2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

皇宮警察犬に憬れて

なんてかっこいいのだろう。欲しい。 多くの愛玩犬の憧れだろう。逞しく賢く厳しい訓練を受けたシェパードが纏う皇宮警察ロゴ入りの犬用服。その鋭い眼差しと滲み出る責任感に、愛玩犬と職業犬の間には雲泥の隔たりを感じさせる。 まあ、マンゴーに警備犬は…

和文様

青海波の鈍色がかった青がなんともいえぬね。腰までのものと全面のものと、変化がつけられているのも絶妙。かっこええわあ 高山陣屋にて。 出前用だが泥棒にも似合いそうな二輪。 高山駅前路地の蕎麦屋にて。 ラムネの玉。入っていた飲料の清涼感そのままに。…

新緑を浴びに茂庵へ

すぐに移り変わっていってしまう季節の中で、京都で鮮やかな新緑を捉えにいこうと思ったら頭に浮かんだのは茂庵だった。おそらく京都で一番好きなカフェだが、行く季節と天候を選ぶ処でもある。その不自由さが良いのかもしれない。 山麓の神社の鳥居前に自転…

一升びん

松坂に宿をとることにしたので、嫁さんは松坂牛を御所望。宿の窓からは三松という松坂で一番有名だとか言う松坂牛ステーキ屋の電飾看板がピカピカと光っていた。念の為、タベログで調べてみると酷い評判。1人3万円近くも取るくせに客を立腹させるような接客…

金鐘に桜

晩桜に金鐘というのもなかなかの風情。ギラギラとした脂っこさが中和されるようで。 狛犬に擬態する飼犬。 他の犬と遊ぶよりもお姉さんに可愛がって貰うほうが好きなようで。飼い主が取られて嫉妬しとるがな。ちやほやされるのが好きで、かつその可愛さが自…

疎水の夜桜

ライトアップされないままの夜桜というのも幽玄で良い。天智天皇陵を背後に霊的なゾクリとする肌寒さを感じる。一人で観に行くのはお勧めできない。

伊勢神宮の動物

おかげ参り犬のシロ 占い獅子舞石。実に鮮やかな色の組み合わせ。 和紙の干支ストラップ。和紙だとすぐ壊れてしまわないのかね。 精巧にできた紙のタランチュラ。肢の丸みが巧くできている。 吊り目猫。最近の芸能人のような目元切開整形でもしたか。 神鯉。…

伊勢神宮の森

伊勢神宮は日本国民の最大宗教である神道の総本山にして、皇室の氏神を祭る神社なわけだが、そのような格式にも拘らずその神社のつくりは随分と簡素である。装飾も塗装も施されず、白木のままに立っている。 東照宮や北野天満宮のように建物や文化財が素晴ら…

赤福 他山の石

伊勢神宮前のおはらい横丁は赤福企業城下町でもある。以前訪れた際には感じなかったが、今回、そこかしこに赤福の存在感を感じた。おはらい横丁に店は数多くあれど、赤福ほどに他県での認知されているブランドはない。他にも赤福という名前を使わずに五十鈴…

志摩白鱚と松坂蝸牛

金曜日は志摩で会社の会合だった。そして土曜の朝は激しい雷雨。そんな中、めげることなく船を出してもらい志摩のあご湾で船釣りに興じた。 餌はゴカイを使い、底付近に餌を落として釣る。おがくずの入った木箱にウネウネとのたうつゴカイ。一見ミミズかと思…

伊勢参り

「食足らぬ国」から「美し国」へ。温暖な気候、山の幸に加えて鮑、海老、海苔などの海の幸の豊かさから伊勢神宮の地となったそうな。今日までも1500年近くに渡り海の恵みが途絶えずに至るのは喜ばしい。 江戸の昔は一般庶民が藩を出ることは許されなかったが…

大原騒動での直訴と農民の死罪を偲んで

飛騨は93%以上を山林に覆われ、永らく「食足らぬ国」と言われた地方。暗く厳しい歴史もある。 飛騨では1771年から18年にも渡る大原騒動と呼ばれる大規模一揆があり、陣所にその資料が展示されている。代官とその上の階級である郡代は一重に所轄する地の石高…

飛騨へ電車旅

電車は渓谷沿いを、左、右と少しでも線路を据える隙間を探すように岸を切り替えながら走っていく。車窓からは崖を縁取るように咲く桜が続き、時折景色が途絶えたかと思うと眼下に渓谷が広がる。 菓子やらを持ち込んで、向かい席に行儀悪く足を伸ばして、絵に…

穂高

槍見館 ご馳走

山中の宿と言うことで全く料理は期待していなかった。しかしこの旨さ、料理旅館を名乗っても良いのではないのかね。どれもこれも美味かった。永らく飛騨の辺境の地にあって街から食材を確保するのも難儀していたそうだが、代わりに山菜などを丁寧に仕込んだ…

奥穂高 槍見の湯

蒲田川に沿うようにして合計7つの貸切風呂と混浴露天風呂が並ぶ。いずれも無料で、混浴露天風呂にはバスタオルを巻いて入っても構わない。 中でも槍ヶ岳を遠くに望める「槍見の湯」は河原と隔てるものが何も無い、実に開放感のある湯。混浴露天風呂と聞くと…

奥穂高温泉 槍見館

久しぶりに感動する宿に出会った。褒めちぎってやりたい。槍ヶ岳の望める開放感抜群の河原露天風呂も只管感心するばかりの料理も素晴らしいが、結局満足度を決定付けたのはもてなしの心地よさ。Back to Basic。基本が結局は差を生むのか。 14時過ぎに到着し…

高山山王祭 夜祭

鍛冶橋のたもとで屋台行列を観覧した。 獅子舞から始まった。どうやら踊り子は小学生のようで獅子舞の監督が厳しい指導の声を飛ばす。「そこで廻れ」「もっとお客さんまで寄れ」「もっと高く」 最初はまごついていたのもご愛嬌。獅子舞に齧られるほどの距離…

高山 山王祭の面々

山王祭 屋台の装飾

動く美術館。前後左右にぎっしりと彫刻が飾られているのだが、その一つ一つが時間をかけてゆっくり観ていたいほどクオリティが高い。 彩色されていない彫刻も木目の美しさを見事に引き立てた一本彫り。単に楕円だけでなく、後肢大腿には星型に年輪が表れてい…

飛騨高山 山王祭

日本三大美祭に数えられる高山山王祭を観覧した。 御巡幸と呼ばれる神輿を中心に獅子舞、闘鶏やお囃子など数百名の行列、三番叟・石橋台・龍神台の三台に仕組まれたカラクリ人形の披露、八台を道に一列に並べて鑑賞できる屋台曳き揃え、そしてクライマックス…

賀茂川と植物園と

蛙手

期待通りに蛙手がにょきにょきと生えてきた。 まだ水が切れるとすぐ萎れてしまいそうなか細さ。はやく根を張って木化して欲しい。 幾つかの苗を切って束ねるなどして盆栽仕立てにする育て方もあるらしいのだが、それは枯らしてしまいそうで勇気が要る。

京都御所

通常は往復葉書で入所予約をしないといけないが、春秋に行われる無料公開の日だということで初めて御所を訪ねた。 右近の桜が丁度よく咲いていた。 ハレのデザインですな。 さすが御所、としか言いようがない。 簡素だが絞り込まれた上等なもんが置いてある…

桜の一角

会社の帰り道の疎水沿いに、桜の樹下に菜の花が茂る一角を見つけた。掻き分けて入る菜の花の小径と見上げる桜樹。 舞台装置のような清水寺や醍醐寺のような大掛かりの桜林も素晴らしいけれども、ささやかな道端の桜の一景にも別の味わいがある。 黒猫と茶猫…

上図のような動物の描写を天竺や中国、韓国を経て伝え聞き、下図のような彫刻を彫ったわけだ。 作者は、鼻が長いと聞いてもまさか頭の2倍も鼻が長いなんてことは無いだろう、と彼の世界の常識を当て嵌めてしまったのかもしれない。そんなに鼻が長かったら不…

平安神宮 紅しだれ

平安神宮の紅しだれコンサートに足を運んだが、溜息をつくような景色だった。見事な桜、幽玄な回遊式庭園、連日の響き渡るヴァイオリンやピアノの旋律。時代祭などのそこらの祭よりも心に響く催事としてはこちらをお勧めしたい。 桜瀧。竹の格子から溢れ落ち…

植木鉢一号に火祭

白鳳の釉薬をかけた鉢にはクラッスラ科の多肉植物「火祭」を植えてみた。思いのほか緑と赤が白い陶器に映えて悪くないかもしれない。

ゴリラと木村英輝

ゴリラはよく観ると随分と優しい目をしている。何百キロの怪力のはずなのにそのがっしりとした体躯は包容力があるというかなんというか。 京都の動物園に木村英輝画伯が描くゴリラのほうが「動的」「野生的」「粗暴」な印象を受ける。 ちなみに無数の鳥類画…

桜を撮りたい

一面を埋め尽くす桜も壮観だけれども、惚れ惚れとする美しさは花びら一枚一枚の輪郭が認識できるような近さで眺める時だと思う。とりわけ朝や夕方の斜めから射す光線を透かした桜。若葉や苔の新緑に影が落ちる中、白く浮き立つ桜。 肉眼と自分の撮った写真に…