高円寺に散在する桜を探して回った。
暫定高円寺桜十選
1.高円寺宿鳳山の近くの廃墟桜
2.松応寺の枝垂れ桜
3.蚕糸の森公園の池の桜
4.西照寺の山門前の桜
5.緑道の桜
圧倒的にリストの質が至らない。もっとあるはず。山笠型のほれぼれするような山桜というやつが関東、特に東京には少ない。染井吉野は群れないと風情がないと思うのだよな。それが染井吉野ばかりの東京の桜の残念なところだ。
雲一つない青空ならば奇麗だっただろう。蚕糸の森公園の桜。水面まで下げたその枝ぶりが素敵。
ピクニックで人気の芝生の斜面にも元気に桜が咲く。
西照寺
西照寺の山門前の桜。やはり桜は背景が暗いと映える。単なる汚れた壁ではなく、木造の寺社仏閣を背景にするのが一番だ。
緑道の桜。幹は太いが枝打ちがキツくされているので樹齢ほどの花の量感がない。歩道の上に枝がかからないようにしているのだろう。
緑道の桜
緑道には桜が少ない。枝が通行人の頭上に落ちては危ないからと横に広がる枝は切られてしまうのかもしれない。
ここ5年、毎年咲く姿を見ている樹だ。花びらはいつもシワシワとしている。染井吉野より2週間ほど早く咲く。5年も観ていると愛着が出てきた。
妙法寺の桜は数本がひっそりと咲いていた。
こちらは境内の陽光桜。
染井吉野は鳥に散らされていた。
そして高円寺で一番好きな桜は何かと聞かれるとこの廃墟桜だろうな。「高円寺」の名前の由来となった高円寺宿鳳山の近くにある廃墟と一体化したかのような桜。