2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

もっと菌に浸潤された姿へ

久しぶりに自分の作品を見たら、拙いけど悪くない。菌に浸潤され朽ちて「生」が蟲から菌へと紡がれていく感じがそれなりに表現されているのではないか。これをもっと様々な蟲モチーフで再現していきたい。 バッタの腹のダンビラ。蟲の脆さ。得体の知れなさ。…

小中学生時代の友人K

友達は少ない方だと思っていたが、その少ないながらの友達づきあいが案外、長く続いていたりする。 小学生時代の友人が1ヶ月前に突如電話をかけてきてどうしたんだろうと思ったら、少し強引にご飯に行こうと言う。何か切羽詰まった雰囲気があり、夏休みの終…

金継ぎ再修復

前回、修復できたと思っていた鉢が修復できていなかった。見た目には治ったのだが、ほんの少し力を入れたら簡単に折れてしまった。 考えられること 1.接合面積が小さく強度が出なかった。 2.接合面に既に接着剤が浸透しており強度が出なかった。 3.2液混合型…

美麗昆虫標本を鑑賞しながら酔える「Insect Bar」

久しぶりに来たinsect bar。前掲の素数ゼミの標本を受け取りに来たのだけれども、それだけで帰れるわけもなく。 標本が美麗だし、甲虫から蝶蛾まで様々な種類を舐め尽くすように眺められる。 マンティスという飲みやすく上品な香りのカクテル。 このinsect b…

13 x 17 = 221年ぶりの邂逅 素数蝉

たまに行くinsect barの店主が渡米して221年に一度という十三年蝉、十七年蝉の同時大量発生を目撃して標本も採集してくれた。上が十七年蝉。 この人はカマキリの研究者でもあり、日本国内でハラビロカマキリの亜種を発見して新種登録したりなんかもしている…

白馬周辺の楽しみ方 振り返り

歴史建築 戸隠神社の奥社に参拝。御神木級の杉並木と豊かに茂った随神門に圧倒される。 戸隠神社の五社のうち残り四社だけでなく竹細工の店や煎餅屋など門前町を散策してみたい。 国宝仁科神明宮や大町の若一王子神社などにも参拝してみたい。 アクティビテ…

心笑館、わっぱら家、青木湖、焼肉屋「食道園」

友人が働くというので私は息子と心笑館の源泉掛け流し温泉の日帰り入浴へ。 新築時はちゃんとした設計士かデザイナーに注文して施工してもらいとても立派だったのだと思う。運用が少し残念に思えた。 露天風呂は湯船に浸かって渡った先のドアから出る謎の動…

栂池自然園 青木湖

ロープウェイやゴンドラを長い距離乗り継いでいく景観変化も楽しめる 軽装で楽しめる遊歩道が整備された開放的な山上の湿原 トリカブトや湿地の高山植物が咲き誇る 鹿島槍ヶ岳のカクネ雪渓という氷河も見られる アサギマダラが舞う。ブヨや蚊はおらず。 栂池…

羊牧場から木崎湖花火大会

前回、白馬に来た際に食事をした白馬の山菜のチーズフォンデュや肉料理が絶品だったウアレのオーナー店長さんが昨年からライフワークとして仲間たちと始動させた羊牧場に案内していただいた。 長靴に履き替え、苦土石灰をまぶして消毒する。雑菌を外から持ち…

戸隠神社 植生と一体化した神秘的な奥社随神門

長野駅に昼につき、大学からの友人に迎えに来てもらい戸隠神社へ。 その途中、戸隠蕎麦を食べる。どこも満席の順番待ちで1時間待ちだの40分待ちだの。案外、蕎麦は提供までの時間がかかる。 長野の観光地の蕎麦屋はかなり待ち時間が長い。どこが美味しい、こ…

雅叙園百段階段 金属造形作家 征矢剛さん

金属造形作家 征矢剛(そやたかし)さんを目黒雅叙園の百段階段の展示で初めて知った。今回は蟲モチーフの作品の数々で私としては見逃せない。 たんぽぽの綿毛が電球になっていて灯るのだが、金属製の蟷螂が前脚を伸ばしている。 彼岸花に鳳蝶という幽玄な世…

雅叙園百段階段 鬼師 永濱貴之さん

鬼瓦を作る職業を鬼師という。その作家さん永濱貴之さんの軒瓦一式に惚れた。 雲に乗った菩薩然とした招き猫。顔が存外に神妙な顔つきでそれもまた良い。 私もこのような童話のような作品を作ってみたい。 瓦の燻銀な陶肌も好みだ。 雲に乗る飛翔モードの蝉…

雅叙園百段階段 よねやまりゅうさんの妖

造形作家よねやまりゅうさんの「ことだま」。一目見た瞬間から釘付けになってしまった。 この妖艶という言葉がしっくりとくる人外の生き物の色。背骨から続く尻尾の曲線。 背中が割れ、髑髏が身体の奥から覗いている。背中が割れる造形は私も好きだがこの形…

目黒雅叙園百段階段 和の灯展

誘拐登録文化財の木造建築、動植物をモチーフにしたわかりやすい造形アート、その2つをまとめて楽しみたいならば目黒雅叙園百段階段の企画「和の灯」展はピッタリかもしれない。 昭和の竜宮城とも謳われた目黒雅叙園の百段階段と呼ばれる御殿で御伽噺からテ…

義実家で昭和遺産を掘り出す楽しさ

中島みゆきのファーストアルバムはなんとLP。 亡き義父が好きだったそうな石原裕次郎。52歳で亡くなったのは早い。兄の文壇デビューにして芥川賞受賞作「太陽の季節」で弟の裕次郎も映画デビューしてたのか。親の世代なら常識なことも私は知らない。 親が子…

横浜夜景

横浜は思い出の多い地 でも赤煉瓦倉庫での思い出はほとんどない。 久しぶりに来てみたら、赤煉瓦倉庫の間のスペースには大きな人工砂浜があると思っていたのだがなかった。あるにはあったが裸足になることを禁じられたわずかな砂場のみ。宮下パークの屋上に…

アニタッチ

インコ、ヒヨコ、ハムスター、カピバラ、プレイリードッグなど様々な動物と触ってふれあうことができ、フクロウやナマケモノ、オオハシなども肉眼で至近距離で見ることができるのがウリの店、アニタッチ。餌付けもできる。衣食住が保証される代わりに人間に…

陶蟲夏草鉢 1〜7蟲造形

大和兜虫 幼虫 蛾 大雀蜂 蝗 三日月角蝉 象虫 蚕蛾 何故か今までカブトムシは成虫や蛹ばかり作っていたので初めて幼虫に挑戦。 案外、楽しいしそれなりの手応え。脚を繊細に作るだけで体の造形が単純でもそれなりの写実性を纏ってくれる。腫れるように膨れた…

修理依頼品を金継ぎで改変修復

以前お買い上げいただいて鉢を落として破損してしまわれた方から修復依頼をいただきました。ここまでなってしても修理したいと思ってくださるのは大変嬉しいことです。 生と死、蟲と植、土と陶、腐敗と涵養、それら要素の移ろいと混ざり合いの表現を「陶蟲夏…

夏休みの抱負

欲望を燃料に生きている。しんどくなったら燃料を明確にしないといけない。 納品旅行 群馬。レトロ上毛電気鉄道に乗り、赤城温泉の秘湯を堪能。 白馬。青木湖でSUP。八方池にハイキング。テント泊、羊牧場、戸隠神社。山の見える温泉。 義母の家、海水浴。 …

蟲作家のインスピレーションが沸く温泉旅館 赤城温泉御宿総本家

・虫が館内、露天風呂や脱衣所にたくさん出没する。蛾各種、カミキリ、トンボ、虻、足長蜂、竈馬などなど。 ・館内の階段は急傾斜 ・古い匂いがする。埃っぽい。 ・設備はとても古い ・人工造形物のない山の景色の露天風呂 ・ぬるめで長湯できる濃厚源泉掛け…

群馬県大胡に納品旅行

北千住から東武線の特急りょうもうに乗り、赤城駅から上毛電氣鐵道に乗り換えて大胡駅へ。東京から3時間半をかけて辿り着く「灯螂舎」。 14点ほど納品した。消しゴムハンコを掘って作ったロゴ入り名刺も納入。 ここは「より美味しくなる限りにおいて」昆虫原…

桜肉鍋 中江

はっきり言って建物の雰囲気ありきで料理屋を選んだ。どぜう鍋屋に行こうかと思ったらなんと友人は別件で行く予定があるというので三ノ輪の桜肉鍋屋にした。 もう一つ気になっていた明治創業の天麩羅屋「伊勢屋」はなんと隣の店であった。 痺れる店構えと金…