豊島園の庭の湯に行くついでに近くに評価の高い珈琲ロースタリーがあることに気付いたので足を伸ばした。街角のカフェでモダンでおしゃれ。
軒先にも先があり、「かき氷始めました」の貼紙。変わった店名の珈琲屋だ。
店内に入ると、いきなり電源タップや電池などの商品棚がある。電機店だった面影なのか。これらを買いに来るついでに珈琲を飲んで行って欲しいのか、珈琲を飲みに来るついでに電池やコードを買って欲しいのか。
さらに駄菓子やジャムなんかも置かれていてなかなか客にコンセプトを把握させない自由さ。
レジ周りにもツバメサブレや芋けんぴなどが並ぶ。珈琲のおつまみにどうぞ、ということか。
その一方でシングルオリジンの珈琲はグアテマラ、コロンビア、エチオピアなど何種類もあり、ここで豆を焙煎もしてくれる。
立派なサイズのアップルパイは380円と良心的値段。珈琲も500円。最近、エチオピアの中浅煎りが美味しいと思うことが多い。
年輩女性に聞くと、旦那さんがすぐ裏で電機店を今でも営んでおり、奥様がカフェを開いたようだ。手伝っていた若い女性は娘さんだろうか。
「カフェ開きたいんだけど良い?
電源タップや電池とかも商品として並べるしさ。お店の名前も志村電機は残すし」
そんな感じで奥様の夢を叶えたカフェなのだろうか。
もしかしたらこの近くにはきめ細かくローストしてくれる珈琲屋も無さそうだし、空白地帯なのかもしれない。自家所有の店舗を改装転用しているので賃料もかからないのかもしれない。
陶器+多肉植物+客室数室付きのカフェを営んでみたい。