フェリーは欠航しているので友ヶ島には行けなかったが、代わりに温泉に入って美味しい魚介御膳を食べて。想定外の事態を楽しむ能力には長けていると思っている。全く調べていなかったがこんな立派で特異な神社にも出会えた。
全国から2万体以上の人形が供養に集まるという淡嶋神社。
立派で美麗な日本人形も並ぶ。ファッションショーのようだ。
御目見。
おかっぱの童子人形は見方によっては少し迫力がある。髪が伸びる人形もいるそうだ。
神社としてはホラースポットとして扱われるのは不本意なのだそうだ。大勢に見てもらえ、愛でてもらえるのが供養になるのだそうだ。
国外からのお面も多数
蝦蟇大合戦。
山形の祖父母の家にもとても似た蛙が軒下に置かれていた。懐かしい。
狛犬、シーサーの大群。
布袋さんだけでこの数。微妙な様式の違いなどを見比べるのも楽しい。
狸大集合。左上の全身が黒い狸など好みだ。
招き猫も福を招く左脚を挙げているものや人を招く右脚を挙げているもの、両手挙げまで様々。
黒猫も案外いるものだ。黒は魔除け、厄除けだそうだ。
翁媼だけが並ぶ一画。夫婦円満と長寿の縁起物で引出物によく贈られたそうな。
随分と時代物の雛人形はお堂に収まっている。
やはり怖いねえなどと冷やかすように見るものではなく、美しいねえ、どこぞの家庭で長いこと愛でられたのだねえと鑑賞して敬い労うべきなのだろう。
購入した人はうっとりと見惚れて迎え入れたと思うのだよね。粗大ゴミなどに出して処分するのは忍びない愛された人形が集まっていると考えるべき。
呪いの人形なんてものもあるのかもしれないが愛されて供養される人形の数に比べれば多勢に無勢だと思われる。
陶器で人形もどきを造る身としては眼福な神社だった。