ジャパニーズウィスキー天国だった銀座のバー「Entrust」

なまはげ銀座店でそれなりに日本酒を飲んでいるのだが、もう一杯ハシゴしたいということなので調べておいた徒歩1分のEnTrastへ。

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カウンター席のみの重厚感のあるバーで800本近いウィスキー、ラムなどが並ぶ。

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友人は日本に来たからには海外で出回っていないジャパニーズウィスキーを飲みたいという。ジャパニーズウィスキーだけでも300本近くあるそうで、その中からスモーキーで販路の狭いおすすめのウィスキーを5〜6本ほど提案していただいた。
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イチローモルトの20年もの。Cask Strengthとは原酒のことで通常は加水してアルコール度数43%ぐらいに調整するそうだが63%の原酒を20年寝かせる間にアルコールが揮発して57%に低下したという混ざりのないウィスキー。もう無くなったら終わりのオールドイチローモルトなのだそうだ。グラス1杯6000円と値が張ったが、友人は是非飲んでみたい、飲む価値があると目を輝かせている。私はこのバーの代金は奢るつもりだったのでそんなとびきりのお酒を頼むのかと内心冷や汗だったが、本人は自分で払うつもりで飲みたいと言っているのだから止められない。
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香りの芳醇さが飛び抜けていた。私はウィスキーの違いがあまりわからないがこれが頭抜けていて特別であることはわかった。
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満面の笑み。今日は素晴らしいと繰り返していた。
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酒は人を幸せにすることがあるのだと実感。試行錯誤と何十年の熟成。儲けを目的にしたら成り立たないその価値観は陶芸や多くの工芸に通じるものがあるのかもしれない。
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なんと山形県の遊佐に蒸溜所ができているそうだ。グラス1杯2800〜4500円ほどで出していて今後はどんどん値段が上がっていくのではないかという注目蔵なのだそうだ。最も新しい桜材の樽で熟成したというウィスキーを頂いた。
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合計4杯で17500円。なかなか日本に来られない外国からの友人をもてなすためだ。彼の喜びようを見ると連れてきて良かったと思う。私の陶芸作品をタダでプレゼントするつもりでいたのだが、是非代金を支払いたいというので受け取った。それが酒代に変わったと思えば心も軽い。
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