2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸花と揚羽蝶、陶蟲夏草一輪挿し

全草が有毒だと言われる彼岸花。食べるともう「彼岸=あの世」に行くだけだとも言われる。 リコリンという有毒物質は花の蜜には含まれないのだろうか。あるいは揚羽蝶には耐性があるのか、敢えて毒を取り込んでいるのだろうか。 これが薄暗い森の中ならば死花…

迫力のマグロの中落ち「マグロマート」

いつぞやの大学の友人と行った中野のマグロマート。 マグロの各部位を刺身として食べさせてくれたりとマグロ尽くしなのだが臭みもなく美味。 これまで弁当でしか食べたことがなかったが、マグロマートには店舗ならではの魅力もあると学んだ。 名物のマグロの…

陶蟲夏草鉢「蝉の幼虫」

植物を引き立たせることを優先して全て白くまとめた蝉幼虫の陶蟲夏草鉢。良いのではないか。 開口部を大きくとっているので、何か群生株を植えたい。 金網で形を作ってあげて土を上部に立ち上がらせようか。 巨大な粘菌菌糸体のような形状にしてみたら面白い…

もしもを形にした陶蟲夏草鉢

お題を頂いた。「もしも」といった想像上の設定で博物的なモノを造ってくださいとのこと。 そこで作ってみたのがカンブリア期の古代生物「アノマロカリス」を苗床にして育つキノコを模した鉢。造形作業2時間。 アノマロカリスは海の中の生き物だし、カンブリ…

曼珠沙華

変わらずに暑いように思えても確実に季節は進んでいる。

唐人お吉と下田

踊り子号に乗る前に時間があったので下田のペリーロードを散策した。あの黒船で江戸幕府に改革を迫ったペリー提督がついに下田と函館を開港させることに合意した日米和親条約。 追ってその日米和親条約の細則を定めた下田条約を調印したのがこの了仙寺だとい…

南伊豆国民休暇村の屋上ハンモックから見上げる夏の星空

南伊豆国民休暇村の屋上はテラスになっていて足湯がある。 弓ヶ浜を防砂林越しに望める見晴らしの良い屋上テラスだ。 そこに並ぶハンモックに揺られ夕陽を堪能し、夜には星空カフェもありリンゴジュースやコーヒーを飲みながら星空を楽しむことができる。東…

羊頭狗肉

ちょうど1年前の9月18日に亡くなった愛犬マンゴー殿を偲び悼む「羊頭狗肉」2弾。 子犬だったころを思い出して頭の大きい足取りも不器用な頃の姿。ホテルのスリッパを嚙みちぎって部屋をゴミだらけに散らかしたっけ。 アイキャッチと呼んだか、羊の眼も犬の眼…

南伊豆国民休暇村泊して初のヒリゾ浜、珊瑚礁熱帯魚めぐり

コロナ禍で長らくご無沙汰していた南伊豆国民休暇村に4年ぶりに来た。9月の連休は直射日光は和らぎつつも暖流のおかげで泳ぐには十分に水温が高いので穴場だ。 遠浅の弓ヶ浜で泳ぎ、砂の城を築いて遊ぶ。 大きくなったな。兄は無駄にプール用の帽子を被って…

陶蟲夏草鉢「象蟲」

宝石象虫の陶蟲夏草一輪挿し。 右前脚が欠損しているのだが、単に造形ミスのように見えてしまう。 中、後肢なども欠損させて風化した亡骸なのだともっと主張させるべきだった。 脚を欠損させるならばもっとわかりやすくしないとダメだ。 白い釉薬に翡翠色を…

陶蟲夏草一輪挿し「アトラスオオカブト 蛹」

オレンジでもイエローでも黄花秋桜(キバナコスモス)なのは色に対しての感受性に乏しすぎやしないか。 花弁の透過性は素晴らしい。見下ろすよりも見上げるべき花だ。 一輪挿しの良いところは冬虫夏草のコンセプトから遠ざかろうとも庭に咲く草花を摘んで家…

陶蟲夏草鉢 団子蟲群生

ヒスイホコリと名付けた粘菌子実体を加飾した一輪挿しや植木鉢の作品群。 こんなに作ってどうするのか。売るのだ。売る前提だからこそこれだけの数を作った。 売ることは生産量を上げることに繋がり、制作技術の向上にもつながるようだ。 しかし庭の一角に一…

造形3体

初めてツノゼミを作ってみた。一部の人たちの間では人気のあるモチーフなので逡巡があった。 実際の角はもっと長いらしい。とりあえず初号はこんな感じで。 丸い球ももっと細い軸で繋がっているが強度的にこれ以上細く造るのは何か工夫しないと難しい。 初め…

陶蟲夏草鉢「トノサマバッタ」

腹部の段々がうまく表現できたように思う。グロテスクと写実とデフォルメのはざま。 草食の昆虫にもかかわらず致死的な被害をもたらす凶蟲でもある。 生息地に食料がなくなると翅が伸び大群となって長距離飛翔して新天地の穀物を食い尽くす災い。そんな蟲に…

陶蟲夏草鉢「団子蟲」

団子蟲の陶蟲夏草一輪挿し。粘菌子実体に緑青色が綺麗に発色してくれた。 表面を発泡させたテクスチャーで有機性を表現するのではなく、釉薬の複雑で深い色合いで有機性を表現する試み。 ドライプランツを合わせるとヒョロヒョロと伸びて炸裂間近の胞子嚢の…

SAMRISEの素人感想

ひょんなことから埼玉スーパーアリーナのLDH主催のSAMRISEというコンサートに顔を出してきた。 私はEXILEやRAMPAGEなどのファンでもないしコンサートにも行かないのでターゲット客層ではないことを前提にしておく。 ライブと食と酒の新しい形の祭典なのだそ…

ミヤマクワガタと戯れる

2年かけて産卵させ幼虫から育てあげたミヤマクワガタ。手の上に乗せて動き回らせるのが少し痛くくすぐったく、可愛い。 クワガタの最大の可愛いポイントは触覚だとようやくわかった。立派な大顎がクワガタの見どころなのは間違いないが、可愛いと思うのはフ…

如意輪山羊鉢

何だかよくわからないものを作っている。羊の如意輪観音。前脚が六臂、後脚が一対。 手捻りで1時間半の造形。適度な雑さ、粗さで留めるのが肝要。精緻に端正に造ったら素朴さが消えてしまう。 人間の手のような姿勢をとらせると骨格の構造が異なる山羊の脚は…

絶品ラム「Blue Rabbit」

幡ヶ谷のラム酒専門店「OOTONG RUM HALL」。ラムしか置いていない。それをロックやモヒートなど様々なスタイルで飲ませてくれる。 BLUE RABBIT SPICED RUM。 これまでの人生で最も美味しいと感じたラム酒はなんと日本国産だそうだ。国産黒糖キビを用い、麹や…

陶蟲夏草鉢「鋸鍬形」「鋸鍬形 頭部」

昼顔が朝陽を透過して見せた奇跡的に美しい一枚。逆光はドラマチックにしてくれる。 たぶん、今のところ一番売れやすい人気の陶蟲夏草の型がクワガタの成虫の陶蟲夏草鉢。見た目のわかりやすさがある。 こちらは粘菌子実体を発泡させ、粘菌のアメーバらしさ…

陶蟲夏草鉢「大土蜘蛛」「蠅取蜘蛛」

大土蜘蛛はタランチュラの和名だそうだ。大土蜘蛛と呼ぶと毒蜘蛛の印象が薄れる不思議。 胴や脚に粘菌の子実体を生やし、発泡させてより有機的に表現してみた。 なかなか満足のいく出来。 蜘蛛の兄弟鉢。 蠅取蜘蛛が威嚇の姿勢で朽ちている。 花を合わせると…

陶蟲夏草一輪挿し「団子蟲」

今回の釉薬を発泡させて粘菌が浸潤した様を表現する試みが最も成功したのがこの作品かもしれない。強度は損なわれるが細い軸の粘菌の子実体を蟲の横に添えた。ジクホコリだ。鉢の外周から飛び出さない範囲に作る分には問題なさそうだ。 ガラス瓶にもピッタリ…

陶蟲夏草鉢「団子蟲」x クスサン繭

拾ったクスサンの繭を少し綺麗にして持ち帰った。それを合わせてみたら劇的。 アミダケのような雰囲気が加わった。自然の造形美の前には私の造形力なんぞ無力だと思い知らされる。 クスサンの繭をもっと収集して、陶器でジクホコリの軸だけ作って組み合わせ…

高円寺阿波踊りが4年ぶりに復活

地元住民が待ちに待った高円寺阿波踊り。溜まった鬱憤を晴らすかのような熱気だった。しかも本場徳島の阿波踊りが大雨に見舞われる不運があったので高円寺が希少な最大規模での阿波踊りとなった。コロナ前には3日間で100万人の観光客が集まると言われたが今…

陶蟲夏草「蝉 成虫」

命の尽きる最期の数週間を羽ばたかせた翅。その立派な翅を目立たせたかったが悪くない出来。 粘菌の子実体をイメージさせるドライプランツもサイズ感や形状が実に合うように思う。 そして空を引っ掻くように動く脚。 結実した7つの珠は蝉の魂か。儚さのよう…