陶芸
生体を生息地で見てみたいと願っているものの一つがゴライアスオオハナムグリ、正式にはゴライアスクワドリマキュラトゥス。世界最大のハナムグリにして世界最重量の昆虫だそうだ。 「いきもの大図鑑」の脚や身体が合計23ヶ所可動する精緻な等身大フィギュア…
夕方に工房によって追加で作った団子蟲鉢をもう一つ。結局2時間近くかかってしまった。脚は14対作ると細かくなるのでデフォルメして好みの脚の太さにした。細すぎると完成後にポキポキ折れてしまいそう。 今までは腹側から多肉植物やサボテンが生える鉢ばか…
昨年は新しく転職した会社でしがみつくべく土日のどちらかは毎週働く数ヶ月を過ごした。無事乗り切って正社員になることができ、今年からは週末も働かなくて済むようになるはず。陶芸に、旅行に、子供との遊びに精を出せると思って強気な今年の目標を組んだ。…
高円寺にある昆虫好きの聖地「虫社」に立ち寄ってみた。宝石象蟲は個体差も楽しい。フィリピンに住んでいる頃にお目にかかりたかった。 白金黄金蟲。プラチナコガネ。嘘っぽいほどの金色、白金色で口が開いてしまう。標本のお値段も高価で1万2千円と破格。 …
達成率の低さにめげずに、懲りずに「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」を書いていこう。 ラーテルのように好奇心旺盛に勇猛果敢に。 2023年の大きなテーマとして「子供と一緒に楽しみ学ぶ」。長男が受験勉強を自ら望んで始めた。私は勉強に口出さない…
5ヶ月ほどのブランクを超えて作陶再開。少し作り始めたら止まらなくなった。創作活動に飢えていたらしい。 クワガタの亡骸からサボテンを生やしたい。今まで作ったものよりも径の太いサボテンを植えられるように穴を大きく作ることにした。 菌糸体もちょこち…
表参道で催されていた「栗原あり」さんという作家さんの個展に足を運んだ。ひっそりと使っている私の「陶蟲夏草」インスタ アカウントに時々コメントを頂いたりしていたので勝手に陶芸仲間のような親近感を持っており、何より作風やモチーフも私の好みなので…
徒長しつつも真っ赤に染まったクラッスラ「茜の塔」上向きに伸びてハエトリグモが多肉を背負ったヤドカリのように見えるようになると期待していたのだが、「何これ?」という塊になってしまった。 バサっと切って仕立て直すべきなのだろう。そのまま暴れさせ…
ほんのり色づいたセデベリア「樹氷」。セダムとエケベリアの交配なのでセデベリアという新属なのだそうだ。エケベリアだと思っていた。 2019年10月に植えたばかりの頃の姿と比べると 随分と枝が伸びた。さらに懸崖のように斜め下方に広がっていく姿を期待し…
初めて蛹を作ってみた。脚が丸みを帯びた膜に包まれているような形をしている。 Yの字のヤマトカブトムシの蛹を作りたくなる。そのほうが形としてはわかりやすいようなな思う。 土台の鉢よりも乗っている蟲の方が大きくて派手にはみ出しているのはどう見える…
冬になり暴れ始めた七宝樹錦。 その小さな鉢と土からはアンバランスなほどに大きな葉を茂らせる。 床に着き、そこを足場にして上へ、太陽へと立ち上がり始めた。どこまで伸びていくのだろうか。微量な痩せた土だけで光合成と水だけで生成していけるものなの…
リーチュエという偶蹄類を知らなかった。とても好みな角と体格をしている。 いそうでなかなかいないS字湾曲で大きな角。 V字に広がりつつ前後にS字湾曲している優美なフォルム。 そして角と体躯のバランスも良い。リーチュエもいつか作陶しなければと思う。 …
巨大な羊頭鉢を造りたい。 26年ぶりに熱海のMOA美術館に来た。学生だった自分が今は亡き祖母の車椅子を押して歩いて回ったのを覚えている。前回、何をみたのかなんて全く覚えていないが改めて観ると素晴らしいものだらけ。 この完全な状態を保った中国の馬俑…
家の裏庭で杜鵑の花が咲いた。全く手入れしていない、雑草というか野草のような自由さと強さで育っている。 遠目には目を引くような華やかさはないのだけれども、こうやって摘んで一輪挿しに挿すと視線がその小さな世界だけに向いて魅力が見えてくる。 静か…
また静かな鉢が出来上がった。これはガラスの瓶に乗せる一輪挿し用の蓋。 横から見ると目立たないが無数の脚が見える。 ミントの花を活けてみる。ダンゴムシが大きく感じられる。 ゼラニウムの花を活けてみた。不思議とゼラニウムの花が大きく感じられるよう…
もう3〜4年前に作った陶器鉢が長いこと未使用で空いていたので元気の良いエケベリア「ボンビシナ」を植えつけた。この頃の作品ではいかに陶器で有機的な陶肌を作り出すかを試行錯誤していた。 少ない土、乏しい栄養と乾燥にも強靭な体力で耐えられる多肉植物…
釉掛けの際に転倒させ破損させて台無しにしてしまった鉢。一番出来上がりが楽しみだっただけに見るのが辛い。 頭部に白い菌糸体のようなものが生えてきているが、元々は3本にょきにょきと生えていた。菌糸体だけ白信楽土を使ってさらに質感を変える手の入れ…
今はまだ不恰好だけれども1年後に茎立ちした後が狙いの姿。切花ではないので植えて育てて理想の容姿にしていく。 しかもメダカと泥鰌の飼われている日陰の水槽の上で水耕栽培で数年間育っていたハオルチア「氷砂糖」。園芸店で見かける株姿とは大きく違って…
土から出てこようとして果てたような蝉の幼虫。そんな陶器の植木鉢を作った。 白いサボテンを生やしたい。実生から育てているヒョロヒョロと徒長したマミラリアを移植してみた。 難易度は高いが、無事に根を下ろし育ったら最も好みのイメージになるのはこの…
東京国立博物館へ行った。本当は藝大祭で学生の作品を観て刺激を受けたかったのだけれども、事前チケット購入制になっていた。既に完売されていて、それがないと入れないという。抜かりなく調べておくべきだった。 そんなわけで東京国立博物館に立ち寄った。…
東京国立博物館の東洋館で私好みの逸品を見つけた。 サボテンや多肉植物を植えたくなる造形。
仏頂尊勝陀羅尼を三面三目八臂で表した仏母の美仏。指先の艶かしさ、滑らかさ。尊顔の柔和さ。 目、瞼の輪郭は私では決して想像として湧いてこない形状。日本人ではなく大陸の血筋の顔ならではだろうか。北京の工房で17-18世紀に造られたものだそうで皇帝に…
もう一つの陶蟲夏草鉢「深山鍬形」だがこちらは頭と胸の部分だけ。森を歩いていて、時々死骸の頭や腹だけ見つかることがある。そんなイメージ。 実を言うと頭は上を向いていたのだが、本焼成中に倒れてしまった。鉢の下に転がり落ちていたら大惨事で隣の鉢に…
8月2日に開店したばかりだという東高円寺駅前のラーメン屋。フレンチ14年のシェフによるオマール海老やその他甲殻類の出汁が濃厚なラーメンがウリだそうだ。 フランスパンのスライスが乗っている。スープを見ると濃厚なクリームスープのよう。これでもかと海…
電気窯での酸化焼成が無事完了した。 生の造形が 焼きあがる。 どうだろうか。白い鉢。触手の内側だけシリコンカーバイドで発泡させた溶岩釉で表情をつけようと思っていたのだが、窯に無理やり詰め込んでその日に焼くために割愛してしまった。 植え込むのは…
定番と化してきたこの団子虫の腑から植物が生えてくるスタイルの鉢。 土台の鉢の粉引具合もちょうど良い。 開口部は少し狭いので植える多肉植物は選ばないといけない。茎立ちするタイプになるのだろう。 このぐらいの背丈の七宝樹錦でも良いかもな。 手頃な…
陶蟲夏草鉢「鋸鍬形」が焼きあがった。 土台鉢は鉄分の多い赤2号土、蟲は黒泥土の使い分け。 垂れ下がった脚先や頭と大顎が落下することなく無事に焼きあがってくれるかは不安だったけれども乗り越えてくれた。 黒土の透け具合もちょうど良いのではないか。 …
急いで釉掛けして詰め込んだ今回の本焼き。 無事に焼きあがってくれた。釉垂れ、癒着も無し。棚板にも異常無し。 蛸ものユーフォルビア専用に焼いたこの触手のような鉢も綺麗に焼きあがってくれた。溶岩釉にして表情をつけようと思っていた。その方が良かっ…
5月下旬 造形4時間 こうしてる日々もウクライナでは一般市民が殺されているわけで、それが当たり前の日常になってしまった。 私はルーマニアに住んだことがあり隣国ウクライナでウクライナ人に一宿一飯の恩を受けたこともあるから親近感から心を痛めている。…
素焼き工程を生き延びてくれた繊細で脆い作品達。 釉掛け作業を2時間で大急ぎで行った。今日を伸ばせばまた1週間が過ぎてしまう。なんとかこの日の窯スケジュールの空きに滑り込ませたい。 そんな焦りから最後の釉掛け工程で隙間時間に大慌てで作業をし、見…