけして安くはない値段をつけている。
仕方ないですね、割れてしまったものは。お互い残念ですね。
そんなところか。次回から他の作家さん作品もあることだし気をつけて欲しいけれども、気に病まないで欲しい。萎縮しないで欲しい。「あんな失敗したから気をつけなきゃな」ぐらいに心に留めて欲しい。その塩梅を伝えるのは難しい。