2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

朝顔

南禅寺塔頭である南陽院で朝顔が咲き誇っていた。朝顔ってこんなに清々しい容姿だったか。鉢毎に花の色が異なり、斑入りや変化朝顔など種類も多い。門前で思わず足が止まってしまった。 行燈仕立てに蔓を絡めて大輪の花が密集するのを楽しむのが王道。支柱に…

夏風

爽快ナリ

ヲーリズ建築 駒井邸

通常は事前予約をしないと見学できないのだが、夏の特別拝観の間はいつでも見られると聞いて見学してきた。 長楽館のような大富豪の別荘ではなく、遺伝学の先駆者だった大学教授の一私邸なので建築美術館のような派手さがあるわけではない。財力を誇示する装…

八日目の蝉

八日目の蝉という邦画を観た。 地上に出て七日間しか生きないという蝉。八日目の蝉は他の蝉が見られない八日目を見られて幸せなのか、はたまた孤独なのか。そんな感傷的なエピソードが出てくる。 そもそも世界中の蝉が同じ日に生まれる訳ではなかろうに。自…

安楽寺 鹿ケ谷南瓜供養

この日は安楽寺で鹿ヶ谷南瓜が参拝者に振る舞われ、それを頂くと中風にならなくなると言われる。痛風かと勘違いしていたが中風だそうだ。 普段は非公開の寺院なようでこの日は仏殿に松虫姫、鈴虫姫と安楽上人の描かれた掛軸が公開されていた。松虫姫、鈴虫姫…

丹後の無農薬野菜

茄子、胡瓜、トマト、南瓜、馬鈴薯、玉葱、ピーマン、米。魚介類の美味しい丹後半島まで来て図らずも大量の野菜を買って帰った。 シンプルに鉄板で野菜を焼いてタレをつけて食べたのだけれども、野菜の味の豊かさに驚く。不揃いだが、熟すまで畑にあったよう…

丹後 宇川温泉 よし野の里

一週間ほど既に前になる。 台風が来ると知りながら休みをとって丹後半島の宇川温泉へ。 宿は宇川温泉と言われながらも温泉街もない実に長閑な場所にあった。丘の上に建つ木造ログハウスで目の前には丹後松島がぽかりと浮かぶ。周囲には家も少なく海と緑に囲…

サントリーウィスキー山崎蒸留所

山崎駅前にあるサントリーウィスキーの蒸留所。 創立者である竹鶴さんが門外不出のウイスキー製造工程をイギリスの教授に頼み込んで伝授してもらい、全国からウイスキーに適した水源を探し歩いてはサンプルを教授に送って指南を受けながら開いた日本初の蒸留…

週末計画雑記

土、日、月の予定を考える。無論遊ぶ予定。 23日 マンゴーの九条山越え散歩。 山崎蒸留所 大山崎美術館 ホームパーティー 24日結婚式 25日 真如堂の宝蔵に納められている寺宝を、本堂で虫干しする行事で、宝物の一般公開が行われる。「真如堂縁起絵巻(写本…

金魚掬い

綺麗なお姉さんと好奇心を目に湛えた少年と店の主人。お祭りに定番のほのぼのとした光景。そのように撮れないのは単に撮影者の技術不足でしかないのだが。 屋台の金魚掬いは金魚救いではないのだよ。過密状態で追い回された金魚は弱っていて持ち帰っても死ぬ…

犬同伴可 BONBON CAFE

出町柳の賀茂大橋の袂にある川に面したカフェ。 テラス席があり、そこはペット連れ歓迎なうえに、ペットには水入れを出してくれるので賀茂川の飛び石で遊んだあとに休憩するのにこの上なく好都合である。もうドッグカフェと呼んでも差し支えないぐらい犬連れ…

さくらんぼ

義母から佐藤錦が送られてきた。アメリカンチェリーやダークチェリーのほうが甘味は強いぐらいなのだけれども、さくらんぼの甘さには豊かな香りがある。そしてさくらんぼには格別の思い入れがある。 祖父母は山形県庄内地方の農家だったのだが、子供の頃には…

賀茂川渡り

猛烈な日射しの下、どこに散歩に行くのも気だるいがそれでも犬は連れ出してやらんといけない。涼をとるにはもう水浴びしかない。賀茂川横断に挑もう。今までは、飛び石を跳ねて渡るのも川に入って渡るのもマンゴーは怖じ気づいてできなかった。今日こそは克…

大正レトロ フランソワ喫茶室

四条河原町付近のレトロカフェはいつも観光客でごったがえしていると思っていたので敬遠していた。炎天下の朝、丸井百貨店裏のフランソワ喫茶室に来てみた。風俗店に囲まれた立地からか、朝は客も少なく静か。 塗りの剥げた椅子にこれまた剥落しそうな壁。猟…

祇園祭 宵宵山

祇園祭の期間中は洛中の古い家が家伝のお宝を通路沿いに展示する。祭りを盛り上げてくれもするが、家格と歴史をよそもんに見せつけるといった感もある。奥で気づいていないかのように、見える位置で食事しているのを格子越しに観光客に見せつける。いやーい…

祇園祭 巡行

やっぱり最後はかき氷。

記憶に残る旅行

ドイツ人御夫婦は大層感激されたようで翌日以降も特に寺の友人を訪ねた話ばかりしていた。 寺では、夏の紗のような涼しげな装いをした友人が迎えてくれた。ナチュラルファンなんていいながら渡して頂いた朝顔柄の団扇にも興味津々。小学生の子が茶菓子を運ん…

京都外国人案内

スイスにいる会社のお偉いさんが日本出張に嫁さんを連れて来るというので週末に京都を1日案内することになった。性格が多分にひねているので、お偉いさんが自分の所属職種の上司なら断っていたと思う。職種が違いキャリアにも関係なく、嫁さんを楽しませたい…

荒廃

炎暑の中、1週間近くも家を空けたのは長すぎたようだ。椛の「鴫立澤」の葉が茶色く枯れて丸まり、京都の寺社から収集した種から育てていた苗が14本枯れて倒れた。幹の太い「鴫立澤」はまた葉が出てくれると信じているが、苗はどうにも回復が見込めない。南無…

プラナカン陶器

パステルカラーの淡い組み合わせ。上海灘ブランドなどの商品もこんな組み合わせが確かに多かった。一式揃えると食卓はなんとも極彩色で明るく華やかになる。赤道直下の華僑文化らしい色彩。

龍牙寺

中華街にある立派なお寺。るるぶや地球の歩き方には殆ど記載されてないが、予想以上に見応えがあった。 二階から四階は仏教美術館のようになっており、アジア各地から集められた仏像の異なる様式を一堂に見られる。しかも見映えのする傑作が多く、仏像マニア…

フラートンホテル

折角なので最後の一泊をマリーナベイ付近にとった。植民地時代からの立派な円柱を備えた石造りの建物でラッフルズホテルに次ぐシンガポールを代表するクラシックホテルであるらしい。かつては役所、郵便局に使われ、外観に手を加えないことを条件に改装され…

蘭州拉麺

小龍包といえばティンタイフォンだと思っていた。しかしこんなところに思わぬ伏兵。中華街の小さな食堂。 ティンタイフォンを上回る濃厚な汁の量。もう肉汁包と言ったほうが良い。スープ・イン・ダンプリング。 小龍包がこんなに美味しいのに、この店の一番…

アラブストリート

この小奇麗すぎる、偽物感はどこで感じたものか思案しながら歩いていたのだがわかった。ディズニーシーだ。 アラブ人が住むアラブ人の為の街ではなく、アラブ気分を味わいたい観光客の為のつくりになっているのだよ。 あらら。カリビアン調になってしまった。

世界三大がっかり

期待値が低かったのでまったくがっかりしませんでした。 8mの口から吐くだけのマーライオン。 6cmほどの大量生産マーライオン。 そして頭の中と口腔から外を眺められる37mのマーライオン。 目から光線、口が紅く染まる。B級で素敵。 オリジナルカクテル「マ…

止むを得ない生存競争

新嘉坡の極端な管理政策や開発独裁、そして他を顧みない誘致政策に嫌悪を覚えるものの、その歴史を少しでも知ると理解できる。日本の統治から解放された後にイギリスへの独立闘争を経てマレーシア連邦を結成するが、ブミプトラと呼ばれるマレーシア人優遇政…

タックスヘイブン 租税天国

予め言っておくと税法には明るくない。だからタックスヘイブンというやつがわからない。Tax Haven(租税回避地)であり、Tax Heaven(租税天国)ではないのだが、フランス語ではparadis fiscal(租税天国)となっており、内情はTax Heavenと呼んだほうが肌感覚に合…

新嘉坡という国

仕事の関係上シンガポールに駐在あるいは永住する可能性がないわけではない。そんな道がどれだけ魅力的かという視点をもって今回1週間ほどシンガポールに滞在した。 今や一人当たりGDPは2007年以来日本を超え、次々と建設される巨大コンベンションセンターや…

フードコート

商業都市シンガポールでは共働き率が高く、時間のかからない外食利用が多いらしい。しかしタイのように道端に屋台が出るような猥雑さはなく、ショッピングセンターのフードコートに整然と収まっているか、道沿いの小さな食堂を利用するかだ。 何回か利用した…

新嘉坡動物園

今まで訪れた動物園の中でも群を抜く。設計思想が根本から異なるのだろう。手を伸ばせば届く至近距離でナマケモノが餌を食べている。しかも子連れである。タマリンが僅か頭上の枝を走り抜ける。熱帯の鳥が足元を歩いていく。目も眩む樹上をオランウータンが…