蟲好きなら一度は行きたい「灯螂舎」

なかなかここまでテーマ性の明確なギャラリーカフェもないのではないか。蟲、焼菓子、アンティーク。

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東京駅から3時間ほど上越新幹線両毛線上毛電鉄と乗り継いだ大胡。大胡駅前はリトルオランダだった。
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川沿いを8分ほど歩いた先にあるトタンの小屋。こちらが焼菓子と蟲雑貨の店「灯螂舎」。もともとは自転車やバイクの修理屋だった家屋を受け継いだという。
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フレンチアンティーク雑貨屋に以前勤めてらしたという店主さんの美意識が隅々まで行き届いた店内。店を始める前から自室用に買い集めていた家具や雑貨も多いのだという。
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そこに私の陶蟲夏草鉢も置かせていただいた。
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白い陶器なので店の全体の雰囲気と調和しているのではないか。
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私の陶鉢は思ったよりも大きかったとのこと。期待に対して現物はどう映ったのかはわからない。ネガティブな感想があっても絶対口にすることはないだろうし。
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銅鍍金作家「Botanica del Rame」さんの蝉水晶と蝉連合を結成してみる。

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蝉幼虫の割れた背中から水晶が生えている逸品アクセサリー。逆光シルエットも素晴らしい。
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店内什器が好み。オリジナルのガラスが破損せずに現役なのは奇跡。
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小さなスペースに目を向けると小さな羽虫を捕獲した蟷螂の動態標本があったりと写真を撮っていて楽しい。
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蝶の蛹の銅鍍金作品。本物が中に入っている。
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こちらはガラス作家さんの虹色の遊色を放つガラスのフンコロガシ。
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「みなみあすか」さんの翅がリベットで留められて開閉するカード。総じて私の好みの作品が多い。
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店内は自由に撮影をどうぞ、とのことだったのだが被写体に溢れていて楽しい。
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裸電球も好み。私が好きで自宅用に買ったモノと似た系統のモノが多い。
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カフェでもあるので美味しいコーヒーも頂ける。

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一番のお勧めはタガメサイダー。洋梨のような香りが漂い文句なく美味しい。タガメエキスを生クリームに混ぜたタガメショートケーキやタガメレアチーズケーキも間違いなく美味しいはずだ。
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珈琲と一緒に食べたいのは昆虫原料を活かしたケーキやクッキーなどの焼菓子。昆虫原料だけが入っていない同レシピの食べ比べセットもあり、昆虫の味を堪能できる工夫がされている。
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売れ筋は蚕やへぼと地方では呼ばれるクロスズメバチなど。昨今の昆虫食騒動でコオロギの人気は少し落ちてしまっているとか。

コオロギなどは糞抜きと言って数日絶食させて体内の糞を出させるのだという。そうしないと体内の糞の生臭い味がしてしまうのだと。そこらへんで捕まえた何を食べているのか不明なコオロギと食用に養殖されたコオロギでは味も衛生度も違うが、数ヶ月前に昆虫食を非難する騒動があったらしい。好きな人だけ食べたら良いだけの話だと思っている。
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郵便受けだろうか、宅配牛乳瓶受けだろうか。錆具合が素晴らしい。
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店長さんは父が昆虫好きのいわゆる「チョウ屋」で自宅には標本が溢れていたこともあり、子供の頃から昆虫や爬虫類の飼育に慣れ親しんでいたそうだ。

 

灯螂舎 https://tourousha.jp

営業時間 11:00〜18:00

定休日 木、金

 

素晴らしい。応援したい。蟲好きだけでなく焼菓子好き、カフェ好き、アンティーク好きにもお勧めしたいお店。高円寺にこんな店が欲しい。