2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

京丹後賛美

最近、京丹後が熱い。あくまで自分で勝手に盛り上がっているだけで京丹後は相変わらずなのだろうが。京都は新鮮で美味しい魚が食べられないなどと聞くが、それは京都の南端の小さな碁盤目の中に住んでいる一部の人達の事情に過ぎない。 丹後半島で買った宿荷…

長楽館

両親が一週間ほど泊まりに来ているので、昼に前から興味のあった長楽館のフレンチへ。 明治のタバコ王にして村井財閥を築いた村井氏の別荘にして伊藤博文が命名した京都を代表する迎賓館でもある。フレンチは別段好きなほうでもなく、どちらかというと歴史的…

舞妓

知恩院を通り抜ける際に熱気を帯びた群衆に遭遇。群衆が二つに割れたかと思うと警備に守られるように舞妓さんが歩いてきた。舞妓さん撮影会なるものに遭遇したようだ。 舞妓さんよりも目を奪われたのが写真愛好家の数。階段に何列も並んで一斉射撃。数打ちゃ…

出石蕎麦

城崎から出石まで南下した。目当ては蕎麦。 出石はかつては五万八千石の城下町として発展したが、今ではなんともこじんまりとした一角に観光のめぼしい全てがある。そしてその狭い街区にこれでもかと蕎麦屋が密集している。 出石名物は皿蕎麦で、一人前の蕎…

夕日ヶ浦温泉 康ノ家

蟹考察

宿の仕入れ先の鮮魚店でもあると思うのだが、幾つかの店を紹介してもらった。見ている横から活きた蟹が次々と運び入れられる。特大な蟹が一杯四千円。勢子蟹に至っては一杯三百円。これが昨日頂いた極上の蟹ならばなんとも安い。 一体、どれだけ流通マージン…

玉川酒造

立ち寄った久美浜の造り酒屋にて。10種類ほど試飲して、気に入った日本酒720mlを一本と一升瓶を一本購入。どうやら冷でも燗でもいけるようなタイプのすっきりした純米吟醸酒が好みらしい。大吟醸や生酒の類は苦手だ。 ナンヤワレ ヤワな室内犬なんぞ蹴散らし…

夕日ヶ浦で蟹道楽

年に一度の蟹尽くしの贅沢三昧。今年は夕日ヶ浦温泉にきた。 学んだこととしては蟹の値段は変動が大きく、消費需要が盛り上がる年末年始より11月中のほうが安く安定している。そして日本海沿いにあっても大口旅館だと冷凍蟹を使っていたり、さもなくばかなり…

山道のコンクリート苔

宇治の黄檗から三室戸寺まで歩いていった。間に田舎の山道のようなところを通っていく。道脇には茶畑や竹林が広がる。さらに坂を上がっていくと両側にそそりたつ岩肌が護岸された一帯がある。なかなか車でしか通らないような道でなるほど、歩行者は他にだれ…

満福寺瓦

即興壁画

野外で行う即興壁画描写。下書きもせず、刷毛や筆を使って3人でみるみる描き上げていく。観ていて血が滾る思いがした。すごい。

満福寺芸術祭

満福寺の美仏

黄檗という少し辺鄙な宇治の近くの駅に満福寺という禅寺がある。開祖が日本にインゲン豆を持ち込んだ福建省出身の隠元和尚という中国人の高僧で、他にも印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などはどれも隠元禅師が持ち込んだものらしい…

Cafe Noinah

北山駅を西へ、賀茂川沿いにあるカフェ。表にはオープンテラス席があり、犬連れでも利用できる。 青空だとなんとも気持ち良い。タイカレーを頂いた。汁ぶっかけご飯で食べやすいが、値段ほどに美味しいかと聞かれるとよくわからん。所謂雰囲気料込みのカフェ…

不貞寝

最近、山に散歩に連れて行ってくれない。 おいらは飾りでも室内愛玩犬でもないのだよ。

風の中のマリア

オオスズメバチの悲劇的な生態がかなり詳しく理解できる秀逸な小説。ほかに類型を見かけないとても創造的な小説だと思う。蟲好きにはたまらないに違いない。「永遠のゼロ」を著しただけに、未帰還が何頭であるとか、空中戦の表現とか、オオスズメバチの狩り…

第六陣窯出し 鉄砂蛸壺に桜龍とモンキーテール

軒下に吊るすのに都合の良い蛸壺型の鉢を作ってみた。底にトルコ青を掛け、その上から鉄砂を掛けて焼いたのだが鉄砂が厚すぎたようで全く変化が見られなかった。底が丸くて直立しない鉢なので後で紐で吊るす。 そこに桜龍とモンキーテールを混植した。長く垂…

第六陣窯出し 辰砂陶器碗に雷神

久々に嫌になった。全く思い通りにいかない。時間と労力を費やした揚句、どうしようもない失敗作が出来上がると、焼成費を払う時になんとも惨めな気分になる。何をやっているんだろう、と今更ながらに思ってしまう。素人の焼き物なんてそんなものなのだろう…

代白柿 天然シャーベット

赤黒くとろとろになるまで室内に置いておいた代白柿を冷凍庫に入れて凍らせた。 シャリシャリとしたシャーベットができた。キウイのように半分に割って匙で掬って食べる。強烈に甘い。砂糖黍どころではない。自然界に濃縮することなしに甘いものがあるとはね…

離宮庵

松伯美術館 上村松篁

上村松園、松篁、淳之の三代に渡る日本画を納める松伯美術館に帰途立ち寄った。数年前訪れた際の展示作品とは全て異なり、今回は松篁の没後10年を記念した鳥類、取り分け鶴の作品が多かった。 彼の作品は余計な装飾が排除され、簡潔で好きだ。自分の頭の中で…

曽爾の草叢

歩くだけで靴が濡れるような霧の中で見つけたもの。 蟷螂。 蛇莓。 深い青のセンチコガネ。

ススキ 芒

陽を浴びれば黄金色。月夜には白銀色。おそるべし、ススキ。

屏風岩

指輪物語、海底二万海里、ガリバー旅行記などの空想小説を読み、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのゲームに遊んで育った身としては幻想的な創造力を惹起させる光景には胸が踊る。 垂直な岩肌が視界の左右一杯に広がり断崖の上は霧に覆われてぼ…

曽爾高原

「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」ごっこができてしまう絶景が奈良にある。一面のススキの原。夕陽を浴びて金色に輝く様は言葉を失う景色だという。そう聞いて奈良県曽爾村まで足を運んだ。 生憎の雨天で金色の原は見れなかった。替わりに靄…

ライフ

どうやって撮影したのか。生まれて日の浅いアイベックスが狐に追われ断崖絶壁を駆け回る。やがて狐には届かない岩肌に逃げ込んで難を逃れるのだが、何故狐には届かないのか、その可否を隔てるものが何なのか不思議だった。生来、平衡感覚が抜きん出ているの…

海洋堂ミュージアム 裏

海洋堂ミュージアムの凄さを自然動植物の造形だけだと思ってはいけない。そこはサブカルチャーの殿堂。フリークな外国人にもっとアピールすべきではないのかね。秋葉原を目指すような客でくらいつく外国人はたくさんいると思うのだが。 ミシュラン3つ星スポ…

海洋堂ミュージアム

もうすっかり忘れ去られているのかもしれないが、10年ほど前に大人がこぞってチョコエッグの中の動物模型に夢中になった時期があった。ソニーの子会社にバイトとして出入りしていた時分、多くの社員のモニターやパーティションの上に並べてあるのを見たこと…

ハンマーヘッド

代白柿

これは「代白(だいしろ)」といったか。こうやって常温で追熟すると赤黒く柔らかくなって大層甘くなるらしい。柔らかくゼリー状になったところを凍らせてシャーベットにして食べるのも乙だとか。 思えば柿はとても身近な果物だ。少し田舎に行けばそこらの道…