熱海保養所と併せた再訪スポット候補地入り。
1300年以上の歴史を持つという来宮神社だが、えらくモダンに境内設備が改装されて外せない若いカップルのデートスポットのようになっていた。
90年前に不審火で失った末社も令和4年に全て再建。至る所がフォトジェニック。
参集殿という立派な新しい建物は屋上では猿回しなどの見世物があり、さらに茶寮でソフトクリームなどが売られガーデンソファやテーブル、アンブレラが並びリゾートのよう。結婚式も執り行われる熱海における明治神宮のような存在感。
楠の木々と本殿を眺められるようにカウンター席が並んでいたりと境内内で長く寛いで滞在し飲食できる空間があちこちに作られている。
お守りよりも飲食の方が物販売上は稼げるのではないか。
毎朝、落ち葉で作られるというハート。このアングルで撮ってくれと言わんばかりの撮影台も設けられていて友人知人と自撮りできる。
撮影台にはinstagramのハッシュタグやQRコードが記載されていたりと今時のSnSでの情報伝達や誘導まで抜かりがない。
散策路のあちこちに腰をかけてくつろげるスペース。ゆるキャラだの大衆迎合的にならず品が落ちないギリギリを保ちながらレジャー施設のような神社に蘇らせているのは仕掛け人である宮司のセンスのたまものか背後に優秀な観光コンサルタントがいるからか。寺や神社なんて茶屋があったりと昔からそんな厳かなだけの場所ではなかったものな。
そしてこの神社に立つ大楠を迫力ある姿で拝める展望橋まで設けられている。
武雄神社の御神木も素晴らしかった。こちらは少し見せ物のようになってしまっている気もしたが、やはり素晴らしい。しかも夜にはライトアップするのだそうだ。脱帽。
雷に打たれて焼け落ちてしまってもなお、胴回り24mを誇るという環境省巨樹巨木データベースで堂々の日本第二位の巨樹だ。
なぜか今年は巨木、御神木にご縁があって胴回り20mにして日本で6位という樹齢3000年の武雄神社の御神木や粉河寺の大神社の樹齢1000年、胴回り11.4mの楠など素晴らしい楠をあちこちで拝めた。
楠の樹肌の複雑さ、表情の豊かさたるや。
私のようなこの地に縁のない観光客にもまたあの神社に立ち寄ってソフトクリームか珈琲でも頂いてゆっくりするか、と思わせてくれる。工夫のしようだよな。
朝食後だったので何も飲食する気になれなかったが次回はチェックイン前に甘いものを食べに参拝したい。ライトアップを拝みに夜にも再訪したい。日本有数の巨樹、御神木のライトアップはなかなか見られないのではないか。