アート感漂う都立家政のカフェ「つるや」

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入口からは内部が想像しづらい喫茶店「つるや」。都立家政駅前徒歩数分の立地の良さ。

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ドアを抜け、半地下にあるのだが張り込みの庭と全面窓のおかげで店内は明るく開放感がある。半地下の光であるため、直射日光があたることもなく、雨粒がかかることもなく、常に安定した柔らかな明るさに包まれているところが美術館に併設されたカフェを想起させるのかもしれない。 池原義郎という建築家の手によるものらしい。なるほど、私では汲み取れないほどの様々な工夫が施されてこの素敵な空間が出来上がっているのだろうな。

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天井が高いのも素晴らしい。
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レトロな長いこと使われているであろう革張りの椅子はミッドセンチュリーの趣。誰か不埒な客がボールペンで線を何本か書いているらしく、店員の1人が溢れんばかりの怒気を発していた。「子供が描いたのかな」「大人の客の嫌がらせかも」「防犯カメラをみればどの客を特定でき。。」「器物損壊は20万円。。」そんな会話が厨房から聞こえてくる。
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オムライスが人気メニューらしく注文してみた。ドリンクとセットで1300円前後だったか。
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珈琲はクセがなくほっこりとする味。

 

客が悪さをしないか見張るような視線を送り続けると客もその視線は察知する。店を守る苦労のようなものを感じた。

 

店員さんは剣呑な雰囲気が治らないまま作った笑顔で「ありがとうございました」と客を見送る。客からは「接客はこうあるべき」「この値段ならこうで当然」のように勝手な期待値があったりする。いつでもニコニコ愛想良く接客して当たり前と勝手な期待も押し付けられる。おおらかな気持ちで客を歓迎するというのはとても大変なことだ。