寺が多い街は花木が多い。
公園が多くても花木は増えるが日本の公園は根底には西洋式庭園の考えがあるようで花壇の区画内を埋め尽くすようにパンジーやチューリップをたくさん植える傾向が強く、一株を引き立たせるように、あるいは背景の建物との調和を強く意識して植えられることが少ないように思う。
そんなわけで個性が引き立つ植えられ方、育てられ方をしている点で寺社の花木の方が私の好みだ。ここ妙法寺の藤も地面スレスレに広がるように植った姿が個性的で良い。
高円寺近隣の藤の名所としてここ妙法寺も記録しておきたい。菖蒲、紫陽花も素晴らしい。
寺社のほうが常に人手が入り世話されているということもあるかもしれない。
寺社の方が罰当たりの意識があって花泥棒に遭ったり傷つけられたりすることも少ないこともあるかもしれない。
より自然に野山に生える風情で地表近くに展開する姿も新鮮で良い。
黒い幹を背景にすると引き立つ。