和歌山初日 霊場、宗教都市、高野山。

高野山霊場

杉の巨木林の合間の苔むした石塔

五輪塔と鳥居

宗派も出自も問わない供養の霊場

日本の大企業の物故者供養塔も数多い

世間が忘れようとも忘れずに供養してくれる場

聖地でも血生臭い争いは避けられず

かつては3万の僧兵で武装しており比叡山同様に信長に滅ぼされかけたが本能寺の変後に秀吉に服従して生き永らえた

明治政府の命令で統合されるまで学侶、行人、聖の三派に別れ、時に諍いあってきた

聖域だけれどもその歴史からして無条件に僧や権威を絶対視すべきでも無いとも思う

 

 

随分と久しぶりに新幹線に乗った。幾度となく群馬と上野、神戸や京都と東京を行き来してきたはずなのに新幹線が怖いと思えるほど速かった。皆が当たり前に新幹線に乗っていることが凄いと思えてしまう。

さて、リニアモーターは必要なのか。こんなに速いのに既に何十年も昔からの技術なのだよな。新大阪までさらに短い時間で行けたら便利なのかもしれないがテレワークやらWeb会議の普及でそこまで人が行き来する需要が維持されているのかも不明。10兆円以上の総工費は有意義なのだろうか。

 

朝5時起きで地下鉄丸の内線で東京駅に向かい新幹線で新大阪へ、そこから御堂筋線南海鉄道を乗り継ぎを重ねて6時間かけて高野山駅に到着。さらにバスに乗って奥の院から高野山巡りを始めることにした。

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奥の院は地域全体が巨大な墓地だった。弘法大師の眠る地に身を寄せるように戦国時代の大名から近現代の企業、個人までの供養塔や場所が集う。
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地=四角、水=円形、火=三角形、風=半月形、空=宝珠形の五輪塔、しかもなかなか見たことのないような巨大なものが林立する。
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苔むした古いものは殆どが江戸時代初期の大名家のもの。秋田佐竹家。

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加賀前田利長ともなると家ではなく個人で建つらしい。加賀前田家が百万石を超えたのも利家の長男、利長からで利家は関ヶ原の前に亡くなっている。ある意味、徳川家に次ぐ大大名であることを考えると納得がいく。
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巨大な五輪塔が並ぶその中で武田信玄と勝頼の墓は簡素で慎ましい。巨大な供養塔を建立する財力のある家そのものが無くなっていたからかもしれない。

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理不尽や不運に絡め取られるようにして翻弄され、亡くなっていった戦国武将達、体制の勝者側、敗者側、分け隔てなく弔われている。

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この巨木と苔むした石造りの取り合わせは水槽の中に取り込めないだろうか。
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忠臣蔵の題材となった赤穂事件の浅野内匠頭墓所。遺体は高輪泉岳寺に埋葬されたそうなのだが、多くの大名同様に高野山にも分骨され供養されているようだ。
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樹齢1000年を超える杉の大木が立ち並ぶ合間に苔むした巨大供養塔が林立する。実に私の好みな空間。
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結城秀康の場所。徳川家康の次男として生まれながらも豊臣秀吉の養子に出され、秀吉に実子ができると結城家へ養子に出された苦難の人。
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高野山は天下の総菩提所と呼ばれ、宗派を問わず供養される。関東大震災、兵庫淡路大震災、東日本大地震などの天災の被害者の供養塔もある。

日々移ろいゆく生活の中で東日本大震災のことも熊本地震の被害者のことも私の意識からは全くもって消えていた。ここ高野山で今も昔も彼らのことが忘れられずに供養され続けていることなど全く知らなかった。

 

世界平和も祈祷されているが今もウクライナでは民間人が拷問され、レイプされ、殺されている。この高野山の山奥での祈祷があってもなくても事態は変わらないだろう。祈りの実効効果なんてのは無いと思っている。

多くの戦国大名も、あの武田信玄の家臣達も高野山に足を運んで供養し祈願して、その後戦に負け根絶やしにされた。祈祷に効果があったとは思いがたい。高野山の祈りは何の意味があるのか。

 

殆どの人が日々、いろんなことを忘れながら生きているのに対し、特別な人、身近な人を失った人はそうはいかない。世間から忘れられていくことに仕方無い気持ちと寂しさを覚えるだろうが、高野山で忘れられることなく供養されていることは残された人にとって大きな救いになるのではないか。宗教の祈りは現在や未来に積極的に働きかける存在では無いのかもしれないが、起きた惨状や辛苦の癒し手なのか。

そんなことをぼんやりと考えていた。時間が経ち、自分の環境も変わればまた私の認識も変わっていく気がする。

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シロアリ駆除業者によるシロアリ供養まで宗派も組織も問わず供養される。日産自動車パナソニック、ヤクルトなどなど数多くの企業の物故者供養塔もある。


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山椒アイスクリームを食べ歩く。山椒の粉を普通のソフトクリームに掛けて食べる。これなら自宅でも山椒を粉にしてハーゲンダッツに掛けることもできる。


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金剛峯寺へ。

 

内覧できるのだが、目ぼしい史跡として豊臣秀次自刃の間がある。秀吉の姉の子である秀次は天正19(1591)年、実子のいない秀吉の養子となり、関白を引き継いだ。しかし秀頼誕生から2年足らずの文禄4(1595)年7月に失脚。高野山へ追放され、同月15日、金剛峯寺の前身である青巌寺で切腹したとされる。豊臣秀吉の命による切腹ではなく秀次による抗議の切腹だった説もあると言う。

秀吉が生母の菩提寺として寄進した寺で秀次が切腹した後で秀吉は秀次の妻子を処刑している。これは生母の菩提寺を汚されて立腹したからだとの新説も唱えられているそうな。天下統一支配者の後継者の妻子ですら殺される側に回る先の読めなさと理不尽さ。
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探幽筆の襖絵など鑑賞できるが撮影禁止。大広間を飾る狩野法眼元信筆の金箔押しの群鶴図が素晴らしかった。

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千住博画伯の奉納した襖絵は写真撮影自由とのこと。
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見慣れた滝の襖絵。
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この写実性のある断崖の襖絵は初めて見た。
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立体感がリアルすぎて奇妙な感覚に陥る。
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歩いて数分の壇上伽藍へ。ここは重要な法事で僧が集まる堂だという。
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高さ50m。私の想像よりも遥かに大きかった多宝塔。内部は5如来坐像と16の柱に描かれた菩薩が立体曼荼羅を構成する。
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僧侶の質の劣化を憂い、僧侶の研鑽を奨励するために御最勝講義(みさいしょうこう)と呼ばれる問答、論議が行われたという。右学頭、左学頭という最も優れた僧が選出され、寺院の名誉を掛けて行われる。

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ここ山王院で前日から夜が明けるまで延々と議論が交わされ、見識の深い僧の判定によってどちら側の僧の弁が正しかったかが決められたという。

議論に負けた僧は高野山からの下山を強いられたそうだ。僧としてのキャリアの終わりに等しい。

相手を恐れて議論の前に相手を襲って講義自体を成立させなくするような事件もあり、顔を隠すようになったそうだ。

議論に負けるも下山を受け入れられず自殺する僧もいたそうな。

そこまでの過酷な行事は誰の発案なのだろうか。堕落を正すためとは言え極端。

 

現在でも議論の儀式は続けられているそうだが古語でのシナリオに沿った再演でしかないそうだ。現代語で激しく議論したら良いのに。

現代における多様化した社会における密教の存在意義を。

高野山の寺院が学識や能力ではなく血統で継がれるように変わったことの是非を。

遺伝子工学や中絶の是非を。

近世まで女人禁制だった高野山の歴史に照らしたLGBTQの是非を。

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かつては鎌倉幕府の庇護を受けた将軍家菩提寺の金剛三昧寺は禅宗寺院だったり、それに対して金剛峯寺真言宗だったりと宗派対立もあったらしい。時の権力者の庇護を受けた政治争い、代理戦争。

最近では寺の資産を金融商品で運用して損失を出している時期もあることが発覚して管長の不信任決議がなされたりもしている。
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伝統が守られる厳かな霊場であり弔いの場ではあるけれども、人間はどこまでも人間なのだとも思わされる。
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カモシカが現れた。その距離、10m足らず。こんなに間近で見たのは初めてかもしれない。ずっとこちらを見つめていた。
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日が暮れてくるとまた神秘的な雰囲気が増してくる。

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日が暮れてライトアップされる大塔。星がよく見えた。

冬には-10℃になる修験の場でもある。修行僧は暖房もなく、始終赤切れに悩まされ、動物性蛋白質も食べないので治癒されない指先は黒く変色していくのだという。
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日に108回撞かれる梵鐘。金剛峯寺の僧侶が撞くという。本山があって周囲の塔頭の僧侶が交代でお勤めしているのではなく、金剛峯寺所属の僧が全て執り行っているそうだ。
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御詠歌もお願いしたのだが流れるようなため息の出る達筆。
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陶製水耕栽培水槽蓋遺跡 制作備忘録

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こんな感じのものを新しく買った水槽の内寸法に収まるように作ろうと思う。

 

仕様 

  • 19cm x 20cm、19cm x 23cmの2ピース
  • フックで水槽の淵に引っ掛けられるように
  • 上段と下段の立体感を出し、上段は水面上、下段は水面下になるように水位調節する
  • 穴を6つほど開けてハオルチアを水耕栽培できるようにする。根はメダカの産卵床になるかもしれない。
  • 幾つか小さな穴を開けて水中に水草玉を吊るせるようにする
  • 白基調。マグネシヤマットを厚く筆塗りする。

 

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水耕栽培用の穴を4つ。ひとつだけ土を入れて栽培できる箇所を設けた。穴にはハオルチアオブツーサや十二の巻を家屋の横に立つ大木のように水耕栽培したい。徒長上等。土を入れられる箇所にはガステリア属の何かを植えたい。
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ささやかに川と橋を作ってみた。ほんのり運河っぽく。f:id:mangokyoto:20220503081230j:image

こちらには下段中央に鳥居を設けてみた。なんとも歪びつだけど良しとする。勝間和代氏が「適当で良い」ではなく「適当が良い」と言ってたからこの適当な揺らぎだらけのままで作り進める。
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3つの穴を開けて、合計7株の水耕栽培と1株の土栽培が可能な蓋になった。

 

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中央の吊り下段に見晴台に模した餌場を作ってみた。この上に沈降性の餌を置いてメダカやヤマトヌマエビに群がってもらおうという魂胆。
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こちらは水中に吊り下げるアクセサリー。水草を固定できるようにしようかと思う。透明なテグス1本でバランスを上手く取れるかが懸念。

 

ハンドクラフトは歪みがあったほうが愛着が湧くのだ。

 

手仕事の跡、

温かみ、

同じものが2つとない、

 

これら定番の修飾詞は垂直線や弧に精度が無い作りの誤魔化しなのか、手仕事の良さであり価値なのか。私は両方だと思っている。さらに倍の時間をかけて全ての直線であるべきところを直線にすることもできるのだろうが、その倍の時間をかけるならば別の作品を作りたい。

 

生活のバランスが崩れるということ。6ヶ月作陶できていないこと。

もう半年も作陶していなかった。転職活動やらなんやらで心に余裕がなかった。時間はあった。しかし心のどこかで作陶してる場合じゃないと思うと作陶する気になれなかった。大好きな趣味も、公私が好調でこそ身が入るものなのだな。

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半年も乾かしたままの作品を工房に見に行ってみた。数度か大きな地震もあった。もしかしたら乾燥して割れたり分解してしまっているのではないかと危惧した。

 

どうやら無事なようだ。
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それにしても乾燥したらなぜこんなに色がまばらになっているのだろう。同じ土を使っていたはずなのだがいつの間にか混ざるなんてことがあるだろうか。

 

そういや数日前、数年前に作った作品を2万8千円で売ってくれという話が来た。そこまでの価値があるか甚だ疑問だけれども、同じものを作れる気もしないので手放すのも躊躇われる。しかし最終的にはそんなに払っても良い人がいるなら売ることにした。

 

もっと基礎を学んで1日100個湯呑みを轆轤で挽くようなお約束の鬼練習をして基礎的な技術力を身につけようかと度々思ってきた。しかしその考えも最近、変わってきた。

職人の技というのは昔に於ける機械による大量生産と同じ位置付けだった。同じ寸法で短時間に大量に人の手で作る。そのような職人の手作りの品は機械ではなく手で作られているから良いというものではなく概念や制作意図は工業製品と本質的には変わらないと岡本太郎は言っていた。その通りだと思う。

 

もし作品を売り続けるならば、あるべき姿は何なのかを考えてみる。自分が欲しいものを制作して、手放す悔恨と共に売る。私という作家が自分の好みと世界観に照らして自分の為に作ったものを所有するほうが、購入者としても不特定多数に売るためにたくさん作ったものを手に入れるよりも価値を感じるのではないか。

工業生産品と似た端正な湯呑みを販売目的に大量生産しても作り手の私も楽しくないだろうし、そんなものは1000円程度の売物にしかならない気がする。

時間と労力をかけて職人的技量を身につけた先にあり溢れた変わり映えのしない陶器の量産が待っているならば私にとっては不毛だ。

 

同じ寸法を大量に作れるようになるような技量的訓練をしない。

本物に近づけるために写真資料を見ながら作るようなこともしない。自分というフィルターを通して羊を、鹿を、虫をどのように認識しているかがそのまま不正確でも現れている方が面白いし独自性が残る。

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より良いものを作るための努力を怠るわけではない。量産模作スキルや本物そっくりに作る写実デッサンスキルを高めることに時間も労力も掛けないかわりに、純粋に自分の中でのより良い形を模索していく。手癖や先入観が如実に現れるとしても、それを肯定していきたい。

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完全に乾燥してわかった。これは異なる土を混ぜて使ってしまったと断定できる。


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施釉したまま半年も放置された作品も並んでいた。「羊を被った女の像」を素焼きするにはもう少し素焼き作品を溜めないといけない。

 

陶蟲夏草鉢シリーズ、山羊胸像シリーズを作り足すとするか。

 

それにしても家族、仕事、衣食住のうちどれか一つ欠けるだけで生活はとても苦痛に満ちたものになる。それがどれも複数同時に失われているウクライナの状況には暗澹たる思い。

メダカを迎え入れカブトムシ、お玉杓子の面倒を見る

動植物の世話をする事は、私がいなくては生きていけない彼らを通じて自己肯定感を高めるという、自分を癒す行為なのではないか。他者の存在をよすがにしないと自分の存在価値が虚ろであることを自覚している人の症状なのではないか。その説が正しいとすると植木鉢や金魚、メダカ、緋泥鰌、お玉杓子、カブトムシ、ミヤマクワガタ、犬に子供たちと合計150近くの面倒を見ている私の自己肯定感は随分と低いことになる。その通りのような気がしなくもない。

 

元同僚にプラケース1つに7匹は過密で角が曲がる恐れがあると助言され、プラケース2つに分けることにした。

「むし社」に走り、完熟カブトムシ用マットを10L買う。

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それにしてもいつ来ても眼福な昆虫屋だ。ペアで1万4520円のクワガタなんて買う子供はいるのだろうか。私が子供の頃には海外産のクワガタなど考えられなかった。

店員さんが作成中の巨大肉食コオロギのリックの標本を見せてくれたり、「あそこに生体がいるよ」と案内してくれたり。


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「むし社」でいくらでも虫を眺めて時間を費やしてしまいそうになるのを断ち切り帰宅。購入したマットに適度に加水して、蛹室を作りやすいように少し固めて7匹を分けた。モゾモゾと土の中に還っていく。
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発育の差なのか、雌雄の差なのか。勝手に大きい方が雄なのではないかと思っている。マットも交換したのでこれで7月までもう手放しで良い筈だ。後は成体になって出てくるだけだと思っている。

そのうちヘラクレス・リッキーなんかも幼虫から育ててみたい。

 

子供たちと6km先のメダカ屋まで自転車を走らせた。

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ここの店主は緋メダカを趣味で飼い始めたのが高じて今では高級品種を養殖して板橋の住宅街の中の自宅で販売している。
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漆黒のオロチ系で胸ヒレや尾ヒレが長く黄金色で優雅なサタンゴールドは1匹5000円近くする血統品種だそうだ。
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一番高価なのはこの「プラチナ星河リアルロングフィン」で5000〜10,000円だとか。1匹の値段だ。死ぬとショックも大きいという。
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青白く輝くのは鉄仮面という幹之系メダカ。小さいながらも全身が発酵しているようで素晴らしい。こちらで1200円だそうだ。
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子供たちも大喜びでこれめっちゃピカピカしてるだの、大興奮。
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グッピーのような高級メダカを飼って養殖してみようかと思って子供と来てみたが値段に怖気付いてしまった。結果、1匹どれでも300円のミックスメダカの中から背中がキラキラした幹之メダカから6匹を掬って持ち帰ることにした。メダカ掬いそのものが子供にとっても楽しいイベント。

 

気の良い店長が4匹加えてオスメス5匹づつにして10匹を2000円にまけて下さった。おっさん1人で来るとこうはならないが、子供とくるとこんな好意を頂けることがある。多謝。

 

さて、今年の夏も蚕の幼虫は学校から我が家に養子に来るのだろうか。飼育生物が増え続けているので早いところお玉杓子を蛙に育て上げて元の池に返しに行きたい。

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後脚も出てきた。尾が短くなっていき、前脚も出て成体になるまでここから2週間ぐらいだろうか。

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キャベツも死肉もなんでも食べる。飢えると互いに共喰いし合う。なかなか逞しい生き物だ。10匹連れ帰ったが弱っていた1匹は翌数日で仲間に食べられてしまった。弱っていたところを仲間に齧られて絶命したのか、絶命したのをそれならばと仲間が食べたのか、どちらなんだろう。残り9匹を無事に池に還せるだろうか。

 

陶器鉢のインスタグラムを始めました。

https://www.instagram.com/tochukasou/

「陶蟲夏草」でインスタグラムアカウントを作ってみた

新しく出会う人が増え、趣味の話になって陶芸が趣味だというと「どんなの作っているんですか」と聞かれることも度々あり、作品を見せると「インスタやってますか」「インスタ教えてください」と聞かれることが多い。もうfacebookを交換する時代ではなくなったのか。

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きっかけはなんであれ、自分の作品をどこかにまとめて記録できるからスマホを機種変更した後でもデータ移行したり手間を防ぎ紛失するリスクも回避できて良いかもしれない。

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そんなわけで「陶蟲夏草」としてインスタグラムアカウントを取ってみた。羊や鹿も多いので悩んだけれども看板は「陶蟲夏草」で行こうかと思う。

https://www.instagram.com/tochukasou/

 

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ビールを飲みながら歩ける品川水族館

ビールを飲みながら見て回れる水族館

癒しが欲しい時に持っておきたい一案

クラゲとイソギンチャクが癒される

 

子供たちが学校に行っている間に妻と2人で水族館へ。デートだ、デート。

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TeamLabかと思った。しかし写真映えはするけれども近くで見ると粗いだけのプロジェクター投影はお腹いっぱい。
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目当てはコーラルバー。ソフトドリンクやソフトクリームだけでなくビールなどのアルコール飲料も置いてある。
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それをグビグビ飲みながら魚を眺められる。
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イヌザメのたまごが展示されていた。孵化して卵胞の中で育っている。
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ビールを飲みながらクラゲ展示コーナーでだらだらと時間を過ごすのが良い。
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本人たちは泳いでいるかもしれないが実質的には水流に流されているだけ。まさしくサラリーマンではないかなどと自虐的に感情移入したり。
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こんなに色が違うのは染色しているからなのか。誰かの都合で様々な色に染め上げられるなんてまさしくサラリーマン 以下略。
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朝も夜もサラリーマンは 以下略。
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疲れたサラリーマンは、ああクラゲよ、お前たちもか。そう思いながらビールを飲むのが最高に癒される。
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ショーもやっていた。子供たちは喜ぶだろうね。
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他の客は未就学児連れの母子ばかり。入口で全員の写真撮影をしてくれて、その後で印刷されたものを買わないか勧誘される。撮影時にもっと互いに寄ってくださいなどとカメラマンに言われたが、私たち2人はどう見えているのか。平日に子供なしで来ているなんて、不倫カップルにでも見えてしまう気がした。
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コツメカワウソの2頭。こういうのに癒される人もいれば
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イグアナに癒される人もいる。
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古代魚の風格あるゴツゴツした顔と愛嬌ある眼のギャップに惹かれる人もいる。
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しんどくなったら水族館に癒されに行くというのもアリだな。

鹿狩り

鹿の巻狩り猟に参加した。

鹿をもっと知りたいから。

ジビエがどのように狩猟されているのか。

山林を知りたいから。

 

参加させてもらったこの地域には獣の解体処理場がない。そして狩猟して2時間以内に認可された衛生的な解体処理場で処理されないとジビエとして肉を販売することはできない。

農家の生活を守るために増えすぎた鹿や猪は駆除されるのだが、現状は廃棄されるか埋設されるか猟師仲間が自己責任で持ち帰って食べるかだ。廃棄に日本全国で年間120億円の費用が投じられているという。

解体処理場ができると狩猟した鹿肉をジビエとして東京などに出荷して収益に変えることができる。狩猟した獣を捨てることを2度殺すと表現する人もいるが、人間の都合で殺めた命を解体処理場があればせめて食肉利用して最大限活用できるようになる。収益性も上がり、兼業で地方に暮らせる人も増える。

 

そんなわけで200万円以上かかるという解体処理場の建設費のうち私は5万円をクラウドファンディングで寄付し、そのお礼として建設予定地見学と狩猟見学をさせてもらうことになった。

 

勢子2人、タツマ(撃ち手)10人、犬3頭。民家に程近い川に囲まれた小山が今日の狩場。

 

猟犬には絶対に無断で撫でたり手を出したりしてはならない。和犬は洋犬に比べて威嚇なくいきなり噛む傾向があるそうだ。人見知りが強く、飼い主以外に懐かない。懐くと誰かに連れていかれる恐れもある。猟犬はGPS発信機を首輪につけ、猟師は端末上のその動きと犬の鳴き声から状況を読む。

 

ここらの猪は川沿いの急斜面で休んでいることが多いそうだ。鹿にも開けた溜まり場がある。すぐには逃げない。車の侵入を察知してどちらに逃げようか思案しながら、様子を伺いながらゆっくり動き出す。そこに犬で追い立てる。

 

今日の狩場は犬にとっては地形や鹿の溜まり場を既に知っている来慣れた場所。なぜ、鹿は仲間が繰り返し狩られている人里に近い小山に何度も来るのだろうか。人があまり足を踏み入れない山奥は飽和しているのか、造林地ばかりで餌に乏しいのか。

 

狩りが始まった。

9:30スタート。犬の鳴き声が時折聞こえる。

 

9:50 発砲音。猟師の方は発砲音である程度はライフルの型から誰が撃ったのかわかるという。

 

11:00 急斜面で仕留めたとの報告。タツマの包囲解除。回収に向かう。無線での連携はなかなか混沌としていて、〇〇さん応答できない?どこいんの?鹿どっちからよ?上げるの、川に下ろすの?どっちいけばいいのよ?全然無線出ないね。

山腹のどこに集合したら良いのかをピンポイントで共有するのはなかなか難しいようだ。

 

11:30 3歳と思われる雌鹿を確認。胸に被弾。体躯を撃った獲物は基本的に売物にならない。頭を一発で撃ち殺すか罠猟でトメサシしたものなど体躯が綺麗な状態でないといけない。

急斜面に横たわる鹿は重すぎるのでその場で解体して腿と背中のロース肉だけを取る。リーダーが手際よくバラしていく。1人の猟師が犬用にレバーとハツを持ち帰った。

 

片方の太腿を担いで急斜面を登ったが、汗が吹き出し息も切れなかなかしんどかった。昔は猟師が1人で60kg近い鹿や猪を担いで運び出したなんて話も聞くがそんな真似はできそうもない。

 

12:00 河原に移動して解体。より細かく筋膜を切り肉片にしていく。今回は急斜面で仕留めてしまったので山腹で解体したが搬出が容易な場合は獲物を丸ごと河原まで運び、解体して川に晒して血抜きし、肉を冷やす。速やかに血抜きして肉の粗熱を取るのが美味しくする秘訣だそうだ。

 

13:00 ロースやシンタマに切り分けて肉を欲しい人数分に分ける。タボ肉は猟犬へのご褒美。

 

13:30 流れ解散

 

猟師達は定年を越えた方達ばかりで殆どが隠居の身だという。職業猟師が成り立つ可能性は見出しにくい。生計を立てるというよりも趣味でやっている印象を受ける。働いていた時にもサラリーマンをしていて週末猟師だった人が今は有害鳥獣駆除の依頼が来たら出向く人が多い。

 

帰宅後、もらった前脚の皮を剥ぐ。

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骨と肉同士の間の筋膜をナイフでなぞる感じ。家で使っている包丁が全くもって鈍く、まだ新しい枝切り鋏が唯一まともに使えた。猟師が使っていた薄いナイフは見るからに切味が全く違った。
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皮を剥いでこの通り。大鍋で煮た後に骨格標本にしようかと思う。
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脛肉も筋膜を丁寧に切っていくと筋繊維の塊になっていく。
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全くもって鍋に入らない。どうしようか。

 

ロースは筋をもう少し取り除き、キッチンペーパーに包んで冷蔵庫で数日ほど熟成する。

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熟成1日目。金網の上に置いて風通しよく冷蔵しているので網目がついてしまっている。少し獣肉臭が出てきた。臭み抜きに牛乳に浸すと良いという話も聞くが思案中。

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熟成2日目。既に焼けて美味しそうな錯覚に陥るが火は入っておらず熟成して変色しただけ。
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マンゴー殿にジャーキーも作ろうか。

 

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脛肉など硬そうな部分は真空低音調理してマンゴー殿のご褒美にする。鹿肉ジャーキーも作りたい。

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