陶蟲夏草鉢「トノサマバッタ」

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腹部の段々がうまく表現できたように思う。グロテスクと写実とデフォルメのはざま。

草食の昆虫にもかかわらず致死的な被害をもたらす凶蟲でもある。
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生息地に食料がなくなると翅が伸び大群となって長距離飛翔して新天地の穀物を食い尽くす災い。そんな蟲になぜ虫偏に皇という漢字を当てたのだろうか。
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かなり多めに釉薬を発砲させ粘菌子実体に筆塗したのだがどうだろうか。粘菌らしいアメーバ状に広がり形を変えていく雰囲気が出たように思う。
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枯れた茎と種の鞘が雰囲気としてはあるように思っている。
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眼の虚ろさが良い。肢はここまで欠損させないほうが良かったかもしれない。次回は後肢はしっかりと残そう。
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例えば天面の蟲の周囲に苔を張るのはどうだろうか。