鬱蒼とした廃墟ではなく自然豊かなお住まい

ご近所を散歩中に見つけた。f:id:mangokyoto:20221010143851j:image

テレビの音が中から聞こえてくる。廃墟などではなく、単に鬱蒼と蔓草が外部を覆った家。
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遺跡の最深部への入り口のようなドアノブ。ドアノブ無しにはドアであることはわからない。

勝手口が最後に開けられたのはいつなのだろう。なんだかワクワクする森に沈んでいく廃墟感。現代の都会のアンコールワット遺跡。
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石の家ならば家の躯体にダメージはなく、好きに生えさせられるのだろうけれども、木造家屋は蔦に覆われると劣化が早まってしまう。

 

私が興味のある植物や建物だけの近隣地図を作ってみたい。どの季節に何がどこで咲くか。どんな建物があるか。形に残らない、2022〜2025年ごろを思い返せるだけの無目的な記録。

 

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10月2日のこと。高円寺宿鳳山の近くの廃墟桜の枝が切られてしまった。老朽化して歩道の上に枝が落下しては危ないからなのだろう。理解できる。正しい判断だ。しかし寂しい。あの立派な枝振りの桜をいつまでも見られると思っていた。もう暫くはあの雄姿は見られない。そんなことがあって些細なものを記録に残したいと思った。

 

蔦に被われた民家は12月には紅葉するだろうか。また見に来よう。