ロンドンといえばパブ。ありがたいことにパブにハズレがない。いいなここ、と感嘆するようなパブが街角のあちこちにある。
私がたいそう気に入ったのがホテルから近いOLD BLUE LASTという交差点の角にある見た目も素晴らしい店。
どうやらLIVE MUSICもウリのパブらしい。壁沿いとカウンターに席がありフロアの中心はだだっ広く空いている。
このカウンターの背景の装飾が見たことのないカッコ良さ。黒と金はよく見かけるが背景がアッシュブルーでしかも文字の所々に螺鈿細工が入っていて複雑で深い輝きを魅せる。もう美術館に収蔵されててもおかしくない美術品。
どんな構造をしているのか。見ていてうっとりする。
日曜日の19時に客は私だけ。見ると寝ている若者が一人。昼から飲んで潰れたのか。
客が19時半を過ぎてポツポツと入り始めて来ると、急に起き上がってカウンターの中に入っていく。どうやら店員だったらしい。
年季の入ったテーブルに椅子。
2階に上がってみるとステージがある。
10人ぐらい座れる個室もあった。
惚れ惚れする光景。案外、ギネスのような黒ビールは飲まれていない。ピルスナー、ペールエールが中心。IPAも。
アルコール4%のペールをガブ飲みする。こちらは何も言わずに銘柄を言うとパイントで出してくる。580ml近くあるので気をつけないと酔いが回る。2杯で1.2L近いので迂闊におかわりできない。
店員さんも若く活気があり、パンクな兄ちゃんもご機嫌な挨拶をしてくれる。滞在中にまた飲みに来たい。