「豊かさ」とは「自由の拡大」である


久恒 啓一さんという大学教授が豊かさとは何かを独自の解釈を示されていた。


「豊かさ」とは「自由の拡大」であると。


人生とは、肉体的自由(カラダ)を土台に、経済的自由(カネ)と時間的自由(ヒマ)を得て、最終的に精神的自由(ココロ)を求める旅である。


なるほどな。かなり腑に落ちた。


本当に欲しいモノをお金を理由に諦める必要のない経済的自由、お金はあっても暇がないではなく、やりたいことをやる時間的自由、そしてそれらを実行できる健康な心身という肉体的自由。そしてやりたくないことをやらない、言いたくないことを言わない、会いたくない人と会わなくとも良い、やりたいことをして会いたい人と会って自分の存在価値を肯定できることに従事する精神的自由。



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肉体的自由を損なわないよう気をつけながら経済的自由と時間的自由のバランスの改善に取り組みつつ、もう少し精神的自由に目を向けても良いように思う。

R座読書館と岡本太郎の見透かし

久しぶりに来ると改めていいなと思うR座読書館。高円寺にある私語禁止の静かに一人で過ごすカフェ。

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この珈琲カップとソーサーは初めて見た。ざっくり作られているようで、肉厚で安定感もある。いいな、これ。日本酒を飲むのにも使えそう。そもそも、ワイングラスで飲むだとかアレンジはするけれども日本酒を把手付きの器で飲むのは珍しい。しかし理にかなっているかもしれない。

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緑に囲まれたおひとりさま席。一番人気は水槽が目の前にある席か。

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ふと横を見ると木彫りのカワセミ

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2階にあるのだけれどもちょっとした空中庭園


岡本太郎さんの本があったのでパラパラとめくる。


「自分自身との対面。略

それからは生涯を通じて、決意した自分に絶望的に賭けるのだ。変節してはならない。精神は以後、不変であり、年をとらない。ひたすら、透明に、みがかれるだけだ。

どんなことがあっても、自分がまちがっていたとか、心をいれかえるとか、そういう卑しい変節をすべきではない。一見、謙虚に見えて、それはごま化しであるにすぎないのだ。」


厳しい。自分に厳しくあれと言っている。


「この世界ではぞろぞろとつながって、強者には追従し、弱いものはいじめるのが技術であり、

上ににらまれず、大したあやまちをおかさない、つまり自分自身に責任がまわらないようにしておけば出世のコースなのだ。

このような冒険と情熱のない、およそ非男性的な人間のあり方、その仕組、気分を私は一口に官僚的という。

何もお役所ばかりではない、一般社会のすべての面に見られる現象である。

見わたすかぎり、まさに一億総官僚だ。」


とっくに鬼籍に入った人に自分の小さい生き方を喝破されていることに絶句。そうはなりたくないと思いながらも、自分はそうではないと言い切れない。

丸台座鉢付き団子虫陶蟲夏草鉢の注文制作3

端正に薄く作った丸鉢に団子虫を載せてみたのだがしっくりこなかった。

ほぼ団子虫と同じぐらいの丸鉢にして丸が2段に重なったら面白いかと思ったがそうでもなかった。脚がなければまだ鏡餅のような丸2段になったのだろうが脚をつけるとバランスが悪く見えるだけのようだ。薄く端正に挽いた鉢だと鉢が軽くて重心が上がってしまい、盆栽を植え込んだ際に転倒しやすくなってしまうようにも思う。

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なのでボツ。

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もう一つ扁平に作った鉢も同様の理由でボツ。

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手捻りで形を整え過ぎない指痕が残った厚ぼったい鉢を作った。

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そして団子虫よりも一回り大きく作って安定させた。だいぶこちらのほうが良い。

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水抜き穴は適当な形に開けて敢えて真円に整えなかった。手仕事感を残したいというかなんというか。


注文主さんに内緒の遊びを仕込むことにする。いやいや、そんな余計なことをしなくて良いと言われるかもしれないし、喜んでもらえるかもしれない。

2品注文して頂いているし、言われた通りのものを作るだけでは面白くない。少しばかり期待を裏切る努力も必要だと思うのだよな。良い方向に結果が出ることを祈る。


1週間ほど乾かして来週には素焼きできそうだ。まだ本焼成の窯が埋まらないのでもう一方の作品と同じ窯で焼くことになりそうだ。


作業時間 1時間

DIYで押入の中を2段に。キャンプ道具収納効率化。

居間の押入の中が混沌と山積みになっていて整理したいと思っていた。ネットや通販で探すも高さが120cm以上あって耐荷重のあるものが見つからない。大体は布団収納などを意図していて高さもない。


こういう時はDIYに限る。鉄パイプの表面をプラスチックで覆ったイレクターパイプというものがある。ホームセンターであれこれ買ってきて組み立ててみた。

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150cm x 3

120cm x 6

60cm x 5

ジョイントパーツ11個

出し入れしやすいように手前の下に横棒は嵌めず、縦の支え棒だけを加えた。これで7500円ほどだった。耐荷重は200kgほどは余裕を持ってイケル。

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寝袋やマット、キャンプ用調理器具周りのカゴを上段に置いたら下にはまだ余分のスペースがたくさん残った。なんだか達成感。

出張に行かなくなって久しく使わなくなっている大小のスーツケースが寂しい。

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整理していたら子供達が小さい頃に使っていたひらがな積み木が出てきた。もう使わないのだろうけれども捨てるのも寂しい。無垢材なので20年ぐらい軽く持つ。

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保存しておいて子供達が成人して結婚して子供が産まれた時になんてのは妄想が過ぎるだろうか。私が子供の頃に読んだ絵本を母が贈ってくれた時には嬉しかった。


子供の興味はどんどんと先に進んで新しいものが増えていく。何を残して何を捨てるのかというのが悩ましい。

ミニマリストなんて生き方は私にはハードルが高いな。


鬼面角は開花失敗。未だに枝分かれせず。

教訓

店頭の植木鉢は必ずしも根が十分に生えていると思うな。


6月に購入してすぐに胴切りした鬼面角。3本あったのだが最も短いものは腐って枯れてしまった。どうやら店頭に置かれていたものも胴切りして植え付けられたばかりのもので、引き抜くと根が殆ど生えていなかった。強健な鬼面角だから発根してなくても出荷してしまうのかもしれない。購入してすぐ胴切りすることは想定していないのだろう。

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短い期間に2度も胴切りしてしまったので最も短い株は体力が持たなかったようだ。

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考えてみたら生き残っている2本は連続して胴切りされても再度根を生やす体力があるのだから驚異的だ。しっかり根を生やしている株だったならば今頃は枝を生やしていたのかもしれない。

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3ヶ月以上も経っても枯れていないので無事に根を生やしているのだと思う。切り穂側には目に見える変化が見られないが、株元側からは大きな花芽が出始めた。


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なんだか熟れて妖艶な濃い色の蕾。

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もう数日で咲きそうな気配。大輪の花を咲かせてくれるのではないかとソワソワしながら見守る。

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ここまで蕾が膨らんで


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咲かずに萎れた。なぜ。どういうこと。全くわからん。鬼面角、思い通りにいかなさすぎる。


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麹で醸したビールのイノベーション

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そうきたか。和歌山のマイクロブルワリーによるオリゼペールエール。オリゼといえばもやしもん。オリゼといえば麹菌。そんな麹で作ったビール。分類上は発泡酒だけれども味はれっきとしたビールだった。

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麹だから少し白濁しているのだろうか。それとも無濾過だからなのか。

どこか日本酒に感じることの多い酸味、果実香を感じられる。まだまだイノベーションの可能性が広がっていることに嬉しく思う。

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そんな麹ビールが売られているワイン屋さん。私の作品もちょこちょこ、装飾品として置かれていたりする。ちなみにBiermuはベルモットで様々なハーブやスパイスが入ったヨーロッパにおける薬用養命酒ワインのようなものだ。アルコール度数も14度とほぼワイン。

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山羊頭ランプ。

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美味しいスペインの赤ワインを頂いた。手頃な値段でフルボディ、セミフルボディの赤ワインが案外、スペインには多い。

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山羊鉢の釉掛けと削りをあれこれ

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10月7日の夜の千葉を震源地とする地震で東京でも震度5の揺れがあり、山羊鉢がムロの棚の中で倒れていた。倒れる方向が違っていたら棚から落ちて粉々になっていたかもしれない。倒れた際に耳が折れることもなく運に恵まれたようだ。他の工房や作家さんの器は大丈夫だっただろうか。

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やり残していた山羊の角の釉薬掛け。緑青銅釉薬を筆塗りする。山羊の角は通常は緑なことはないので全くの創作となる。厚掛けしたら瞼が厚ぼったい。

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メェーーー

あとはこちらも焼成を待つのみ。


ゴブレット試作4品。日本酒を飲む際にお猪口や盃だと容量が少ないので徳利に入れて何度も酌をすることになる。家飲みだと徳利など使わず4合瓶から直接注ぐので何度も何度も注ぐのは煩わしい。そうなると3〜5勺の容量の酒杯が都合が良い。

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私は食中酒として純米吟醸酒を冷やして飲むのが好きなので、筒型で吟醸香が器の中に溜まり、かつ掌の温度で温まりにくい酒杯の形状が良い。そう考えていくとゴブレット型に一つの答えとして行き着く。

釉薬を何種類も使って遊ばず、白でシンプルに仕上げたい。いや、一つぐらいは縁に鉄絵の線を入れようか。


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団子蟲を載せることを想定して2つ作ってみた丸鉢なのだが、正直言ってピンとこない。薄作りでシャープな印象の土台が合うかもしれないと思ったが合わなさそうだ。ボツ。手捻りで分厚くぼってりとしたやつを新たに作ろうかと思う。

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これはこれで仕上げて何かを植えようかと思う。鉄絵でも描いてみようか。

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考えがまとまらないままに作ってしまった3品。何某かの実験に使おう。


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休憩中、シンリュウのカタログをパラパラと捲る。電気窯でも薪を併用して高温まで電気で効率的に加熱し、肝心な温度帯からは薪で還元焼成できる窯なんてものもあるらしい。棚板2枚サイズのもので値段は2百万前後。ちょっとした自動車を買うのと変わらない値段とも言える。自動車を持たずに自転車で生活している私としては自動車の代わりに買うことは全くありえない話ではないように思えて来る。


自宅で作陶、還元焼成できる環境は夢だ。


水盤鉢、縄文土器花器、陶蟲夏草鉢、鍬形蟲標本台、水槽の蓋遺跡、エケベリア型のテストピース。作りたいものは沢山、控えている。芸術の秋、作陶の秋到来となるか。