多肉植物・サボテン・他

神々しい朝の陽光と深い青紫、陶蟲夏草鉢「蚕蛾」

春秋のよく晴れた朝の陽光は魔術をかけてくれる。 水耕栽培で咲かせたヒヤシンスの球根を庭に地植えしたものは施肥もしておらず小さく咲いた。その代わり、花びらの紫に子房の深い、深い青は素晴らしい。 触角も翅もボロボロになった姿に愛おしさを感じてし…

フラワーショップ「ラフレシア」

オザキフラワーパークの下の階にある切花やドライフラワーを売る花屋「ラフレシア」。ここも久しぶりにきたら店舗スペースを拡張して品揃えも強化されていた。 なんとも珍奇な風貌なプロテア。 化粧道具のパフのような手触りのふわふわもふもふ感。こんな 3,…

東京で一番勢いのあるように感じる園芸店オザキフラワーパーク

半年ぶりに来たオザキフラワーパーク。 植物売り場の真ん中に夢心地な映えスポットが作られていた。 猫脚のバスタブに浸かりながら優雅に本でも読みつつ、時折休憩に頭上のビカクシダや足元の苔絨毯を眺める週末。たまらない妄想の世界が実現していた。この…

陶器屋さんの「羊と山羊」で催されていたオベサ祭りへ

以前からinstagramで流れてきて気になっていた陶器店「羊と山羊」。作家もののお皿や酒器、植木鉢を扱っているのだが作家の選び方やホームページがかなり好み。そんな「羊と山羊」がオベサ展を催しているとの情報を得て12kmを自転車で走った。 窓辺に置かれ…

ピンクヒヤシンスと陶蟲夏草鉢

ピンク色のヒヤシンスが咲いていたので切花にして遊ぶ。 初期の造形の蝉。 触角がないな、とか 脚の節が足らないな、とか あれこれ至らなさを思う。 運搬に不向きすぎる作品は手元に残っている。 もう少し、手元に秀作も残すようにしたい。

アマゾン本社の本気アマゾン化

シアトルにアマゾン本社はあるのだが、大きなビルが1棟、本社として存在しているわけではなく20棟近くの本社ビル群が密集している。その1棟にスフィアと呼ばれるアマゾン=熱帯雨林オフィスがあり、土曜日は外部にも一般公開してくれているので見学してきた。…

梅里公園の出遅れて盛りの過ぎた梅

梅里公園の梅は2月中旬でとっくに盛りを過ぎていた。 ほんの数本、遅咲きの株にまとわりついて鑑賞する。 おお、深い濃い紅。 紅千鳥というそうだ。 枝ぶりの良い白梅。 そして公園入り口の名物枝垂梅もかろうじて花は残っていた。 呉服枝垂というのか。今年…

三重の植物と植木鉢天国「HACHI8」

昨年1月に三重県四日市に開業し1周年を迎えた植木鉢と塊根多肉植物専門店HACHI8。JR四日市駅から徒歩6分ほどの距離にある3階建丸ごとが店だ。 カフェカウンターがある。ブラックコーヒー500円。付き添いの方が飽きてきた際に寛いでもらう目的だそうだ。かな…

王立植物園

王立植物園に入ってみた。入園料は4€。 おお、ミツマタがある。 温室に行くとサボテンが少々。規模感としては新宿御苑の植物園温室のようなイメージ。 カランコエファングやクラッスラ類がちょぼちょぼと数株あるだけでこれだと日本のホームセンターの方がた…

熱海保養所泊、小田原北条攻めの歴史散策

息子と先発して熱海へ。熱海駅前からバスでニューアカオホテルへ。ローズガーデンの上に隈研吾設計の海を一望し大きなブランコを漕げる素敵なカフェがあると聞いたのだが、なんと大人4000円の入場料を払ってローズガーデンに入らねばならないのだという。カ…

陶蟲夏草鉢「ミカヅキツノゼミ」 X レースフラワー

ツノゼミ第二弾としてミカヅキツノゼミを作った。若干、頭部の角が焼成時に垂れ下がった気がする。 出来としては上々、満足のいく仕上がりだ。 強いていうなら冬虫夏草菌の子実体の翡翠色の発色を強めても良かったかもしれない。 レースフラワーも胞子を拡散…

2024年の豊富すぎる抱負 健康を取り戻し陶芸の展開に励む

2023年は親戚や親戚の愛犬、大学の知人など訃報も多かったように思う。当たり前のことなくせにイマイチ実感が湧いていないことが「人は誰しも死ぬということ」。見栄や世間体のために努力して無駄にする時間の余裕などないはずだ。もっとより我儘に好きなこ…

2023年抱負の総括

仕事で人員削減のしわ寄せを目いっぱいに浴びて健康を大いに損ねた年だった。その一方で学習テーマを定めて歴史を学びに佐原や京都へ、自給自足やSDGを学びに栃木へと子連れ旅行に行ったり、陶芸では雑誌に複数回掲載してもらい3つの販売店と契約を交わして…

合わせて陶蟲夏草鉢を作りたい植物リスト

鉢を作ってから何を植えるのかを考えるのではなく、この植物を植えるための陶蟲夏草鉢はどうあるべきかを考えていくシリーズ。とりあえず素材をここ数週間で集めている。 マミラリアとだけあって品種不明。 エキノプシス サブデヌダータ マーベリック 白珠丸…

陶蟲夏草鉢「蝉成虫」

失敗作なのかもしれない。そう呼ぶと哀れにも思う。翅脈も作って出来上がりに期待していた鉢なので残念だ。 頭部に掛けた溶岩釉が拡散しすぎて必要なディテールが失われてしまった。腐食した蟲の死骸がモチーフだとしても、眼が綺麗に見えることは重要なのだ…

渋谷園芸で多肉物色、「樹藝夢」でランチ

午前中に2時間ほど作陶し、午後は豊島園前の庭の湯で仕事をするのがルーティン化しつつある。今日は渋谷園芸でランチを食べることにした。 サンルームのような席が冬の陽光を浴びれて気持ちが良い。 サラダ。 少し辛いソーセージとキノコのパスタ。美味しい…

冬支度 セロームとユーフォルビア

セロームを室内に取り込んだ。 12年前の縄文土器風黒鉢。下手だな、と思うけれども愛着がある。また今の私の感性で縄文土器風鉢を作りたい。 ユーフォルビアもやがては陶蟲夏草鉢に移植したいと思っている。昔の自作鉢で育てながら移植を待つのが流れとなり…

冬支度 サボテンの取り込み

白星「姫春星」はしっかりと根付いてくれたようだ。 半年前よりも確実に大きくなっている。白玉がメタボリックに増殖している様が好みなのでこれに合う陶蟲夏草鉢を作りたい。 縦にしたカブトムシの蛹鉢か、ハナムグリの背中から生やすか。10年近く昔に作っ…

油滴天目鹿頭骨鉢 X アロエ「翡翠殿」

油滴天目鹿頭骨鉢に植えて4年になるアロエ「翡翠殿」。そろそろ耐寒性の限界に近づいたので家の中に取り込むことにした。 成長は遅いが着実に伸びている。翡翠殿は株元から子株は出すが途中から枝別れはしないので鹿角のようにはならない。もっと適した多肉…

風船山羊鉢 X クリスマスキャロル

風船山羊と呼んでいる鉢に植えて数年経ったアロエ「クリスマスキャロル」。長い花芽が伸びていた。 今週の祝日にはクリスマスツリーを子供達と飾り付けしようかね。そういや、以前住んでいたフィリピンではberの月はもうクリスマス期間と称して9月からクリス…

陶蟲夏草鉢「ノコギリクワガタ」 X ユーフォルビア

しがみつくようにして亡くなったクワガタを苗床に子実体を豊かに実らせたかのような多肉植物ユーフォルビア。 子株が湧いてきてボコボコと増殖してくれても良い。 玉の先から生える葉も異形で良い。 成長が楽しみだ。最近、サボテンがカイガラムシの被害に遭…

陶蟲夏草鉢「蚕蛾」 X ハオルチア「十二の巻」

蟲を苗床にして生える植物のイメージは玉葉のサボテンや多肉植物になりがちだけれどもこんな細い葉もありではないか。白の幅が太い、いわゆるワイドバンドと呼ばれる十二の巻。 蚕蛾はせつない。毎日狂ったように食べ続け、基本的に繭から出ることなく煮沸さ…

陶蟲夏草鉢「蝉幼虫 大」 X テフロカクタス

少し時期を逸した気がするが、いまさらながらに陶蟲夏草鉢「蝉幼虫」にテフロカクタスを植え込むことにした。金網で柵を作り土の深さを増すことで通気性も排水性も向上させている。 そこに装飾用の水苔を巻いて金網を見えなくした。 蝉幼虫を苗床にして背中…

陶蟲夏草鉢「ノコギリクワガタ」

大顎や粘菌の菌糸体が折れるのは時間の問題だろう。鉢を持つ際にも持ちどころに気を使う。 ようは誰かにお譲りすべきでないような耐久性の低さ。それでいて植木鉢という実用雑器を目的として作っている矛盾。 手元に置いて、植物を植え込んで育てようかと思…

陶蟲夏草鉢「ヘラクレスオオカブト」 X シルバーブルニア

ついに作ってしまった。人気の昆虫カブトムシの中の人気品種ヘラクレス。ありふれた蟲や地味な蟲の美に焦点を当てたい私としては気恥ずかしい。 雑な柄杓掛けした白釉薬が民藝の雑器らしさになって良かった。 開口部も大きいので少し幹の太いサボテンやユー…

陶蟲夏草鉢「ツノゼミ」 X 柘榴花

みんな大好き、ツノゼミ。(私の歪んで狭い蟲好きな人対象調べ) 難点はその奇怪珍妙な角が陶器で作るには相性が悪い。先の球が焼成時に垂れ下がってしまうので柄部分を細く長くできない。正面から見ると珍妙なコック帽のようになってしまった。 それにして…

陶蟲夏草鉢「タランチュラ」 X クラスペディアグラボーサ

焼き上がりを初めて見た時、「よしっ」と心の中で叫んだ。「タランチュラ」こと和名「大土蜘蛛」の陶蟲夏草鉢。 黄色のクラスペディアグラボーサのドライフラワーと合わせると春めいた明るい雰囲気になった。 まあ、一般ウケしないだろうがこんなものをテー…

銀閣寺の苔が素晴らし過ぎる件

その朝晩のモヤが発生する地形ゆえなのか。京都銀閣寺の苔が素晴らしい。 言葉で語るに及ばず。 金閣寺の派手でわかりやすい美へのアンチテーゼだったのか、単に足利義政が自分の好みを追求した結果なのか。

曼珠沙華

変わらずに暑いように思えても確実に季節は進んでいる。

陶蟲夏草鉢「鋸鍬形」「鋸鍬形 頭部」

昼顔が朝陽を透過して見せた奇跡的に美しい一枚。逆光はドラマチックにしてくれる。 たぶん、今のところ一番売れやすい人気の陶蟲夏草の型がクワガタの成虫の陶蟲夏草鉢。見た目のわかりやすさがある。 こちらは粘菌子実体を発泡させ、粘菌のアメーバらしさ…