午前中に2時間ほど作陶し、午後は豊島園前の庭の湯で仕事をするのがルーティン化しつつある。今日は渋谷園芸でランチを食べることにした。
サンルームのような席が冬の陽光を浴びれて気持ちが良い。
サラダ。
少し辛いソーセージとキノコのパスタ。美味しい。ようわからん素人が出したカフェのパスタとは明らかに違うシェフによるパスタ。
バゲットすら美味しい。どことは言わないが、美味しい店で食べると、やはりあの店は美味しくなかったのだなとわかる。
紅茶もいただき、やる気が出た。
アデニウムソマレンセ、250,000円。税引き前初任給よりも高い。
ホワイトゴーストが5,800円なのが手頃に見えてくる。
ビカクシダ、ラウリーが12,000円。気軽に買える値段ではないが、綺麗な葉形で目の保養になる。
おお、これ良いじゃないか、と思った松露玉は8,800円。銀河系の集合のような見た目に引き込まれる。良いものは高い。
このぎゅうぎゅう感、増殖感は素晴らしい。
枯らしてしまったことのあるツルビニカルプスミニマの良い型の株が売られていた。素晴らしい群生。3,300円。
月世界もとても良い樹形。しかし3,300円か。安くはないな。
お得で衝動買いする値段では売られていないのだよ、渋谷園芸は。エケベリアコーナーでも徒長した惨めで哀れな株は売られていない。水をもらいながら、日光を浴びながら、育ちながら買われる日を待っている。
マニラリアは1,800円。ううむ。
全国のホームセンターでは年間どれだけの植物が廃棄されているのだろうか。良いコンディションで入荷されたものが徒長し、枯れ、そうなると叩き売りされても買い手は少なく廃棄される。
陽をあて大きく育てば価値は上がるはずなのに、生鮮食品のように賞味期限の短い商品ではないのに、まるで乳製品のように仕入れられて廃棄されていく。多肉植物やサボテンを育てながら売れる職場をなぜ作らないのだろうか。フードロスならぬプラントロスってのも概念としてあって良い。
渋谷園芸のように徒長させることなくしっかり管理して売り切るとなると回転は悪くなるし、置き場は限られる。しかし本来そうあるべきだよな。そう考えると渋谷園芸の値付けは適切なのだと思う。
さて、仕事しにいくか。