失敗作なのかもしれない。そう呼ぶと哀れにも思う。翅脈も作って出来上がりに期待していた鉢なので残念だ。
頭部に掛けた溶岩釉が拡散しすぎて必要なディテールが失われてしまった。腐食した蟲の死骸がモチーフだとしても、眼が綺麗に見えることは重要なのだと思った。
お店に納品しようと思っていたがやめた。出す気になれなかった。
全て一点もの、全て手作りだと歩留まりは悪い。ドライフラワーもネットで買うと枝の形状が全てなんだかしっかりとこないこともある。
まあ、気楽に辛抱強く効率化など考えずに求める姿を探求していこうかと思う。
庭に咲き始めた「ホトトギス」を摘んだ。葉がついていると生け花っぽくなる。気のせいか。
活けてから枯れるまでの経過が一つの鑑賞対象。仕事しながら目線をやる度に咲き萎れていく。