十選
東京に美味しい酒なんてないでしょう。東京の酒で喜ぶなんて美味い酒を知らんやつだな。そんな世間一般のイメージがあるように思う。 改めて飲んだけれども美味しいと一人で何度も頷いた「屋守(おくのかみ)」の純米中取無調整生。無調整なのにアルコール度…
人生を平均寿命81.41年を24時間と換算した場合、61歳は18時相当。私は現在、昼過ぎの時点にいる。人生の残り半分を如何に幸せに自己満足度を高めて過ごしていけるかを考えた場合「50歳から生涯現役で自分のペースで働ける小商いを構築する」のが良いのではな…
陽の射すフロア 薄暗い陰翳礼讃の落ち着いたスペース 2階のフロアを見下ろせるスペース アンティーク家具 鹿と植物 好きな要素だらけで惚れた。迷ったらここに再訪するという店を主要駅で抑えていきたい。表参道駅はこの店で決まった。 フレンチ・カフェ・レ…
熱海保養所と併せた再訪スポット候補地入り。 1300年以上の歴史を持つという来宮神社だが、えらくモダンに境内設備が改装されて外せない若いカップルのデートスポットのようになっていた。 90年前に不審火で失った末社も令和4年に全て再建。至る所がフォトジ…
文句のつけようのない美しさ。平安時代(12世紀)重要文化財「阿弥陀如来及両脇侍坐像(あみだにょらいおよびりょうわきじざぞう)」。阿弥陀如来の左右に観音菩薩と勢至菩薩が侍る。 どうやらガラスの質も素晴らしいようでガラスの存在を忘れてしまう透明度…
自分の中の温泉十選の三指に入る温泉旅館に出逢えた。ここは是非息子達と再訪したい。 理想的な檜風呂。全二面がガラス窓の開放的な浴室。 無加水、無加温、掛け流しでありながら、丁度良い熱さの温泉。 理想的な昔ながらの木造客室。 2時間登山しないと辿り…
仏頂尊勝陀羅尼を三面三目八臂で表した仏母の美仏。指先の艶かしさ、滑らかさ。尊顔の柔和さ。 目、瞼の輪郭は私では決して想像として湧いてこない形状。日本人ではなく大陸の血筋の顔ならではだろうか。北京の工房で17-18世紀に造られたものだそうで皇帝に…
銭湯カフェに番付をつけるならば西の「さらさ西陣」(京都)、東の「レボン快哉湯」かね。 かねてより訪ねたかった鶯谷にある銭湯カフェ「レボン快哉湯」。風格のある破風を備えた銭湯。 整然としていて美しい。 昔は傘が高級品だからこのような鍵付きの傘入れ…
銀座6丁目の少し裏道に入ったリトルパリ。パリのカフェといえばテラス席なわけで、この店は多雨な日本にあっても安心して食べられる半露店のようなテラス席がある。 「AUX BACCHANALES GINZA」は何度もお世話になりそうな気がする。 ビールは1664もあるが今…
もう仕事が終わるのが遅くなるのがわかっている夜にはご飯を職場近くで食べようかと思う。 銀座・有楽町・日比谷・丸の内開拓の一発目はここ、「紅鹿舎」。鹿好き、レトロ喫茶好きとしては外せない。山手線のガード下沿い、線路を潜れば銀座という一等の立地…
心が病みかけたら起死回生の癒し手段として持っておきたいプランだ。 天狗岳と黒百合平を周遊する登山コースが苔の森や山頂からの開けた眺望など表情豊かで魅力的。 すぐ近くに見に行ける源泉がコバルトブルーで美しい 日本秘湯を守る会の会員宿 温泉は浴室…
多肉植物、サボテン、ドライフラワーの宝庫 草食獣の標本に溢れている 店内装飾と商品を兼ねた構成 絵画やイラストなども好み 食事の味も盛り付けも皿も素晴らしい 芸術的でフォトジェニックな豪華スイーツ 珈琲まで美味しい 夜はバー営業も ひとことで言う…
9年ぶりの京都。私にとっての第二の心の故郷だ。在住期間としては神戸5年、シドニー4年についで京都に3年だが心の中ではシドニーよりも神戸よりも親しみを覚える。 いろいろすっ飛ばして地下鉄にのり鞍馬口で降りる。 これが京都だよ。単なる住宅街の変哲も…
オランダ人の女主人ハネカさんが気さく。 あてがってくれた部屋が高級旅館の貴賓室級で破格の1泊5000円でありえない。 谷崎潤一郎で日本文化の卒論を書いたそうで色んな議論や意見交換ができる。 有田や日本の文化慣習に対する彼女の考察を聞けて面白い。 水…
武雄神社の奥にある御神木。 大楠への小道も紅葉の新緑のトンネルとなっていてその時点から外界から隔たれていく感がある。 竹林を抜けた先に現れた荘厳な姿。 神々しさは直に見ないと伝わらない。これは足を運んでみる価値があると感じた。 石段のサイズを…
御船山楽園ホテルではTeamLabのデジタルアートを取り入れている。 入口のロビーに無数のランプが吊るされ、鏡面に映し出されて実際よりも多く感じる。 6つほどのデジタルアート展示がある。 遠目に見ると焔に見えるもの。 デジタルサイネージパネルに高精度…
4月にリニューアルオープンしたばかりだという佐賀県立九州陶磁文化館。 有田や陶磁器の歴史の説明がわかりやすい。 デジタルに自分好みの有田焼をデザインして大きく表示するコーナーなんてのもある。輪違い紋に虎と蝶の八角皿を作ってみた。 同じ輪違い紋…
高円寺から1100kmの彼方、飛行機、地下鉄、電車とバスを乗り継いで7時間かけて食べに来た価値があると断言してしまって良いと思う「呼子のイカ」。感動した。 イカの活け造りを食べさせてくれる店はいくつもあるが、生簀が大きくて食べられる確率が高いとい…
格式高い寺社仏閣に艶やかな紅枝垂桜を堪能したいならばここだろうな。 高円寺の地名の元になり、かつて徳川綱吉が鷹狩の際に立ち寄り休憩するのに使っていたお寺で徳川家光が「小沢村」と呼ばれていたこの地を「高円寺村」に改称したという。 そんなお寺の…
杉並区高円寺周辺で桜を観ながら早朝に気持ちの良いジョギングをするならば善福寺川緑地をおいて他にない。 3kmにもわたって善福寺川沿いが細長い公園になっていて、和田掘公園と合わせて4.2kmの全長がある。両岸にも舗装道がありジョギングには最適な公園が…
2月の梅の季節に記録したばかりだが花見の名所として知られる中野の「哲学堂」は桜の季節もやはり素晴らしかったので記録しておく。 桜はこの季節、素晴らしい場所は他にも多いがここの椿や雪柳は必見だった。写真散歩好きにはたまらない被写体だらけの公園…
量としての桜ではなく一本一本の個性で愛でるならば推したいのが馬橋通りにほど近い桃園川緑道に覆いかぶさるように咲き乱れる桜の巨樹。 藤棚のような支えの上に大迫力で広がる桜の花。遠近感があって、桜の雪崩が自分に迫ってくるので勝手に「雪崩桜」と名…
高円寺の桜の銘木といえば多くの人が思い浮かべるのがこの「廃墟桜」ではないだろうか。誰が名付けたのか知らないが、「廃墟桜」と聞けばああ、あの大衆中華料理屋「七面鳥」の斜め向かいのあの桜ね、と高円寺在住歴が長い人ならわかる人も多いと思われる。 …
この春はもうこれ以上は梅の記録は要らないと思っていた。しかしこの光景と出逢ってしまうと記録しておかないわけにはいかない。 Breath taking、息を呑む美しさというやつだろうな。まるで夜桜のような、それでいて夜桜よりも濃い紅色。 この梅を夜に楽しま…
コロナ禍で海外旅行のような派手な遠出が出来なくなって2年。 もっと私の住む高円寺、阿佐ヶ谷、中野を味わい尽くそうと思った。 何も視界一面の梅林や桜の名所でなくとも、カップ酒を片手に無人の花の下で1時間過ごす満足感を私は知っているではないか。そ…
竪穴式住居に泊まれる。漫画「DrSTONE」にハマっている子供にうってつけ。 BBQ棟の設備が良い。BBQ焼網や炊事場など全て割り当てられていて快適。 BBQ棟は屋根付、水場に冷蔵庫あり、分別ゴミ捨て場あり。 キャンプ場受付が素敵な茅葺屋根古民家。ジビエカフ…
もう10月に入ってから突如咲いた朝顔。素晴らしい青。なぜこの時期に、しかもなんという青。青い花といってもなかなか本当に青い花というのは少なくて、多くが紫だったり紺だったりする。そんな中でこの朝顔は文句無しの青と言えるのではないか。朝顔、紫陽…
「陶器を見に来たかったわけね」と妻に言われた。いや、箱根美術館の苔庭を一度は見たいと思っていたのであって箱根美術館の展示物が殆ど陶器で、箱根美術館が苔庭の綺麗な陶器美術館だとは知らなかった。コロナ禍なので苔庭を歩くのも密にならず良かろうと…
箱根美術館に足を延ばした。京都の苔寺の苔天国には及ばないかもしれないが、関東にあってはなかなかの苔天国。晩夏初秋なのでまだ少し枯れかけた色ではある。梅雨時だと深い鮮やかな緑がさぞ美しいのだろうな。 渓流のような景色も作られていて素晴らしい。…
全てがお手本となるようなゲストハウス。民泊するならこんな感じにしたいというのが詰まっている。古い木造物件が素晴らしい。これに尽きる。客室からしか行けない吹き抜けに面した内広縁のような空間にある二人がけのローテーブルセットが素敵。寝具が茶色…