高円寺のルック商店街、カフェ「七ツ森」を過ぎたところに新しいカフェができていた。店名はクッキー594の方みたいだけれどもそれよりも大きく「クッキーいかが?」と書かれている。
店内は2人掛けテーブルが10席。テーブルもIKEA製のようなやつに天板もタイル風シートを貼っているだけ。安上がりに雰囲気を工夫している。
「まんぼう」施行下の日曜だが満席。しかも他の客は10〜20代と思しき女子しかいない。店も飲物も映えて可愛らしい新しいカフェとして人気らしい。雑誌やインスタなんかでもバズってるのだろう。私のような客は雰囲気を壊す異物かもしれない。
通路はホームセンターで売られているような玉砂利に飛石。全体を白を基調にして市販の汎用の安い素材で上手に雰囲気を出している。
天井も剥き出しにレールを2本吊ってこれまたIKEAで見たようなLED裸電球と白色ハロゲンランプを交互に設置。
カウンターでクッキーと飲物を注文して客が席まで持って行く方式。そして食後も客にトレイごと返却口に下げてもらう方式。店員2名だけで回せるフードコートのようなセルフ方式となっている。
クッキーは400円前後。なかなか大きい。私が頼んだこちらはレッドベルベットクリームチーズ。イートインの席料込みの値段ならばアリな値段。テイクアウトならば400円前後は高過ぎる。代わりに珈琲は400円と安め。
中にクリームチーズが入っていてパサパサしておらずどちらかというとしっとりもっちりとしたクッキー。半分の量で十分なくらいの甘い塊。
店内には音楽がかかっている。これはBTS。お、これはITZY。読み方はイッツィーではなくイッジなのだよ、などとひとりごちる。20代に流行っているITZYの曲が即座にわかってしまう作陶好きなアラフォーのオッサンはなかなかキモいと思う。単なる職業病なのだけれど。
そしてこの店ではK-POPしかかかっていないことに気づく。どうやら韓国系の最新流行オシャレカフェの類で原宿韓国系のカフェの支店だそうだ。
金縁ガラスのカップアンドソーサーで出てきた珈琲。クッキーの質量が多いのでもっと珈琲の苦味と量があれば助かる。
店を出る頃にようやく男を含むカップル客が入ってきて少しホッとした。
いろんな店ができるのは楽しい。タピオカ屋が乱立するようなのよりも良い。