ゾウムシ標本

鈴木さんというinstagramで知り合った蟲好きの方のゾウムシ標本を購入した。1000円。安すぎる。展足もとても丁寧だし。青や浅葱色のホウセキゾウムシはよく見かけるし私も別に持っているけれどもこの種は少し珍しい。 立方アクリルケースに入っていて作陶時…

博物ふぇすてぃばる戦利品

息子が是非欲しいと言ったのがこのメザシのデザートスプーン。子供の小さな手にとてもフィットするそうで、錫でできているので体温でカチコチのアイスも溶けやすいはず。 カメムシタケ。なんと小さい標本よ。ほとんどの人は目もくれないのかもしれないが私に…

博物ふぇすてぃばる 2024

九段下にある日本科学技術館で催される博物ふぇすてぃばる。物販だけでなく学問からエンタメという自然植物にまつわる知識を伝える工夫をするのが特徴。 出展者はいろんなジャンルに特化していてその専門分野を語り尽くせるような人たち。 冬虫夏草の標本発…

植物素材遊び

トリノ王宮の騎馬

トリノ王宮の武器武具を馬に騎乗した甲冑騎士とともに展示している広間があるのだが目を見張る素晴らしさだった。 羽飾りも風に揺れ保存状態が良い。 甲冑、剣が装飾品のように幾何学的に陳列されている。 この眼に生気を宿した馬の剥製の存在感よ。 この手…

Cream Wareと呼ばれる白陶器

消化できないたくさんの情報刺激があった。そのうち、私の作陶に無意識に影響が出てくる気がする。 破損しやすい細かい部分を陶器で作ることに罪悪感を感じることもあったがミラノで突き抜けた精巧さの素晴らしい作品をたくさん見て思う存分、実用性など無視…

ミラノの1日 備忘録

7時半にホテルを出た。 平和門 Arco de la pace ⭐︎⭐︎ スフォルツェスコ城 Castello Sforzesco ⭐︎⭐︎⭐︎ レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館 Museo Nazionale Scienza e Tecnologia Leonardo da Vinci ⭐︎ ドゥオーモ ⭐︎⭐︎ ヴィットーリオ・エマヌ…

スフォルツェスコ城 Castello Sforzesco

こんなに見応えのある城は初めてかもしれない。大きな堀と分厚い城壁で囲まれながらも戦場の城ではなく中は宮殿のよう。そして収蔵している文化財が多岐に渡るうえに国立博物館級に水準が高く見応えがあった。 宗教画、肖像画 巨大なタペストリーの数々 大理…

悪魔的クオリティのオートマータ

スフォルツェスコ城の中で出会ったオートマータ。日本語で言うなら「からくり人形」だが「オートマータ」にはまた異なる風情、雰囲気を感じる。 悪魔のトルソーを用いたオートマータがなぜ作られたのか。 眼球が動き、口が開いて舌が飛び出すのだそうだ。善…

作陶アイデア

有翼羊のレリーフを作りたい。有翼鹿はなぜか見かけない。作ってみたい。 王家の紋章のような陶蟲夏草紋章を使ってみようか。セミタケ、ダンゴムシ。古いローマ字でTO CHU KA SOU。周囲には多肉植物やサボテン、キノコ。正方形タイルにして石膏型取りして複…

ポルディ・ペッツォーリ美術館 2

一つ一つのカテゴリーの収蔵品数は多くはないが素晴らしい最高峰のものを選りすぐった印象が強い。私のように浅く薄く鑑賞したい人には飽きることなく良いものばかりが見られてとても満足度が高い。 オウム貝に描かれた線の超絶微細な蟲の数々。 当主のお気…

ポルディ・ペッツォーリ美術館のステンドグラスの間

ポルディ・ペッツォーリというミラノの貴族がオーストリア支配時に対抗して国外を転々としながら各地の美術に触れ、その後50年掛けて美術品を収集しミラノ万博に合わせてペッツォーリ家の私設美術館として開館した美術館。 そのペッツォーリ当主のこだわりを…

ミラノ散策 Arco della Pace 平和の門

まだ美術館も開かない時間なのでスフォルツェスコ城 Castello Sforzescoの正面にあるArco della Paceへ。 入場料が不要で街中で見られる彫刻の水準の高さとしてかなりのものではないだろうか。 石膏剥製のファサードの像などではなく大理石などの硬質の石像…

グリーンランドを超えてミラノへ

羽田空港からロンドンはヒースロー空港で乗り換えてさらにミラノへ。 空港はミラノ郊外にあって成田エクスプレスのような列車に乗って市内に行くのだがストライキ運行停止情報が来ていたので仕方なくタクシーを拾う。 気の良さそうなおじさんだったので安心…

渋谷区ふれあい植物センター

インスタで何人もの人が話題の人気カフェとして上げており、良さそうなので訪れてみた。植物温室を眺めながら食事できるカフェが併設されているのがウリらしい。 一言で言うと写真映えする。実物よりも写真で見る方が良い。本当にこじんまりとした温室で植物…

陶蟲夏草鉢「蝉」 

もう少し、豪華絢爛さが加わったものがあっても良いのではないかと思い試作。 生物の有機的グロテスクに煌びやかな要素を注入するという一見すると相反する要素の不協和音に聞こえるが、ルリホコリのように菌がメタリックにときに宝石のように輝く世界がある…

第二四半期 読書備忘録

深く心に刺さるような作品はなかった。娯楽小説ばかり選んでいるからだろう。 青い壺 ☆☆ 無名の陶芸家が檜の廃材を譲り受け、父から受け継いだ産地の知らない土を用いて焼いた偶然にできた奇跡の青磁の壺。それが日本やスペインの人々の手を渡っていく。青い…

憤懣やるかたなし

本業ではらわたが煮えくりかえる案件があり、鎮めるために早朝から近所をひたすら歩いている。怒れる徘徊者なんて物騒かもしれないけれども。 とある人が保身から他を貶めようとする姑息さみたいなものに、肉を切らして骨を断ちにいこうかと思ってしまう。 …

陶蟲夏草鉢「ダンゴムシ」 x テフロカクタス「アルチクラタス」

植えているサボテンの品種名を忘れがちなのでしっかり記録に残しておこう。植えたのはテフロカクタス「アルチクラタス」。 根元が細いのと歪ながらも球状に積み重なっていく様が粘菌や冬虫夏草の子実体を想起させて合うように思えた。 もう一段階、銀粉と漆…

2024年上半期抱負への進捗状況

陶芸は今年5つもの陶芸のグループ展や販売招待が決まったり他ジャンル作家さんとのSNS上の交流が増えたりと好調。在廊接客もしてみた。海外出張にかこつけた旅行もマドリッド、シアトル、パリと充実している。 健康を取り戻す点に関しては黄信号というより…

ルーマニアの友人と贈り贈られ

手元に置いていた鉢をルーマニア人の友人に贈る。いくつかの写真を見せたところ、これが良いと指名してくれた鉢だ。 なかなか冬虫夏草感が出ていて気に入っていた。恩義のある友人に請われてルーマニアに渡るのは嬉しいことだ。 もう一つ。一輪挿しを贈る。…

ジャパニーズウィスキー天国だった銀座のバー「Entrust」

なまはげ銀座店でそれなりに日本酒を飲んでいるのだが、もう一杯ハシゴしたいということなので調べておいた徒歩1分のEnTrastへ。 カウンター席のみの重厚感のあるバーで800本近いウィスキー、ラムなどが並ぶ。 友人は日本に来たからには海外で出回っていない…

外国の友人のもてなしに備忘しておきたい「なまはげ」銀座店

良い店を知ることができた。少し食に冒険心のある外国からの友人をもてなすには知っておきたい銀座の秋田郷土料理のお店。 秋田の古民家を移築したという郷土民芸的な文化の感じられる店内。 掘り炬燵で外国人にも座りやすい。これは重要。 なまはげが卓に脅…

谷中散策。鰻「山ぎし」と焼立てシュークリーム

4月のことになる。両親と伯母と谷中で待ち合わせた。 父が以前にも来たことのあるという鰻屋「山ぎし」へ。 梅、竹、松、桜、特上。桜を頼んで2650円はなんともお値打ち。流石に国産ウナギではないが丸々一尾をこの値段で食べられるのは嬉しい。 LE COUSSINE…

陶蟲夏草鉢「フタオチョウ幼虫」

もう売れてしまっただろうか。手元に置いていても良かったなと思うのがこの陶蟲夏草鉢「フタオチョウ幼虫」。なんだかホコリカビの菌糸体を守っているような、見つめているような構図が気に入っている。 フタオチョウ幼虫はまた作りたいモチーフだ。顔に龍の…

金継ぎ体験

混合タイプの接着剤。粘性が出てからつけたほうが良い。爪楊枝で断面のずれをチェック。 パテは必ず指を濡らして行う垂直に切る。混合バランスが変わると固まらない。必要な分だけを薄く切り出して都度都度混ぜて使う。。 指紋がついて曇るので陶器肌をマス…

陶蟲夏草鉢「ダンゴムシ」xビカクシダ「ネザーランド」

団子蟲型蛸壺式ビカクシダ専用鉢が焼き上がった。 内側にはビカクシダをマウントして押さえつける際のとっかかりとなる突起がついている。 島忠でビカクシダ「ネザーランド」を購入した。1500円也。植えるとこんな感じ。中には土と水苔がぎっしり。保水性は…

阿佐ヶ谷 喫茶「天文図館」

こんな喫茶店のある街というのが好ましい。京都にありそうな店だとも思う。 2階に6席、1階に3席ほどの小さな手狭な喫茶店。古民家のような風情。 手紙を書ける。自分に、誰かに。 静かにそこらに置かれた本を読んだり、雑誌をめくって静かに時間を過ごす。 …

高円寺の秘密の場所の巨大サボテン

私の今は亡き愛犬との散歩コースにある巨大なサボテンの木。6月に来たのは初めてかもしれない。 満開だった。 サボテンの巨木の満開には漲る生命力を感じる。 この壁全体を覆いつつある樹勢。例え建物を建て替えることになっても残すか移植して欲しい。上手…

6月の緑道の花々

高円寺の6月。雨の合間の日。水分を吸収して生き生きとした花々。 菖蒲。 西洋紫陽花。 山紫陽花。 立葵。 これは何というか花だろう。 柏葉紫陽花。 紫陽花。 アスパンガス。 捩れ花。