2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

緋絨毯

DIY

赤の絨毯が何となく昭和の豪勢さ。ギラギラとしていたものが褪せて無害化されたような。 五龍閣にて。

洋館カフェ 五龍閣

清水寺を下った横道にいつのまにか有形登録文化財の洋館を使ったカフェができていた。ここは以前は順正の湯豆腐屋だったのだが、カフェのほうがもっと気軽に利用できるので小生のような人間には有難い。 長楽館、大山崎山荘に次ぐなかなか立派な洋館。珈琲な…

日本銀行券煎餅

先週、日本銀行勤めの友人から頂いた。なかなかの出来栄えだ。流石に透かしは入れられないけれども。 「諭吉先生の顔が長い」、「仕事が甘い」といったことを曼荼羅描きの女性は言った。モノづくりの現場の者からの手厳しさが可笑しかった。 銀行券サブレの…

ピルグリム 清水から

日本人は宗教色が弱い国民だとか言われるが巡礼にいそしむ人の数を目の当たりにするとその認識は改まる。リベラルな大都会のアメリカにしか日本人は馴染みがないから保守派のキリスト教徒が強い影響力を持つことに違和感を持つように、あるいはイスラムやキ…

猪狛犬

狛犬の動物が猪の場合はそれをなんて呼べば良いのだろう。一般的に狛犬と呼びつつも実際は獅子と犬の対なのだが、獅子を無視してコマイヌと呼んでいるので、その動物がなんであろうとこれも狛犬なのだろう。狛は高麗伝来のという意味なので、猪やら鹿やらを…

源光庵

ここには二つの窓が並んでいる。左の丸窓は悟りの窓。右の四角い窓は迷いの窓。仏教的概念を窓の形で現しただけでその窓を覗けば悟れるわけでも迷うわけでもない。それはそうだな。ただ、丸窓が柔らかな印象を与え、景色を一層落ち着く形で見せてくれるのは…

座禅

ここ一週間ほど忙しなかった。新しい事業部長が取り巻きの幹部らを連れてシンガポールから来ており、さらに仕事相手が数日連泊していた。決めないといけないことが宙ぶらりんで先に進めねばならないことが多かったので脱線を遮ったり随分と直接的なもの言い…

源光庵朱印

建仁寺

久しく建仁寺は意識の中になかったが、こうして立ち寄ってみると外国人の来客を連れてくるのになかなか適した寺だと思った。今度誰かを案内する必要がある時には一つの選択肢に加えよう。 立地は四条河原町から歩ける距離で清水寺などへの通過点として申し分…

建仁寺瓦

特注品。

霊山護国神社

終戦記念日に参拝しようと思っていたのだが、雨が降っていたので断念していた。今回、改めて友人と東山を歩いて回った際に訪れる機を得た。祖父がビルマ戦線に兵站部隊員として従軍していたこともあり、ここに祀られる何万柱もの御魂はどこかひっかかりを感…

知恩院

知恩院の御朱印は三種有り、どれも額に入れたくなるような見事さ。 圓光大師二十五霊場の御朱印。文字は「法然上人」。流れるような法と上人の字体がかっこよすぎる。中央の印の上下左右の雲流紋のような装飾部も良い。 勢至菩薩の勢の字の躍動感、薩の字の…

日向大神宮

友人をマンゴーの九条山越え散歩に誘った。九条山を越えるとひっそりとした山間に日向大神宮が現れる。友人が山道で転んでしまったので消毒液を頂きに社務所に赴いたのだが、その際に頂くことができた。200円。ここだけ洛中の観光寺院の賑わいから取り残され…

御朱印貼を広げてにんまり

東京から友人が遊びにきて、数日我が家に宿泊していった。 彼は寺社仏閣巡りや御朱印集めを愛するその年代ではあまり見かけない趣味をもった人で、普段自分も他の人に言うのが憚られるそれら趣味を一緒になって堂々と行えるものだから有難いものだ。彼とは東…

盆苔庭に椛

昨秋に京都の各寺から採集して播いた椛の若株が順調に育っている。 半数は海外出張の間の酷暑で枯らしてしまったが、依然として永観堂、南禅寺、醍醐寺や疎水の椛の苗は生き延びた。 それを今回、まとめて角鉢の苔の一面に移植してみた。苔はマンジュウゴケ…

イケズ

北野天満宮のそばで買い物をしたとき、「おにいちゃんどこからきたん?」と聞かれた。 「御陵です。」 と答えたら 「御陵?」 と聞き返して来たので 「はい、蹴上の隣駅の」 と言葉を足した。大抵、南禅寺のある蹴上の隣駅ですなどと言えば伝わる。 そしたら…

第五陣 成形

プチプチ丸皿と各皿。今回はたたらという麺棒で粘土を板状に延ばすやり方で造ってみた。ある程度流れる釉薬を用いればプチプチの凹んだ部分にも釉薬が流れて表面上は平らになってくれるのではないだろうか。青磁などの透明ガラス質の釉薬を掛けたら面白いか…

第四陣 釉薬掛けと窯入れ

今回は黒土で器を3つ作ってみた。 一つはご飯茶碗。外側の胴の中ほどまでトルコ青を掛け、内側には黒マットを掛けて外側に大胆に流れ零して表情をつけた。というのは嘘で、実際には手元を誤って零れただけだ。ただ、思いのほか流れた数筋の痕が面白かったの…

黄瀬戸陶器鉢 X 七宝樹錦

窯から出して初めて見た際にはまた失敗作が増えたという印象の器だったが、セネキオ属の七宝樹錦を移植してみたら思いのほか相性が良い。器が地味なのが幸いして植物の薄い緑と愛敬のある形を引き立ててくれている。鉢も中に植物が収まってこそ。植物も相性…

第三陣 窯出し

久しぶりに窯に行って焼き上がりの器を頂いてきた。相変わらず全ての器はどこかがあららという感じで、駄目な奴ほど愛着が湧くという気持ちになるのを待つしかない。 酸化織部を白粗土にかけて還元焼成したら渋い色になるかと期待したのだが、鮮やかでポップ…

賀茂窯から大文字 

友人が16日に大文字山に登ろうかと言っていたのは覚えていたのだが、仕事が一番忙しい時期なはずでまあ無理だろうなと思って賀茂窯のバーベキューに参加することにした。しかしその後に登らないかというお誘い。やっちまった。正直大文字山に登りたかったが…

下賀茂 納涼古本まつり

下賀茂神社で毎年行われる、京都古書研究会を中心に他府県の古書業者を含め約40店舗が出店する古本まつりを覗いてきた。80万冊以上の古本が野外即売される。駐車場には大型バスが停まり、宅配便の手配所や荷物預かり所も完備されている。その分野の愛好家に…

The Tree Of Life

ショーン・ペン、ブラッド・ピット、そしてカンヌ映画祭グランプリということで早速観にいってみた。 しかし監督はテレンス・マリックで、この人は「シン・レッド・ライン」という戦争映画を撮った小生にとっての鬼門の監督。巨匠、感動作という言葉に釣られ…

悪態

テレビでは時節柄太平洋戦争追悼ドラマをやっていた。史実に基づいた話で米国のMISという情報通信部の米兵となった兄と鉄血勤皇隊員として少年兵となった弟、そしてそんな兄弟を送り出した父の数奇な運命。 しかし音楽にハリウッド映画「硫黄島からの手紙」…

マニラ行き

以前フィリピンで働いていた頃にブログを書いていた。それを読んでフィリピンの話をもっと聞きたいとブログを通じて連絡してきた方とお会いした。何でも奥さんが転勤するのに自営業をしている旦那さんが着いていくのだそうだ。二歳の娘さんもいるので住宅事…

恐ろしいけど人間の表情を形に留めただけなのだよね。

水鏡面の睡蓮

もともと仏教の経典では蓮ではなく睡蓮を取り上げていたらしい。それがいつからか蓮にとって代わられて現代に到ると。 睡蓮は英語を直訳すると水百合。睡蓮と蓮は種属としては大きな隔たりがあるらしい。一般的には蓮は水面上に葉が立ち上がるが睡蓮は水面に…

五条坂陶器まつり戦利品

幸いにも勤め先から小さな賞与を2万4千円ほど頂き、それは家計に編入しなくとも良いとの合意を妻から得られた。俄然、気が大きくなり普段は高くて手の届かない作家作品をあれこれ買うことにした。 自分でもそのうち作れそうな器は避け、到底作れなそうな作風…

五条坂陶器まつり

琵琶湖大花火大会そっちのけで五条坂陶器まつりへ。何やら陶芸づいた週末となった。この祭は1920年に六道珍皇寺や大谷本廟へお参りに行く人々に対して、五条坂に店を構える陶器屋が登り窯で出た二級品を陶器市として売り出したのが始まりだそうで、現在では…

陶芸教室の釉薬による差別化

先生の作品はいかにも陶芸というふうに複雑な発色の深い色や金属光沢の混じったものが多い。同じ釉薬が使えるかと聞くとそれは先生が特別に調合した釉薬なので使えないという。 陶器における釉薬が外観上与える視覚的効果は非常に大きい。初心者生徒に使える…