トリノ王宮の騎馬

トリノ王宮の武器武具を馬に騎乗した甲冑騎士とともに展示している広間があるのだが目を見張る素晴らしさだった。 羽飾りも風に揺れ保存状態が良い。 甲冑、剣が装飾品のように幾何学的に陳列されている。 この眼に生気を宿した馬の剥製の存在感よ。 この手…

長野善光寺参り 比類なき仁王像

1人会社を休んで北陸新幹線に乗る。東京駅で買った「べっこう丼」と刺身に合わせて作ったという金澤のクラフトビールを頂く。駅弁の刺身の美味しさに驚いた。なるほど、ビールも美味。 善光寺までは長野駅から徒歩で25分ほどの距離だった。バスもあるが、街…

大徳寺の古刹に拙陶像を奉納する。

京都大徳寺にお邪魔するにあたり、ギリギリ焼き上がった陶の羊像。 井戸守にして下さったようです。 羊面六臂の如意輪観音に似た姿勢。 こう見えて植木鉢。3つ穴が空いており草花を挿せるようにしてあります。 16世紀創建の古刹の古井戸に据えられて5割り増…

如意輪山羊鉢

何だかよくわからないものを作っている。羊の如意輪観音。前脚が六臂、後脚が一対。 手捻りで1時間半の造形。適度な雑さ、粗さで留めるのが肝要。精緻に端正に造ったら素朴さが消えてしまう。 人間の手のような姿勢をとらせると骨格の構造が異なる山羊の脚は…

大英博物館の鹿と山羊

世界中の文化文明の工芸美術品のコレクションの質量において大英博物館は驚異的だ。一時期の帝国の軍事力をして世界中から簒奪しまくったのだから。幸か不幸か一箇所で世界中の美術を堪能できる。収蔵庫に眠っている品々は数倍に及ぶのだろうけれども。 ギリ…

何が当たり前か

年に3週ほどの休暇のために49週働き、毎週2日の週末のために5日働き、毎日7時間の睡眠と2〜3時間の私的な時間と食事時間のために10時間働く。 それが当たり前だと思って働いてきたが全く当たり前ではないことに気づき始めている。いまさら、遅いけれども。な…

彫刻家「清水ちえ」 来日展示

代官山のLurfで私がかねてより尊敬し憧れている彫刻家の清水ちえさんの作品が展示されていると聞いて2時間半の隙間を駆け足で見てきた。 欧米人の顔つきの彫刻を作る人は日本にも無数にいるが、いかにも日本人らしい顔つきの写実性の高い彫像を造る作家は案…

映画「LAMB」 美しい羊頭の半獣

久々にmariostang氏をお見かけし、「LAMB」という映画の存在をコメントで教えて頂いたので早速、映画館に観に行った。多謝。 元々は2022年9月23日封切りの作品だが、阿佐ヶ谷の単館シネマMorcで幸いなことに上映しているという。 ノオミ・ラパス主演、制作総…

日本橋

日本橋。江戸の一番の名所だったかつての栄光を取り戻して欲しい。高級志向の不要なモノばかり売る店を集めても歩き回るだけでお金は使わない。そう、お金を使う対象が全くなかった。 COREDO室町など高価格帯の店舗が随分と並ぶが集客力はどうなのだろう。こ…

熱海MOAの菩薩

文句のつけようのない美しさ。平安時代(12世紀)重要文化財「阿弥陀如来及両脇侍坐像(あみだにょらいおよびりょうわきじざぞう)」。阿弥陀如来の左右に観音菩薩と勢至菩薩が侍る。 どうやらガラスの質も素晴らしいようでガラスの存在を忘れてしまう透明度…

熱海MOAの馬俑

巨大な羊頭鉢を造りたい。 26年ぶりに熱海のMOA美術館に来た。学生だった自分が今は亡き祖母の車椅子を押して歩いて回ったのを覚えている。前回、何をみたのかなんて全く覚えていないが改めて観ると素晴らしいものだらけ。 この完全な状態を保った中国の馬俑…

リュトンを造ろう

東京国立博物館の東洋館で私好みの逸品を見つけた。 サボテンや多肉植物を植えたくなる造形。

美仏に心が洗われる

仏頂尊勝陀羅尼を三面三目八臂で表した仏母の美仏。指先の艶かしさ、滑らかさ。尊顔の柔和さ。 目、瞼の輪郭は私では決して想像として湧いてこない形状。日本人ではなく大陸の血筋の顔ならではだろうか。北京の工房で17-18世紀に造られたものだそうで皇帝に…

すべての理不尽を供養したい羊菩薩鉢

5月下旬 造形4時間 こうしてる日々もウクライナでは一般市民が殺されているわけで、それが当たり前の日常になってしまった。 私はルーマニアに住んだことがあり隣国ウクライナでウクライナ人に一宿一飯の恩を受けたこともあるから親近感から心を痛めている。…

谷中で個展のお誘い

谷中を散歩して、こじんまりとしたギャラリーに立ち寄った。 そこの女性オーナーと展示作品の話で盛り上がった後に、私も趣味で陶芸作品を作るのですよ、とさらに話が盛り上がった。 「あなたの作品、面白いわよ。私は普段はこんな勧誘の仕方はしないのだけ…

朝倉彫塑館

日暮里にお出かけ。令和4年にもなってこの昭和感たるや。 日本を代表する彫刻家朝倉文夫のアトリエ兼住居として29年間暮らした場だという。 館内は写真撮影禁止とあったので載せられるものがないが、素晴らしいブロンズ像の数々。 制作を容易にするために天…

作陶 羊頭狗肉

2021年11月 何を意図したのかよくわからないけれども衝動的に作り上げた。なぜ裸。なぜ女性。なぜ羊の頭をしてるのではなく羊の頭を被っているのか。 2022年5月 修正した際に使った土が異なることが判明。初歩的なミス。これを味わいとして正当化してしまう…

牙のある鹿

東京都庁のロビーを偶然通り過ぎたら標本が置かれていた。 可愛らしい小鹿なのに牙が生えているではないか。明治の頃に作られた合成キメラ剥製かと思いきや、実際にも牙が生えた自然種「きょん」。その可愛さにきょんきょんと重ねて読んでしまう。 草食獣と…

世界遺産 奥州平泉の金色堂

世界遺産に登録された奥州平泉、藤原四代の栄華を伝える寺社仏閣。東京から電車で4時間、車でも5時間半かかり周辺に大きな観光地もないのでなかなか周遊プランも立てづらく今まで来る機会に恵まれなかった。 石巻でレンタカーを借りる機会があったので、折角…

和歌山4日目 秀逸ゲストハウスRICO、粉河寺の山門の美仏

ここにも大楠の御神木。 西国三十三カ寺三番札所 粉河寺の本堂は三十三寺で最大の威容。 東西南北4km四方、七堂伽藍、五百五十ヶ坊寺領4万石を誇った武装勢力は豊臣秀吉の紀州攻めで寺宝と共に焼失。 粉河寺は大門、中門の仁王像が美仏揃い。 蓮華座と光背を…

和歌山3日目。加太、黒江、和歌山市街。

月曜日の午前から加太の海の見える屋上露天風呂は極楽。 淡嶋神社は必見の2万体以上の人形供養の神社。 黒江の漆器産業は面影だけでほぼ滅んでいる。 在和歌山の標本制作会社を知る。https://amphillc.com/ 西国三十三カ寺の紀三井寺に参拝。痛恨の御朱印帳…

2万体人形供養の淡嶋神社

フェリーは欠航しているので友ヶ島には行けなかったが、代わりに温泉に入って美味しい魚介御膳を食べて。想定外の事態を楽しむ能力には長けていると思っている。全く調べていなかったがこんな立派で特異な神社にも出会えた。 全国から2万体以上の人形が供養…

山羊上下半身紐吊り鉢

早速、家に帰って組み立ててみた。はい。角を不注意で折りましたとも。こんなもの、気にしてられない。陶器用接着剤でくっつけるだけのことだ。青い針金で上半身と下半身を縫い合わせて吊るす。文字にすると少し猟奇的な響きだ。後脚の腿の土割れが気に入っ…

注文依頼品の窯詰め

夕方、30分だけ暇を見つけて工房に立ち寄って窯詰めした。注文依頼品の窯詰め。いよいよだ。奥に注文品を2点。右手に柱サボテン用の兄弟鉢、手前に山羊鉢、ゴブレット、そしてもう一つの注文品の角部分だけを入れることができた。小窯は重ねられないのであま…

羊頭狗肉像 造形完了。乾燥へ

腰の輪郭を修正し、指を少し細めて作業終了。これ以上、触ると壊れ始める気がする。表面をツルツルにならしたい誘惑に駆られるが、あえて土っぽさを残すために跡が残った荒れたままにする。でも差し伸べた手の先が寂しいのだよね。なので犬を作ってみた。な…

作陶 羊頭狗肉像 手先足先の造形。

乾くと細工ができなくなってしまうのが怖くて普段は平日に作陶はしないのだが、1時間だけ暇を見つけて工房へ。足先を作った。親指を上げて表情を出してみる。右手は無しでミロのビーナスのように欠損した状態でも良いかと思ったが、考えを改めて前方に差し出…

作陶 羊頭狗肉像

午前中に子供達を妙法寺の千日紅祭に連れて行き、出店の栗おこわ、焼きそば、フランクフルト、ポテトフライなんかを買って帰って昼食。少し出遅れて午後から陶芸工房へ。写真を撮り忘れたが鍬形虫の標本台をタタラで作った。その後、轆轤をするには時間が少…

国立科学博物館 鹿の耳の位置の衝撃

子供にせがまれてネット予約して訪れた国立科学博物館だったけれども、私としても地球館の常設展示に大いに収穫があって楽しめた。 衝撃を受けてしまった。偶蹄類の耳はこんなに頭の後ろにあったとは。あるいは角が私の想像以上に額の前の方にあったというこ…

日本映画史上最高興行収入記録を打ち立てた「鬼滅の刃」を原作を知らずに観る

息子にせがまれて重い腰を上げて映画「鬼滅の刃」を観に行った。公開から随分と経った朝8時からの回にも関わらず6割以上も客が入っていたのは驚きだ。 興行収入が日本映画で最高記録を塗り替え、2度、3度と観る人が多いという話は聞いていた。幼稚園に子供を…

モザイク陶器芸術。フランスの傀儡帝の廟「カイディーン帝廟」

「啓定」と漢字で書く、カイディーン廟はフエ市街から10kmほど。ベトナム阮王朝の十二代帝が建てた廟だという。度々洪水に襲われる平地を避け、山を背にし川を前にした風水の点で最適な西の地に造られた。 その当時、インドシナはフランスの支配下であり、フ…