2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

石馬寺

石馬寺は白洲正子の古寺巡礼のエッセーで知った聖徳太子が1400年前に建立した古刹。 仏像よりも何よりも石段の苔むした雰囲気が素晴らしい。 月曜は普段閉めているらしいが、何か行事があるのでたまたま開いていたとのこと。住まいや出身地を寺の僧に聞かれ…

観音正寺

駐車場代が500円かかるというので麓の無料駐車場からマンゴー同伴で歩いて登ることにしたのだがこれがなかなか遠かった。有料駐車場からもさらに砂利道が続き汗が流れるほどの運動になった。砂利の参道にも教訓の書かれた立札が立ち、道程が飽きない。 裏山…

長命寺

幾段もの苔むした石段を登っていく。マンゴーには少し高すぎるらしく、跳んでは溜め、跳んでは溜め登っていく。 古色を帯びた築七百年は経つ三重の塔が本堂の奥に聳え、背後には琵琶湖が一望できる。ここは建築物が素晴らしい。 三十三ヶ所霊場の観音寺は殆…

重森三玲庭園美術館

重森三玲は勉強が全くといっていいほどからきし駄目だったらしい。画業を志すも帝都の芸術学校には絵の上手い奴は腐るほどいて、画業でも挫折した。 日本の美を探求することに舵を切り変え、活け花を学び、当時記録などなかった全国の寺社仏閣の庭園を記録し…

今宮神社と炙り餅

暑さに打ちのめされるように今宮神社参道にたどりついて、飲み物だけを売っていないか聞いたところ「一和」には餅しかないと断られた。反対側の「かざりや」に聞いたら、メニューにはありませんがこれをどうぞと店先で冷たいお茶を振舞ってくれた。救われた…

大徳寺散歩

友人宅の晩御飯に招いて頂いた。早く着き過ぎてしまったので時間潰しに晩夏の大徳寺をマンゴーと歩く。 土壁と竹林の風情が好み。マンゴーにこの良さがわかるか知らんが。 こんな土壁で自宅を囲んでみたいものだ。全て本格的にとは言わなくとも、薄く割った…

琴滝

二人暮らしというか、一人と一匹生活なのだが平日は全く構ってあげられないので週末は京丹波へマンゴーを連れていくことに。桂川上流に遊び、ドッグパークで走り、縦貫道入口の琴滝へ足を延ばした。 駐車場からは散歩にちょうどいい山道で、奥まった所に滝が…

餡蜜 みつばち

出町柳にある「みつばち」の餡蜜を食べた。美味しい。しかし餡蜜はここに限るだとか、ここのは絶品だと雑誌に評されるほどの違いは感じられなかった。 客層は女性中心。男独りの客など自分だけだった。暖簾からして乙女心を刺激する意匠なので仕方ない。知ら…

モテキ

友人の幾人かが面白いと勧めてくれたので観てみた。おもしろおかしくモテない冴えない男がひょんなことからモテてしまったドタバタを描いている。 しかし、どうにも観ていて不快感が残る。一言でまとめてしまうと不倫相手が構ってくれないので寂しさから男に…

代償を払わされるのは国民

最近の中韓との領土問題の報道には腹に据えかねる気持にもなるが、きな臭さも感じる。 現韓国大統領はそもそも日韓の更なる経済共同歩調を掲げた日本生まれの大統領だった。それが身内の汚職や失政を挽回するかのように戦後の補償問題と絡めて領土問題を今更…

冷たい熱帯魚

ベネチア映画祭で6分間もスタンディングオーベーションが止まなかったという高い評判を聞いて鑑賞したが、吐きそうなほどグロテスク。滑稽に思わないと受け付けられない陰惨なシーン。 俳優「でんでん」の怪演に度肝を抜かれる。本当の悪人はこんなんかもし…

鮎 かわせ

鮎がこんなに美味いとは知らんかった。養殖ですら美味いのだから天然ものは香魚ならではの香りが更に旨くするのだろう。 琵琶鱒の刺身。小鮎の刺身。琵琶鱒は鮭に似て脂が乗って濃厚な味がする。 小鮎の佃煮。甘辛くこれで白米を碗一杯食べられてしまいそう…

向源寺 国宝十一面観音立像

賤ヶ岳に登った後に近くの向源寺の国宝十一面観音立像を拝みに行く。 本堂とは別の宝物館の中央に安置されており、背後も含め全方位から拝めるようになっている。なんとも粋な計らい。 像の正面向かって左手斜めから拝む十一面観音の優雅さには言葉を失う。…

夏の終わりと線香花火

大勢で打ち上がる花火を見上げるのもいいけれども、肩を寄せあって覗くようにして線香花火を楽しむのも捨てがたい。ほっこりとする。 線香花火捌きの上手さを競い合う。 空間を繋がるように、伝播するように煌いていく線香花火は何度観ても不思議。単純な仕…

賤ヶ岳

1583年の昔に織田家勢力を二分して柴田勝家と羽柴秀吉が戦った古戦場跡。 賤ケ岳七本槍。AKBとか嵐とかいう人達よりもこちらのほうが。。 出てもいまいち迫力に欠けそうなやる気のなさそうな熊。 戦のあった17世紀当時には熊笹の茂る見晴らしの良い山だった…

ザ・ボクサー

胸の熱くなる映画だった。スポーツ映画で過去最高の作品だろう。単に過去の栄光をひきずるろくでもない麻薬中毒の兄や狭視野なマネージャーの母と絶縁してどん底から再起を図るというのではない。クリスチャンベールが演じるディッキーのろくでもなさは観客…

李青

李青でピビンパを食べる。高麗美術館を設立した立役者が経営する喫茶とあって店内には李朝家具や民芸がおかれ、奥の相席の円卓横には大判の美術品図録が書棚に並ぶ。雰囲気が良い。素夢士古茶屋よりも実生活品を用いた内装のように感じる。 こちらのピビンパ…

ブラックブレッド

内戦直後のスペイン農村が舞台。閉鎖的で嫉妬や偏見に満ちた村人、威圧的で腐敗した役人。真っ直ぐな目で信念と自由を息子に説く父親、身を粉にして働く愛情溢れる母親。そんな安心して見られる構図が次第に明らかになっていく嘘で崩れていく。 自らの親の清…

立て直し

嫁さんと我が子が実家に帰省したので、マンゴーと二人暮らしが始まる。家が静かすぎる。距離感のわからない蝉しぐれと、遠くからのお経の声が聞こえるが、それ以外の音が無い。 ここ4,5年間で自分は何が成長したのかを考えると暗澹たる気持ちになる。結婚し…

とろける夏

マンゴーも赤子も嫁も小生もみんな溶けてる。天井が高い。

コミュニケーション

3日間の会話や議論に関する研修からの備忘録。 相手の話を真摯に聞こうとしていると研修に同席していた初対面の多くの人に褒められた。しかし関係の長い同僚からは相手の話を聞かないだとか頑固だという指摘を受けることもたまにある。 この背反する指摘は何…

印度柄平皿と和柄植木鉢

印度の伝統的な草木柄を踏鞴の陶板に写してみた。ここはやはり還元青磁釉か酸化辰砂のような濃淡の出る透明色釉で焼きたいところ。それだけだと印象がぼやけるので淵を淡い茶色い輪郭にしたいのだが飴釉を塗るのが良いのか、黒マットを薄く塗るのが良いのか…

陶器祭

五条坂の陶器祭に行く。楽しみにしていたのだが期間中に二泊三日の出張が入ってしまったので、火曜日に強行して行った。 8割以上昨年と同じ作家や店が出されている様子。気に入って興味深く見ていた店で度々、鉢合わせる人がいたのだがどうやら得意の客らし…

好みの陶芸家

陶器祭りでお会いした好みの陶芸家リスト。器の店では名前や陶歴の書かれた札が置いてあったりするが、陶器祭りでは陶芸作家本人に会えて作品の説明をして頂けるので嬉しい。 谷村崇さんという清水焼団地の作家さんの作品に釘付けになった。轆轤で挽いた後に…

印度の戦利品

アッサム、ダージリン、マンゴー茶葉 象の細密画 アーユルヴェーダ用のフェイススクラブ 民族柄のストール 安さに衝動買いした草花模様の版木 印度の花のアロマオイル 花崗岩に透かし彫りをした球形のキャンドルランプ 印度生地のクルトゥ型子供服 赤子用の…

肉厚

関節が多く見えるほどに肥えてきた我が子。

冷フォー

冷たいフォーってのもありなんだな。添えられたのは大蒜と思いきや、焦がすほどに焼いた玉葱。 フォーを食べ終えた後にご飯を汁に投入してぶっかけめし風に食べるのも美味い。真似したいな。出汁の味をしっかりさせないと難しいかもしれない。

留守番犬

留守にしている間、主の不在をマンゴーもわかるようで、普段は吠えないのに留守中は夜に家の前を人が通ると吠えたりと、やつはやつなりに頑張っていてくれたらしい。嫁と赤子を自分が守る意識でいたのだろうか。いじらしいやつよ。 まだ何もできない我が子だ…

母なるガンガー

印度はなんとも奥深い。ジャイプールにもウダイプールにもブッダガヤやサルナートなどの仏教の聖地にも北部のチベット仏教圏にも行けてないが、ムンバイとデリーを訪れただけでも美術、建築、食事の素晴らしさが垣間見られる。アジア諸国の中でタイ、インド…

印度少年達と駄菓子

日本から多めに駄菓子を買って持っていった。遺跡の裏手に回ると、近所に住んでいる小学生ほどの子供達と中学生ほどの子が声をかけてきた。カッコよく飛びこむからチップをくれと言うので、金はやらんが日本のお菓子ならあるぞと言うと、彼らは盛り上がった…