2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

漆の不思議

プラスチックではなく木の黒漆椀だとは思うのだが、この椀、汁が入ったところに光が当たると底が虹色に金属光沢を放つ。不思議だ。何なんだろう、これは。

愛宕山雪景

愛宕山の裏手の三角点を目指すと雪は一気に深くなる。時折、枝から落ちる雪の音が随分と大きく聞こえてその静けさに気付かされる。 それにしてもすがすがしかった。天気もよく、風も無い。モノクロの杉林の雪景に心が洗われる思い。

雪の愛宕山詣で

友人に付き添ってもらって兼ねてより登りたいと思っていた愛宕山に登った。目当ては雪山ハイキングと京都人の台所必携の品、愛宕山の火伏せの御札である。この愛宕山、京都の最高峰にして現代に至っても徒歩で2時間以上をかけて登るより参拝する手段が無い。…

東大寺

奈良の大仏と言えば京都の修学旅行生も一日足を伸ばす観光名所。 でも、どう見ても大味。国の統一と平安を祈願して作ったと言うが、目の前の大仏を見る限り一意入魂の作品というより権力誇示の公共事業という印象を受ける。素晴らしい造詣を巨大化したという…

飛鳥荘

猿渡池のそばにある観光に非常に便利な立地の旅館に泊まった。鉄筋コンクリートの建物で、断じて好みの木造三階建のような風情のある建物ではない。しかし満足度は高かった。 何にもまして良いのは部屋の窓から興福寺の国宝の五重塔の輪郭を楽しめること。そ…

せんとくん

やはり不細工だと思う。目つきが好きになれない。カメラを前にしてアイドル気取りか。 「せんとくん」という名前もいまいち理解できない。710年に藤原京から遷都されたことを祝った名前のようだが、たった74年後の784年に再度遷都され長岡京に政治の中心地を…

春鹿 日本酒

ここ数年、自分の嗜好の変化を感じることが多々ある。 酒に関しても好きというほどではなかったし、強いて選ぶなら甘口の酒だった。ベルギービール「Grimbergen」、アルゼンチンの「Malbec」ワイン、テキーラ「DonJulio」などいくつかの好みがある程度で日本…

武闘派神鹿

奈良は東大寺の大仏、興福寺の国宝仏像群、若草山焼きなど見所は多いが、なんといっても一番楽しいのは鹿と遊ぶことだろう。 鹿との交流は観光客にとってはかなりのハンディキャップ戦を強いられる。相手は「天然記念物」と「神鹿」という肩書きを持ち、一般…

興福寺国宝館

興福寺仏像館は好みの仏像が粒ぞろいで素晴らしかった。歴史的な価値はあるのだろうがよくわからない仏像と言うのではなく、素人目にも唸ってしまうような国宝、重要文化財が揃っている。しかも陰影を浮き立たせるように照明が当てられており存在感がある。…

興福寺

さるさわの いけのほとけの てらにはに るりのひかりは あまねかりけり 西国薬師第四番御詠歌

若草山焼き

身が痺れるような冬の寒さ。それにしても奈良に新春を告げる風物詩と形容される若草山焼きだが、まだ冬の真っ最中で春の気配などどこにもない。若草山はここ数日の晴天続きで乾燥しきった枯れ草で覆われている。 5時頃から人が集まりだす。屋台が立ち、甘酒…

春日大社で春をねだる

朝7時起きで春日大社で10時より行われる旬祭というものに参列してみた。春日大社で900年欠かさず行われてきたお祭だそうだ。 第一殿 武甕槌命(たけみかづちのみこと) 第二殿 経津主命(ふつぬしのみこと) 第二殿 天児屋根命(あめのこやねのみこと) 第四…

梅開花

単に寒い日が続いているようにしか感じられないが、植物は確実な違いを掴み取っているようだ。 白梅に紅梅の枝を接いでいるようで、先に白い花が咲き始めたがまだ紅のほうは蕾が膨らんだばかり。 桜は下に垂れるように咲くので見上げて愛でるには綺麗だが、…

百万遍手作り市

毎月15日は京都大学の傍、百万遍で手作り市が立つ。 東寺と比べたら規模は小さいが、15日が週末に重なる月には大いに賑わう。ちなみに参加料は3000円、駐車場が必要ならば別途1500円かかるだけだそうだ。売り上げの歩合制ではないので、出店経費を払ったら後…

干柿 強襲

今年の冬は特に雪が多く、例年よりも寒さが厳しいとのこと。秋に柿を干した際には食害は全くなかったのだが、冬に入ってから干した分に関しては連日のようにヤマバトとメジロがついばみに来る。干柿の残骸だけを後で発見すると少し悲しくなるが、目の前でつ…

カラムーチョ キムチ味

どちらかというとカルビーよりも湖池屋のほうが好きだ。 カラムーチョ、ポリンキー、ドンタコス、スコーンなど個性の際立ったお菓子を作っているその小さいながらも創造性の高さと身軽さが好きだ。 しかし、それでも。カラムーチョキムチ味は酷すぎる。辛い…

蜜柑

蜜柑って安くて美味いね。冬は蜜柑に勝る果物無し。 しかし当り外れが大きい果物でもある。680円の三カ日蜜柑よりも280円でうっている愛媛産のほうが甘くて美味しかったりする。皮がぶかぶかだろうと身が締まっていようと甘いものも筋っぽくて酸味の強いもの…

京都の人混み

紅葉の寺院、鞍馬の火祭、伏見稲荷の初詣、下賀茂神社の蹴鞠初、毎月の天神市や弘法市。行く先々で観光客の大行列に出くわす。 巨大な購買力がうねっているようなものだ。自分の好みならば多少値段が高くとも厭わない若い人、子も離れ趣味に費やす資力のある…

山頭火

旭川発祥の全国展開するラーメン屋だが、自分の一番の好みかも知れぬ。京都には三条京阪駅前に支店がある。 冬季限定の辛もつ煮込みラーメンを食べたが、濃厚だが油っこすぎない豚骨スープに低加水中細麺。そこに木耳が良く合う。辛くは無いがモツも美味い。…

ニュートロン

まだまだ魅力的なカフェが尽きない京都。ニュートロンは新進の作家、アーティストや美術大学の学生が多く集まる京都という街ならではのカフェ。美術館やギャラリーでオブジェやら絵画やらイラストやらを眺めるのが好きな人には必見のカフェだと思う。 まだ名…

かもがわカフェ

隠れ家感溢れる倉庫カフェで、店舗に際立った個性があるわけではないかもしれないが、京都が観光客で混む時期でもここは空いてそうで違う時間が流れている安心感がよい。ケーキやフードメニューはさほどではないが、コーヒーが香り豊かで美味い。どこかの観…

鼎泰豊

鼎泰豊は一番のお気に入りの台湾の小龍包屋なのだが、小龍包そのものは上海で生まれたものとされる。上海で初めて小籠包を作り出したという「南翔小籠包」という本場のはずの店でも以前食べたが、台湾の鼎泰豊のほうが好みだ。 豚の挽肉を小麦粉の薄皮で包ん…

艶のある金

こういうのが金の魅力を活かした使い方のように思う。薄暗がりの中で鈍く浮かび上がるような金屏風の色を反射した床。金屏風が目に入らないように、床に反射する金だけ目に入るようにできないものだろうか。 毎日のように磨き上げた床なのだろう。 暗がりか…

梅小路蒸気機関車館

京都駅と丹波口駅の間の線路に挟まれた僻地にある梅小路蒸気機関車館に行ってきた。1月4日から10日までの期間限定で扇形車庫の蒸気機関車を軒先から数m前進させ、機関車の先端を並べて勇壮に展示していると聞き知ったからである。別段、鉄道マニアでもないの…

最近、あちらこちらの歯車が狂い始めていて悩みは深まる一方。うまくいかないときには多くのことが不調になる。じっと堪えるべき時なのかも知れないけれども。 どこか息苦しくなってきている。行動範囲を広げて新鮮な外気を吸いたい。カフェやら神社やらの観…

干柿第二弾

第一弾の干柿があまりに美味だったので、第二弾の干柿を作ることにした。12月に入るともう干柿など店頭には並んでおらず、インターネットで辛うじて2000円強ほどで見つけることができた。それにしても柿はこんなにも高いものだったか。柿なんてものは近所の…

阿闍梨餅

江戸末期の安政三年(1856年)創業の百万遍にある京都の菓子司「満月」の名物餅である。阿闍梨餅は大正時代の二代目によって作出されたそうな。名前は比叡山の千日回峰行の阿闍梨がかぶる網代笠を模したことからこの名がついたとされる。由来は奈良の三笠山…

賀茂窯

随分と遠くにあった。四条河原町で馴染みの鴨川と同じ川だとは思えないぐらい周囲の景色が長閑に変わってくるまで賀茂川沿いを上った上賀茂神社近くのカフェ兼陶芸教室である。 一階は陶芸教室となっている。コース案内を見てみると、一日電動轆轤体験で3150…

下賀茂神社 蹴鞠初

京都に移り住んだのだから、京都らしい祭事を見てみたいと思っていた。装束を纏った平安貴族の姿で優雅に蹴鞠に興じるなんて、これでもかというぐらい京らしい。しかも秦氏ゆかりの世界遺産の下賀茂神社とくれば隙が無い。サッカー全日本のシンボルでもある…

火裏蓮花

柳馬場通御池下る。なんともわかりづらい路地の奥にある小さな隠れ家カフェ。INDEPENDENT、KOSCIもNESTも満席の際の切り札になるか。いや、そんな時にはここも満席のような気がする。 エチオピア産の有機栽培コーヒー500円也。このケーキにはウインナー珈琲…