2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

苔を生やす試み

庭一面の苔を夢見て、蒔き苔法で育ててみることにした。 ますは下準備として枯れ始めた庭の草花を除去する。リビングの窓を開けた前方、岩から岩の間が実験のスペース。実の生っている紫式部は残しておくこととする。 苔はそもそも土壌の栄養が必要なく、大…

セカンドハウス草津店

車でないとなかなか来づらい場所にあるが、京都にも西洞院と東洞院に2店舗構えるセカンドハウスというなかなか良いカフェレストランの別店舗とあって興味があった。 ここはログハウス調で中央にはストーブがあり、それを囲むようにカウンター席がある。さら…

滋賀近代美術館

滋賀出身だとかで小倉遊亀の作品が寄贈され常設展示されている。 小倉遊亀という日本画家は知ってはいたが、女性だとは知らなんだ。遊に亀でユウキではなくユキと読むらしい。残念ながら小生の好みの画風ではない。 特別企画展が二つ催されていた。ひとつは…

佐川美術館

陶芸の森、MIHO美術館、滋賀近代美術館と佐川美術館。以上4つをまわると、割引がもらえる上に抽選でプレゼントがあたるとか。もらえるプレゼントは最後に訪れた美術館毎に異なるが、佐川美術館は平山郁夫の2011年カレンダー。どうやら絵の部分は剥がして額に…

犬籠

お爺さんは山に犬を背負って芝刈りに。。。うちも真似てみようかね。

能登の切籠

薄暗い倉庫に灯の入ったキリコが立ち並ぶ。映像コーナーでは能登半島の豪壮な祭が映し出される。 能登は随分と祭の多い地域らしい。年間行事表を見るとほぼ隔週でどこかしらで祭がある。しかもあばれ祭のような荒々しいものが多い。 とても混雑するのはわか…

王蟲

こんなところに。金澤の茶屋街へと続く街角にて。 触手といい、深く碧い複眼といい、精巧にできている。一見殺風景で無骨な飾り方も良い。親父、譲ってくれと言い出したいところだが、売り物ではないのは一目瞭然。町角の職人の技術力の高さの一例。 団子蟲…

茶屋

贅を尽くしたというやつかね。茶屋街でいくつか和の意匠を写真に納めた。 漆塗りの行灯。木枠に和紙を貼るだけなら3000円ぐらいで作れそうなものの、今まで見かけたのはどれも何万円かする。時代物でなくとも復刻版で十分なのだが。 欄間や引戸の透かし彫り…

蛍屋

昼の営業時間すれすれに駆け込み、吉文字弁当3675円を頂く。結論からして、東茶屋街で茶屋の風情を味わいながらお昼を食べるならば蛍屋が頭一つ抜きん出てお勧め。夜に相応の満足感が得られるかは判断できない。 2階のガラスの渡り廊下の先のテーブル席の個…

金箔

金沢といえば金。金箔。あぶらとり紙も金箔を包む副産物でしかなかった。 強い光があたるとギラギラと脂っこいが、薄暗がりの中で鈍く光るのは艶やか。漆器といい、お茶屋のような光の管理された空間に合う美術工芸品が発達したのだろう。 10㎝四方の金箔一…

兼六園

眺望は民家だらけ、幽玄もツアーの説明が聞こえる中では浸れない。今と昔では兼六園での感じられ方は大きく違うのだろうな。石灯籠や根上松も良いのだが、目を奪われたのは群生する苔。 ホソバオキナゴケ、シノブゴケ、スギゴケ、ゼニゴケ、確認できるだけで…

金沢21世紀美術館

近現代美術館、とりわけ日本では写真撮影が禁じられていてつまらない。 ここで有名なのは下から見上げられるプール。雑誌で見た写真からはもっと広い 印象があったが実際は八畳ほどの広さ。 水面の上に誰かが大の字に寝そべっているのを下から見上げたら面白…

鮨 みつ川

今回の旅で幾度か感動を覚えたがこれは最たるもの。千取寿司、乙女寿司、著名な寿司屋はどこも閉まっており、なんとか探し当てた店、みつ川。東茶屋街にあるが路地裏にこじんまりとあるだけで探しづらい。清潔、簡素な内装。まだ香りそうな白木の一枚板のカ…

輪島塗

輪島の店で見た際には何故こんなに高価なのかといぶかしむ。しかし茶屋で食事と共に出されてその美しさを再認識。 124行程も経て幾重に塗られた漆器は耐久性が増す。一生使い続けられる普段使いの椀ならば13000円という値段も納得できる。しかしその一方で50…

和倉温泉 旅亭はまなす

視覚、先入観は厄介なものだ。 この宿、風呂は狭く古く、部屋もさしてぱっとするものではない。腰壁には染みがちらほら。目の前は加賀屋ホテルを見上げるだけ。そんな塩梅だから出された料理を視覚と雰囲気で美味いものだと認識するのに時間がかかる。 季節…

白米の千枚田

輪島から車で15分ほど行った海岸沿いの斜面に手入れされた庭のような風情で広がる。残念ながら景観を眺めるに最適な時期ではなさそうだ。田に水が張られ、それが夕日と海を鏡面反射する様が思い浮かぶ。 オーナー制を導入したらしく、数畳ほどの区画に名前の…

輪島朝市

秋の3連休。早朝に家を出たら、輪島の朝市が開いている時間に着いてしまった。日本の高速道路は快適至極。 輪島の朝市。ここでしか買えないものはおそらくない。 鮑はブルガリア産やオーストラリア産など。産地と言うよりは販売地だな。アカニシを買った。…

京都国際マンガミュージアム

海洋堂の特別企画展が催されていた。「土偶からフィギアまで」というテーマが面白い。両者は連続していたものだったのか。 土偶、埴輪から始まり、紙人形あたりから若干時代が飛ぶのはご愛嬌。そして塩ビの怪獣人形あたりからまた濃密になる。 中世に子供の…

ピオーネ

車で5分ほどのところにある葡萄の産地直売所で1パック1000円で立派な葡萄を買いもとめた。 なぜか頭の中で描く巨峰の印象は巨峰よりもピオーネのほうが近い。 張りがあり、皮を剥いて頬張るほどに玉が大きく、甘い。毎日こたつの上に供給される蜜柑とは一線…

便利堂

コロタイプ印刷という硝子版を用い、3原色に墨を加えた4色を元に必要な色数だけ版を作成して印刷する手法で美術館用の印刷物を製作している。オフセット印刷のように3原色の点の密度で表現するとどうしてもザラついてしまうが、コロタイプだと拡大しても滑ら…

琉金と丹頂

金魚。最もインテリア性の高い和様に合う観賞魚ではなかろうか。しかも錦鯉などと違って、金魚鉢さえあれば飼える手軽さも良い。熱帯魚と違って外で越冬できる丈夫さも有り難い。 残念ながら家の近所には金魚を売っている店が無い。熱帯魚店があることにはあ…

将軍塚

たまに夜に来るのもよいかもしれない。 我が家から車で5分ほどの距離だが、道中は暗く、対向車とすれ違うことも稀な、辺鄙なところである。心細くなりながらさらに登ったところに、将軍塚という京都を一望できる高台がある。青蓮院別院もあるらしい。 道中の…

Café Independent

京都の好きなカフェのうちのひとつ。まったく和の要素は無いが、アートが盛んな京都らしいカフェでもある。ここは昼の間は廃墟や遺跡好きにはたまらない安らぎ空間。しかし夜になるとライブハウスの顔を持つ。 独りでぶらりと入って、趣味やら創造的な空想を…

温めますか

近江には昔、羽柴秀吉というお侍さんがいたことがあるそうだ。そんな所においらも最近はよく連れて行ってもらう。 信長にサルと呼ばれていた駆け出しの頃の秀吉は、草鞋を懐に入れて温め、信長に一目置かれたらしい。「サル、苦しゅうない」 おいらにだって…

安兵衛

毘沙門堂の近くのお目当ての蕎麦屋が予約無しでは席が用意できないと言われ断念して彷徨っているところで視界に入ってきた当店。 突き出しとして蝦、オクラの小鉢、茸と大根などが出てくる。十割笊蕎麦もコシがあって存外に美味かった。機械ではなく手で切っ…

毘沙門堂

山科駅から北に1kmほど歩いたところに毘沙門堂がある。どこかに行く途中にふらりと立ち寄るようなところではない。よっていつだって人は少なく、静かな寺のようだ。 長い石段を登っていく。 ようやく登ると、さほど広くは無い境内の左手には年季の入った藤棚…

夏のご馳走

フィリピン生まれのおいらにも日本の猛暑は堪える。今日なんて散歩中にもう暑くてたまらなくなってしまい、思わずぐったりと座り込んでしまった。最近、もらって嬉しい御褒美は氷。毛むくじゃらのおいらは、はあはあ息を吐いて舌から熱を発散させるのだが、…

信楽焼土鍋

良い材料を全部放り込んで煮るだけで熱々の美味しい食事ができる土鍋は素晴らしい。いや、より美味しさを追求すればどの具材から投入するだとかいろいろとあるのだろうが、手軽さが魅力の鍋を質面倒くさくしては魅力が半減する。せいぜい、出汁を取る、主鍋…

睡蓮鉢

信楽の倉庫のような店で、15号サイズの睡蓮鉢を買い求めた。直径が45cm近くあるので水面面積が広く、エアポンプを使わなくとも中で魚を飼育するのに必要な酸素が水中に溶解しやすい。 5800円也。インターネットで調べてみたら同様のものが8500円から1万5千円…

信楽狸

巨大な工場の中から寸分たがわない陶器製の狸が大量生産されて出てくるのかと思いきや、そうでもないらしい。家族経営のような零細陶器工場が作っているのだろうか。顔に塗られた表情だけでなく造詣も多種多様。 そんな微妙に違う狸がこれでもかと陳列されて…