もし家を建てるならば、余りある程の本の収納を設けたい。
壁面一杯の本棚で、手の届かない高さにはスライド式の梯子で昇る、まさに欧州の書庫のようなやつが夢だ。しかし手に入りそうな家のサイズだと難しいこともわかっている。
ならば隙間を活用して思わぬところに本を収納してみたい。
階段の壁に文庫本だけが収まる奥行きのニッチ収納にする。いやむしろ、階段の蹴込に11cmの奥行きを作り、階段のそれぞれの段が書棚に出来たらよくないだろうか。
カラフルな表紙カバーを外し、茶褐色の背表紙で統一すれば色彩的にも統一される。
そんな本棚にまた読み返したい気に入った文庫本だけを選り好んで納めていきたい。