美仏に心が洗われる

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仏頂尊勝陀羅尼を三面三目八臂で表した仏母の美仏。指先の艶かしさ、滑らかさ。尊顔の柔和さ。

目、瞼の輪郭は私では決して想像として湧いてこない形状。日本人ではなく大陸の血筋の顔ならではだろうか。北京の工房で17-18世紀に造られたものだそうで皇帝に捧げるべき仏像。
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良いものを拝めた。
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常設展の仏たち。
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紅い蓮座が視覚的に不思議な引力を持つ空間というか結界が生み出されていた。
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相応な堂宇の中に静謐で厳粛な佇まいの中に収まって欲しい宝物。

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またまた美仏。陶器でこの細さで作り込むのは難しいがこんな表現をできるようになりたい。

 

羊頭三面六臂仏母像植木鉢なんてどうだろうか。顔と顔の間に角をどう収めるかなどを考えていると楽しくなってくる。
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ガンダーラ仏らしい彫りの深さ。

 

昔の工房の天才が心血を注いで作った後世に残る逸品揃い。時間があればその工房や文献資料なんかも学んで立体的に理解してみたい。老後の探求として。

 

素晴らしい美術に触れると日常の苦を一時は忘れさせてくれる。