2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
陶製の頭蓋骨のお香立てなんぞを創ってらっしゃる愛知県の知多半島の陶芸家、松村英治。 お香立てに使うもよし、使わない時には壁に掛けるもよし、なのだそうだ。いかつい。かっこよい。
渋谷青山にある「うつわ謙心」という陶器店を初めて訪れた。数坪のこじんまりとしたお店で、限られた数段の棚に厳選した作品を展示販売している。 そこで錆びた陶肌の器を探している私に店主が大中和典という作家を教えてくれた。山口県で作陶されており、注…
もし家を建てるならば、余りある程の本の収納を設けたい。 壁面一杯の本棚で、手の届かない高さにはスライド式の梯子で昇る、まさに欧州の書庫のようなやつが夢だ。しかし手に入りそうな家のサイズだと難しいこともわかっている。 ならば隙間を活用して思わ…
空気感や気配の色覚的描写が素晴らしく、谷崎潤一郎の陰翳礼讃に似た読後感。 侘びの中に艶が垣間見えてこその美だという主張は、まさにその通りで自分の好みでもある。 前半から後半にかけての8割型が寝食を忘れて惹き込まれ、読ませるものだった。終盤には…
サラリーマンが楽しめる、勧善懲悪娯楽。そしてほろりとくる。なんの為に働くのか、どう生きたいのかという中年期の悩みに触れるからこそ惹き込まれる。 海賊とよばれた男が徹底的に主人公を美化しているのに対し、下町ロケットの主人公は離婚した妻に素直に…
海賊と呼ばれた男を読了。永遠のゼロを著した百田尚樹の本屋大賞受賞作。 出光佐三をモデルとし、満州や台湾で成功し社員1000人を抱えるまで成功させたが敗戦で殆どの資産を失いながらも、戦後も石油メジャーに取り込まれて行く他の石油販売会社を尻目に民族…