2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年を振り返って

急遽辞めることになった人の穴埋めに突然の人事異動で東京勤務に。存分に愉しんでいた京都生活に思いがけず終止符を打たれてしまい、不本意ながらも諦めて流れに身を任せて横浜へと居を移した。その一方で息子の成長を楽しんだ1年でもあった。 家族 昨年も引…

肯定する

無意識のうちに私は頭の中で1歳8カ月の息子はまだあれもこれもできないと決めつけてしまっている。 言葉も喋らないのだが、「ダメ」と頭ごなしに否定せずに、「それをちょうだい」とか「手を洗って」とか言うと理解してそうしてくれたりする。勝手に頭の中で…

ノイノイガー

いない いない ばー のことを息子は のい のい がー と言う。かわいいじゃねえか。

生誕一才祝鉢

息子の生誕一周年を記念して造った陶鉢を漸く京都の工房から回収した。 高台には「○○(息子の名前)一才ヲ祝シテ」と彫ってある。こんな個人的な器を焼成した挙句、工房に置き忘れられては迷惑だろうな。急ぎ、工房に連絡を取り、焼成費を銀行口座に振込み、着…

青虫

あんた、もう11月ですぜ。寝坊しちまったのかい。 今から蝶になってどうなさる。咲いてる花もないし。 黄揚羽蝶の五齢幼虫だと思われる。たぶん蛹になって越冬するのだろう。蛹はマイナス196℃まで耐えられるらしい。近隣種の普通の揚羽蝶には耐寒性は殆どな…

息子謹製カップヌードル

嫁さんは息子を連れて日清カップヌードルミュージアムだか百福発明記念館だかに行ったらしい。 息子が装飾してくれた近代芸術のようなやつを夜食に食べさせてもらった。 ありゃ、チキンラーメンのピヨピヨしたやつの顔が無数に。そういやチキンラーメンも日…

仙石原のすすき野

晩秋の箱根へ。今回は御殿場から乙女坂を上がる。今回の目的は温泉以外にも仙石原の一面のススキが黄金色にたなびく様を一目見ることだった。 御殿場に到着後、ガラスの森美術館とやらで昼食を取ったのだが、そこで道中のトンネルで付けたヘッドライトを消し…

箱根 品の木別館

箱根一帯に八つの温泉宿を展開する一の湯旅館の品の木別館に泊まった。宿泊者は八つの宿のどの風呂でも入れるそうで、食事前にススキの原を眺め、さらに近くの別旅館で濁り湯に入らせてもらった。濁り湯は目で愉しむ温泉でこれに勝る温泉に入ったという満足…

鮭ちらす寿司に鮭粕汁

秋田の親戚から鮭とイクラを頂いた。親戚の家はすぐ目の前が海で、朝に揚がった魚介が昼の卓上に並ぶような家だった。そこで出される魚はスーパーに並ばない種類も多く、知らないものもあったがどれも美味だった記憶がある。 スーパーで上等な酒粕を見つけた…

木通と書いてあけび。

強烈な青紫の果実。しかも小さいくせに1個100円と高い。買った日の晩に食べられるのかと思ったが、実が縦に割れるまで追熟させるものらしい。 種の周りのうっすら甘いゼリー質を食べるそうだが、苦瓜のような苦味を帯びた皮を調理して主目的に食べる地域も多…

失望への慣れ

ああすれば良かったのではないか、こうすれば良かったのではないか。覆水盆に返らず。 落胆することがあっても、しばらくすればいつの間にか忘れ去る。 忘却は健全な精神の防衛機能だという論もあるが、悔しさを簡単に忘れられる自分に失望を覚えたりもする…

扉開閉性癖

1歳半になる息子は扉の開閉が途方もなく好きだ。ドアもとりわけ自動扉ではなく引き戸。食器棚の抽斗なんかも。 従兄の結婚食事会の場でも親族の中で最年少の息子に周囲の親戚が「わー かわいいわねー」と嬌声を上げても、それを無視してひたすら引き戸を開け…

EQの成長

ダメッ と厳しく息子を叱ると グッと下唇を噛み、目を閉じて硬直する。 少しして目から大粒の涙がポロポロと一筋、二筋と流れて、固く閉じられていた口が開いたかと思うと「ウワーーーーー」と声を上げて泣く。 ダメなものはダメだから叱らないといけないの…

横浜中華街 萬珍楼

息子を連れて横浜中華街へ。 聘珍樓のモダンで味気のない建物に興醒めして老舗萬珍楼へ。泣き喚く幼児を連れているので、気分良く食事している他のお客さんの邪魔にならないかが不安だったが通路沿いの目立たない席に通して頂いた。後になって左右が幼児連れ…

さびれた宿

なんとまだ現役か。こういうのを見ると想像が広がって嬉しい。 中国大陸から渡ってきた青年がまず中華街で流れ着いた宿だったりするのだろうか。いつか中華料理店で成功することを夢見て。

温泉黒玉子

大涌谷の温泉黒玉子は殻の黒色以外は味はさほど変わらんのだけれども、皆、普段はこんなに食べないのにここぞとばかり茹玉子に齧りつく。そこら中に黒い殻が散乱してそれもひとつの風情。気のせいなのだろうけれども雰囲気にただの茹玉子よりも美味く感じて…

箱根宮ノ下 楽遊壽林

箱根宮ノ下の日帰り温泉へ。いつかは富士屋ホテルに泊まりたいと仰ぎ見ながらそのすぐ先にある崖下の楽遊壽林へ。大正の始め、当時の大富豪 郷誠之助男爵により開苑されたと聞く。 商業における写真の力はすごい。写真は嘘つきだ。不都合なものをフレームの…

夕焼け

定かではないけれども、「あけぼの橋」とか、そんな如何にもニュータウン然とした名前の陸橋からマンゴーと観た夕焼け。

台風一過

台風18号は三連休を台無しにしてくれた。 今まで気づかなかったが台風が一切を吹き飛ばしてくれたようで、朝起きると、2階の部屋の真ん前に富士山が見えた。台風のささやかな罪滅ぼしか。

透漆の床板

透漆を塗った赤みを抑えた板を床に並べると惚れ惚れするほどかっこいい。 庭の植木を映しこんだ床紅葉が見られるようになる。

朽ちてなお

頭も失われ、胴も割れるほどに朽ちているのに、不思議な存在感を放つ像があった。これは不完全の美なのか。

千五百羅漢石仏群

開山1300年の歴史を持つ鋸山の日本寺は山全体に3000段弱の石段が巡らされており、そこには1500もの羅漢像や観音像がある。 しかも表情が豊かで石佛としての出来栄えも高く、そこらの美術館に赴くよりも満足度は高い。 石材の柔らかさの為か、年月の長さ故か…

磨崖仏 百尺観音

石切場の削り取られた岩壁の奥まった一画に日本最大の磨崖仏がある。百尺観音。 なんだかスケールが大陸的で泰山にでもありそうな雰囲気がある。 磨崖仏に至るアプローチも素晴らしく、左右に切り立った岩壁とそこに茎根を這わして茂る植物の雰囲気が東南ア…

内房 鋸山 地獄覗きの絶景

千葉にこんな場所があったとは。様々な魅力が一箇所に詰まっているにも関わらず知名度は高くない。東京の友人や同僚の認知度は皆無だった。低山ハイキング愛好家にも、絶景マニアにも石佛好きにも史跡好きにもたまらないはずなのだが。 地獄覗きと呼ばれる絶…

大山千枚田

東京から最も近い棚田だそうだ。東京から車を一時間走らせるだけでこんなにも田舎な風景が広がることに驚く。経済も人口もどれだけ東京に一極集中しているのだか。 長狭街道から脇道に逸れると山間部に棚田はあった。こんなにも狭く不便な斜面を開墾しなけれ…

蓬莱屋旅館

房総半島の太平洋側、いわゆる外房の天津という小さな漁村にある温泉旅館へ。 建物の屋上に港と海を一望できる露天風呂と海の幸の料理がウリらしい。 5年ほど前に来た千葉の料理旅館と何か似たコンセプトを感じる。魅力的な写真を多用したホームページ、和モ…

和と洋のアンティーク

西洋風アンティークと多肉植物の組み合わせというのは世にあふれた人気のある様式らしい。書店の本を観ても雑貨屋やカフェに行っても多肉植物をブリキの缶に寄せ植えたり、白ペンキの剥げた木のプランターに植えたりしたようなのは多い。 しかし、そういうの…

古民家園

歩いて15分ほどのところに素晴らしい公園を発見。江戸中期の豪農の家屋を移築保存しており150人ほどのボランティアで管理されているのだそうだ。入場料は無料。 床紅葉の緑の鮮やかさはなかなかのもの。ごろりと横になると床がひんやりとして気持ち良し。 裏…

寝像

この姿勢でよく寝れるものだわ。

土師器

ここ都筑の地にも2万年前から多くの人々が住んでいたらしい 近隣の遺跡からはなかなか素晴らしい須恵器や土師器が出土している。 都筑の地名は八世紀の木簡には記述されており、起源はさらに古いらしい。 京都や鎌倉などの古都を歴史があると評するが、これ…