- ロープウェイやゴンドラを長い距離乗り継いでいく景観変化も楽しめる
- 軽装で楽しめる遊歩道が整備された開放的な山上の湿原
- トリカブトや湿地の高山植物が咲き誇る
- 鹿島槍ヶ岳のカクネ雪渓という氷河も見られる
- アサギマダラが舞う。ブヨや蚊はおらず。
- 栂池ヒュッテのさるなしソフトクリームが美味
- 栂池高原スキー場の途中駅ではバギーや2人乗り自転車、空中バイクライド、エアクッションに飛び降りたり滑り台からエアクッションの上にゴムボートで打ち上げられるアトラクションなど多彩な遊具がある
栂池自然園が軽装で気軽に子連れで回れると聞いたので登ってみることにした。
往復のゴンドラチケット代は栂池自然園の入園料込みで大人3600円、子供1800円となかなかの値段だと思ったがその後に乗ったゴンドラとロープウェイ、栂池自然園の広さと歩道の整備の大変さを思うと至極妥当に思えた。
スキー場のゴンドラリフトにまずは乗る。
これが中間駅まで5分、最上部まで15分というなかなかの距離。
到着駅には登山用ストックが置いてあるので借りた。
少しばかりの山道を歩く。
途中に3〜4箇所ほど熊よけの鈴が吊るされている。月輪熊が出没するらしい。
5分程度の林道を抜けて今度はロープウェイへ。夏場でも20分間隔で出発してくれるのでさほど待たされない。
ロープウェイは5分ほどの乗車時間。
トリカブトの花が快活に美しく咲いていた。全く翳りや妖しさを感じないが日本でも有数の毒草のあのトリカブトだ。
栂池ヒュッテは自然園の拠点であり、登山道の入口であり、宿泊できる山小屋でもあるらしい。飲食店もあるので非常に安心感のある拠点だ。
全くもってTシャツと長ズボンに運動靴の軽装な私たちは栂池自然園を歩く。重装備の登山客はおそらくもっと早朝に向かったと思われる。
自然園は暑すぎず、風も吹き抜けて気持ちが良い。
熱帯植物園のようなお花畑ではないが楽しめるほどに花は咲いていた。
ほぼ平坦な遊歩道が片道3kmほど続いている。全周歩くとなるとなかなかな距離だ。
板の上から外れて湿原に足を踏み入れてはいけない。とはいえ幅の広い遊歩道がすれ違えるように2レーン続いているので走ることさえできそうなほど整っている。
ブヨも蚊もおらず、ひたすら開放的で気持ちが良い。
途中、風穴がある。岩の隙間から温度が一桁ほどの冷気が吹き出している。天然のクーラーで近くに長居すると身体が冷えるほど。
1時間程度散策して栂池ヒュッテへ戻って昼食休憩。
ざる蕎麦1000円、ラーメン1000円、山菜蕎麦1400円。手打ちなどではないし特別に美味しいわけではないが山上で食べられるだけありがたい。
優雅なアサギマダラが飛んできて目の前に止まった。
翅を打ち下ろした姿を見るとあの細い体躯のどこにそのようや筋肉があるのかと不思議に思う。数千キロメートルを旅する蝶もいるというのだから驚異的だ。
ラーメンを食べる息子の帽子にとまるアサギマダラ。なんだか選ばれたかのようで誇らしくなる。
長野は観光地各所でご当地ソフトクリームがある。善光寺門前の味噌味、大王わさび園のわさび味など。ここ栂池自然園ではさるなしのソフトクリームがあったのだがこれが予想以上に美味しかった。なしというだけあって石質のザラザラシャクシャクした果肉が混ざっており、甘すぎず品の良い香りがする。ご当地ソフトクリームとしてはその珍しさといいかなり優秀ではないか。
ひたすら青い空。
ゴンドラの途中駅で降りてアスレチックで少しばかり遊んだ。ゴムボートに乗って滑り台から空へ打ち上げられるヤツ。1回1000円なり。息子は見事に打ち上がっていた。
見晴らしの良い網遊具アミダスは低学年や幼児向けで息子殿は少し物足りなかった様子。自転車やバギーにすれば良かったと悔やんでいた。
友人宅に15時までに帰って一休みしたのちに夕御飯を食べに青木湖畔の7月にオープンしたばかりのAOへ。T.Y.Harbourなどを手掛ける寺田倉庫プロドュースのカフェ。
開放的な店内とテラス席からは青木湖の素晴らしい眺めを楽しみながらデザートや食事を楽しめる。
チキンのパンケーキプレート1800円ほど。