土師器


ここ都筑の地にも2万年前から多くの人々が住んでいたらしい


近隣の遺跡からはなかなか素晴らしい須恵器や土師器が出土している。


都筑の地名は八世紀の木簡には記述されており、起源はさらに古いらしい。


京都や鎌倉などの古都を歴史があると評するが、これはどういうことなのだろう。興味感心を惹きやすい中世の史跡や記録がよく残っているということで、歴史は何処にでもあった。縄文、弥生の昔から似たような世代数をここでも京都や鎌倉と同様に重ねて来ているはずだ。


この地でも夥しい無名の市井の人々が生死を繰り返してきたと思うと死ねば残らないし忘れ去られるものなのだなあ、としみじみと感ずる。


昔の豪商の番頭などさほど興味もわかないもので、名前の記録が残っていたとて、だからどうしたという感がある。今の時代に企業の重役になってみたところでそれと変わらないように思う。財を成そうが、一時の名声を得ようが、色も形も常ならぬならば、ささやかに穏やかに満足して死ぬことを考えたほうが性分に合うのでは。向上心の欠如と言われるのは容易に想像できるが。