2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新生大阪駅

吹き抜けの鉄骨屋根を見上げるとビクトリア駅とかそんな産業革命時代の鉄道駅の雰囲気がある。こんな駅を京都に作ればよかったのに。

信楽の鉢

一目ぼれして買ってしまった陶器の小さな鉢。 荒くはつった胴。金属光沢と黒褐色の連続。けして高価なものではないのだが、どすんとストライク。 やはり紅葉の緑が映えるだろうか。何を植えようか。

風の森

まず水を飲ませて頂いた。昔からの井戸や水源も時を経て水質が劣化するらしく、再度幾本か穴を掘り、現在は金剛葛城山系の地下100メートル以深の水脈から汲み上げているという。 水は無味無臭で柔らかい口当たりがする。その柔らかさに軟水なのかと聞くと、…

油長酒造

友人の紹介で奈良の酒蔵を訪れる幸運を得た。油長酒造という奈良で一番の生産高を誇る300年以上の歴史を誇る老舗で、13代目に蔵を案内していただくことができた。 日本酒市場は過去10年間、毎年一割減を続けているのだそうだ。そして製造業者の上位15%がシ…

神都麦酒

伊勢の地ビールなので神の都の麦酒なのだそうだ。 ううむ。伊勢の古代米を使った麦酒だが、やはり米より麦で作られている麦酒のほうが好きかな。 好みのベルギービールブランドのグラスで飲んだ。15世紀以来この地で醸造し、神聖ローマ帝国皇帝カール5世に愛…

新緑

わずかだけ膨らんだポット苗の苺。はやく紅くなれ。 自家製の苺ならば多少甘くなくとも嬉々として食べるのに、店で買った苺だったら「ああ、ハズレだ」。あるいは「あそこの八百屋はハズレが多いな、もうあそこに行くのは辞めよう」か。 無粋に上から目線で…

ラグジュアリーキング

東南アジアのリゾート調。一歩外に出ると見えるのは琵琶湖ではあるが。写真にすると平凡に写ってしまっているが、ひんやりとした青いモザイクタイルの壁も近くで見ると一つ一つのタイルは錆びた風合いでなかなかかっこよい。 まだ明るいうちにチェックインし…

ロイヤルオークホテル

滋賀のご近所にもなかなか豪勢なホテルがある。気分転換に来てみた。 幸か不幸かお客さんが少ないので広い空間を満喫できる。 大型の写真集や書籍を自由に閲覧できる書斎があるのだが、ここが居心地がよい。椅子は革を張ったものなど非常に洗練されており、…

鴫立澤 初夏

心なき身にも哀れは知られけり鴫立沢の秋の夕暮れ 西行が奥州平泉に向かう道中、小生が大学時代に住んでいた藤沢の周辺の浜辺で詠んだという。様々な解釈はあれど、無常、寂寥感など「あはれ」の心を理解するまでには至らない身であっても鴫が立つ沢の秋の夕…

ラストサムライ

民放で放映されていた。つっこみどころが多すぎて悲劇の中にも多少の笑いが混ざる。計算ずくで狙ったのだろうか。種子島に火縄銃が伝わって半世紀もたたぬうちに日本は50万丁以上を保有し、西欧を含めて世界最大の銃保有国となっている。明治維新から遡るこ…

香り

昔の貴族には源氏香という遊びがあったそう。5つの香りを焚いてどの香とどの香が同じかを当てるのだそうだが、5つとも違うこともあれば全て同じこともありうる。 先入観かもしれないが、昔は上下水道なんぞも整備されていなかったから風呂を頻繁に入ること…

金魚鉢刷新

ささやかな愉しみで温和に平凡に生きていける自信がある。それで満たされることができる。しかし現代社会人としては向上心の無い人ということになってしまうのだよな。今は良くとも10年後、20年後を考えるとこんな隠居爺のようでは成り立たないのがつらいと…

乙女桜 初夏

モミジなんだかサクラなんだかわかりづらい品種名だが、庭で一際目立つ。1600円ほどで買った苗樹だが元気に育っている。 秋以外でも紅いモミジといえば「野村」という品種が最も一般的に見られるが、紅というよりは黒ずんだ紫で綺麗だと思ったことが無い。し…

京都古城

京都で城といえば二条城。京都にも石造りの西洋風の古城があることはあまり知られていない。

葵祭

まさか阪神タイガース贔屓ってわけではなかろうが、果たして数百年の昔からこんな装束があったのだろうか。粋を競った歌舞伎役者ならいざしらず、公家にこんな柄があったのだろうか。 炎天下を淡々と歩んでいく時代行列。上賀茂、下賀茂神社では神馬の引き回…

誕生日

我が家の犬も5月15日で満二歳となった。家族とはいえ犬は犬。そこの線引きは日頃からしっかりしようとしているつもりだが、一年に一度のことなのでペットショップから犬用のケーキを買ってやった。 床に置くとそこらをクリームでべとべとにしそうだったので…

菊の井

幸運あって祇園の老舗割烹料亭の「菊の井」で食事をした。自分の財布では来られない上等な店である。 明りを灯しても部屋は薄暗い。冷房も付いていないので若干暑いと感じた矢先に女将が戸を開け放ってくれた。窓の外の新緑が眩しい。涼しい風が入ってくる。…

豆餅

週末に出町柳の商店街を通るたびに出町双葉の前に行列を見かける。豆餅が有名だということは聞いてはいたが、餡子餅の為に並んで買うようでは、息抜きに食べる庶民的な甘味としての意味が無いような気がして久しく買えずにいた。 いくら美味かろうとも、列に…

字体がかっこいいとしか言いようが無い。 八坂神社にて。

電気

震災から2ヶ月。近畿も夏は電気が不足するかもしれんという情勢になっている。こんなに鉄柱や電線で空は溢れているのに。

かんばやしの争い

八十八夜を迎えまさに新茶が出始めたところなので「上林春松」で新茶を買い求めたあと、同じく上林を掲げる店の前を通りがかると売り子に「うちのも見ていけ」だの「あそこにあるカンバヤシは田中さんが勝手にやってる全く別店舗」だの言われて何がなんだか…

中村藤吉の障子

4年ぶりに訪れた中村藤吉。鰊茶蕎麦御前を戴く。抹茶ゼリーと白玉の善哉は変わらずに美味しかった。 席の後ろに障子が装飾として使われているのだが、その障子紙に様々な中村藤吉家紋や意匠が漉き込まれていてなんとも粋な感じ。こんな障子で広縁とを隔てた…

平等院 藤西方浄土

光源氏のモデルにもなった源融の貴族別荘を引き継ぎ、藤原頼通が西方浄土を夢見て建立した平等院鳳凰堂。 今年は梅も桜も山吹も須らく開花が遅れていたようで、そのおかげもあってか平等院の藤も都合良く週末に満開を迎えてくれた。 藤原頼道が造営した際に…

洋館と文学紳士とありったけ文庫

千本出水の住宅街の中に見捨てられたような緑が茂る一角がある。ギャラリーと書かれた民家に迷い込み、そこの主人の案内の下に「ありったけ文庫」と名付けられた仕事場に通された。主人は昔の音楽家のような長髪を左右に分けた風貌で、職を忘れて何かに没頭…

ゲリラカフェ予定未亭

住宅街に分け入り、路地をさらに突き進むと不思議な洋館の先に藪が茂る空間がある。その中の大きな樹に床が組まれ、いわゆるツリーハウスのようなものになっている。そこでゲリラカフェという期間限定の野天カフェが催されていた。 樹の下にはテーブルが置か…

はちはちインフィニティ

かねてより行ってみたかったカフェにようやく足を運ぶ。ゴールデンウィークということもあり、大通りや地下鉄沿線の店はどこも混んでそうだったので観光客がこなさそうな辺鄙なカフェに狙いを定めた。 地図を印刷していかない限り、まず記憶だけではたどり着…

青磁果物台

造形が一番巧くいって楽しみにしていた青磁の高台。しかし水平な形状に負けて焼ける際に淵が重みで垂れてしまった。狙いはリムのある浅い皿状だったのに。焼成時に10%ほど縮むことは知っていたが、重みでさらに歪むとは思わんかった。 仕方なく、果物台とし…

オバマとオサマは似たり寄ったり

オバマは大統領選で、それまでのブッシュのネオコンを土台にし「悪の枢軸」を選定して武力に訴えて行く外交路線を放棄し「対話」によって問題解決を図っていくとの理念を掲げた。そんなオバマにノーベル賞選考委員会も含め世界中の多くの人が期待をかけた。 …

油滴茶碗に宇宙之木

造る際に歪んだ茶碗を潰さずに仕上げてみた。轆轤作りなのに紐作りのような味わいということで誤魔化す。地には削り出したような跡をつけたのだが、焼くと大分凹凸が見えなくなってしまった。薄掛けにするか彫りを深くしないといけない。 油滴天目をかけて還…