2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

惹かれ、嫌悪し、畏怖する国

共産党に関して批判的な視点を持っていることは自覚しているが、中国を知れば知るほどに惹かれているのも事実。巨大な人口を抱えながら汚職や腐敗が蓄積され続け、その力が解放された時を思うと恐ろしくもある。中国からは日本人として生きていくにあたって…

宗教信仰と個人崇拝

紫禁城を背に天安門に巨大な肖像画を掲げた毛沢東。信仰の対象が無謬性を持った概念的な神ではなく生身の人間である分、性質が悪い。 建前上、社会主義国家である中国は宗教を否定している。しかし実利があれば建前など気にしないのも中国。チベット密教では…

反日に思うこと

中国を訪問する身としては中国の反日運動はどうしても気になる問題だ。小学生が親に背中を押されて日本大使館に投石する姿や日系企業への略奪行為を愛国心の現れだと許容した中国政府の姿勢は衝撃的だった。いくつかの書籍を読み、外資系企業に勤める中国人…

ささやかな晩餐と日中食談義

南京西路の一歩奥まったところにある中華料理店で友人と食事をした。中国では大勢で卓を囲んで外食することをそれなりの料理店では想定しているので、一人旅の身には料理店は利用しがたくこれまで屋台飯ばかり食べてきた。二人だけではあるが相伴する人がい…

不精鬚危機一髪

上海の地下鉄10号線で追突事故が発生し現時点で病院で治療を受けた人は28日午前、284人に増えた。未だ95人が入院している。 事故の3日前に事故のあった場所を地下鉄に乗って通過していたことになる。うむ。危機一髪。迷った挙句に上海-北京間は高速鉄…

紀元前青銅芸術

最高

青銅器がカッコよすぎる件

青銅器がかっこよすぎる。デザイン性は数千年経って退化しているのか、と思わせるほど武骨だったりディフォルメされてたり。その存在感と造形に度肝を抜かれた。当時の彼らに現代の造形技術を与えたら一体どんなものを作るのだろうか。中国、凄いです。 上海…

結婚四周年目 翡翠

中国出張で遊び歩いている間、実は嫁さんの誕生日だった。そこで帰国後一週間遅れで評判の良い洋食店で祝ってきた。 結婚以来、毎年誕生石のアクセサリーを贈ろうと試みている。できれば産地に直接出向いて。 初年度は金剛石の指輪。これはさすがに南アフリ…

蛙の脱皮

蛙がいた。 背中が今にも脱皮しそうだった。 誤解されているが、蛙も脱皮する。脱皮した後はむしゃむしゃと自分の皮を食べる。そうですよね、中の人。

共産主義というヤラセ

中国の大学では1年生から毎年、国内現代史の授業が義務付けられているという。その内容はと言えば共産党の歴史が全てで、共産党の成り立ちから文化大革命などの一部軌道修正を必要とした試み、改革開放政策の成功などいかに共産党が素晴らしく、共産党が無く…

中国大学内情

友人が働いている大学の職員はおよそ5000人ほど。教鞭をとる教授、准教授、講師などは2000人、残り3000人は事務員。そんなに大勢の事務員が何故要るのかと問うと、答えは「要らないけど居る」のだそうだ。事務員が管理するのは専ら人。実質的には8割方はいな…

幸せな再会

画家であり、上海の大学で芸術やデザインを教えている4,5歳年上の中国人の友人と4年ぶりに再会した。忙しい中でも相手をしてくれ、15時に人民広場で待ち合わせ、公園のベンチに座ってお互いの状況報告から始め、上海料理店で食事をし、彼女の家でさらにお茶…

中華犬

酒店の門番をする白犬 バーの門番をするプードル犬 水泳しているおっちゃんを見守る犬 故宮の門番をする金属犬 みな艶があって大事に手入れされているのだな、と感じる。中国人も犬好きが多いのだね。

磁宝、陶宝

故宮博物院には100万点を超す文化財があるというが、陶磁器展示室の広さや展示物の数を見る限り、目ぼしい品は蒋介石が台湾へ持ち去ってしまったというのはあながち誇張ではないように思う。 素人にもわかりやすいほどの技術力の高さ。 もちろん残された品の…

集計中

今のところ、見かけた野糞 2名、 立小便 3名。 改革開放。言論の自由は無くとも野糞の(以下自粛)

天壇公園でさらに走獣、龍瓦

天壇公園でもさらにいろいろな瓦を拝見。 四面を向いて咆哮している龍だとか 見事な角を持った龍だとか。よく見ると四面の龍も角があったのに折れただけかもしれん。 間近で鑑賞できる個所もいくつか。前から見たらこんな愛嬌のある顔をしていたとは。 ほか…

草の生す甍

さすが中国、こんなところにまで行列が。。。霊鳥鳳凰に乗る仙人を先頭にしてその後ろに様々な守護霊獣を並べるこの様式を走獣というそうで、走獣の数は建物の格に応じて増えていき最大は当然紫禁城の十体だそうだ。鳳凰以外、どれも同じに見える。是非間近…

倦勤斎の光を撮る

8000以上も部屋があるといわれる紫禁城だが、ふと偶然迷い込んだ先の宮殿の回廊に何やら惹きつけられるものがあった。中国人観光客の団体客は誰一人足を止めることなく通り過ぎるだけだったのだが、気紛れにここに腰を掛けていたら長居するうちにこの空間が…

紫禁城

Forbidden Cityと英語で呼ぶだけあって、ここは宮殿というよりは一つの街の規模を成している。とは云うものの統一された色調の建築群で瓦は全て青か緑か黄色。彩色も同様だし、壁の色も赤系で統一されている。宮殿毎に内装はそれぞれ趣向を凝らしているのだ…

老北京胡同

北京五輪の際に多くが建て壊され、僅かに残された胡同の残る街区。古い雰囲気を演出するために白黒にしてみた。 美味しそうな名前。豆腐屋が軒を連ねていたのだろうか。 莫大な観光収入を生むから是非とも大事にしなさい。文化大革命なんて頽廃極まりない。…

何かと話題の中国高速鉄道事情

この国にはよそ向きの顔と通常の顔があるのではないだろうか。新幹線を模して造られたといわれる高速鉄道。なんで設備があるのに使わないのか、制度があったはずなのに廃止したのか。そう不思議に思うことがいくつかあった。 まず、北京北駅舎は新しく近代的…

南葛

ええっ ひょっとしてあの蹴球の名門校のことですか。 背番号はやはりエースナンバーでした。中国では、日本人をくすりと笑わせてくれる秘かな演出が有る。

蠍、蜥蜴、蝦蛄、蝉!

基本的には好き嫌いをしない、食べ物を残さず頂くを基本指針にしている。せっかく中国に来ているのだから中国らしい食物に挑戦してみようと思い、王府井の小吃街へ。 さっそく串焼屋が立ちはだかる。そうきたか。 でも蝉は流石にちょっと。最近、蝉に風物詩…

行列

朝、駅について切符売場で並ぶ。割り込まれること数度。立派な駅に複数の入口があるのに一人しか通れない狭い入り口を設けている。こんどはそこにS2銭と呼ばれる低額切符の搭乗者は並ばされ、半時間ほど待たされた。およそ300人近くは並んでいた。今や少しで…

長城の頂上へ

列車で北北京駅から1時間ほどかけて八達嶺の万里の長城へ。なんと運賃は6元(72円)。一等席がなくなり、前売り券もいつからか廃止されていたので座席が保障されないが破格の安さだ。ツアーを利用せずに気儘に旅したい者には有難い。 険しい峻練な山々が連なる…

赤北京

着きました。北京。資本主義が導入されて格差は広がり続け、私的所有権まで許容されるようになった共産主義国家中華人民共和国の首都。 印象は「赤」。ネオンも、街往く人々も想像以上に赤い。 ホテルからFacebookもYoutubeもTwitterも繋がらないけれどもYah…

シンプルすぎるカフェ メメントモリ

第一旭

京料理といえば割烹ではなくラーメンだという意見もあるほどで、一乗寺界隈にはラーメン店が群雄割拠している。 有名すぎるほどの有名店。こちらの店は京都駅から歩いて5分ほど。 値段もお手頃、早朝から深夜までの営業時間。庶民の味方ですな。醤油ベースで…

二条駿河屋 「甘美羹」

紫野の兄貴から二条駿河屋の「甘美羹」という涼しげなお菓子を頂いた。 グレープフルーツを丸ごと刳り抜いた中に寒天が入っている。ゼリーではなく果汁を固めた寒天だと思う。 キンキンに冷やしたそれは苦味は微かに感じるだけで、薄っすらとした甘味がまだ…

味覚の秋。さあ、食べられる茸はどれでしょう。 最近、イライラが体の中に積もり積もってひょんなことから周りにあたり散らしてしまいやしないかと懸念していた。山登りの最中は友人に囲まれ、一時は清々しい気持ちに包まれたのに、翌日轆轤を回してもストレ…