韓国雑記

 

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海外経験の豊富な同僚曰く、韓国人社員同士はお互いに攻撃的なコミュニケーションを取る印象があるとのこと。韓国の企業では、上司から、あるいは同僚からこんなパワハラを受けたとメディアに垂れ込むことがしばしあるらしい。証拠は?と聞かれるとこれが録音した音声だと、スマホで録音したものをメディアに持ち込むのだそうだ。

 

 

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マテガイの訳は蟹肉なのか?)

 

特に上意下達で上の言うことには逆らわずにガムシャラに働いた40代、50代と20代、30代の意識の乖離が大きいのも拍車をかけているらしい。無頓着で雑な上世代の物言いが若い世代に拒絶され、それが簡単にメディアに燃料投下、炎上する便利な世の中らしい。そんなつもりではなかったのに、と上の世代がたじろいでも、ネット上で会社が吊るし上げられてしまうと大問題になる。後悔しても遅い。

 

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(そんな真っ赤なおでんはないだろう、と、つっこみたくなる)

 

労働争議があちこちの韓国企業で頻発しているのも問題だと言う。文大統領の社会主義的な政策を追い風に今までは声を上げなかった労働組合がしきりに声を上げるようになったとのこと。大統領の権限は強い。組合はそれが文大統領の意思だと言わんばかりに会社を敵に位置付けて労働争議を起こしている。労働者の権利は守られるべきだけど、変化が急すぎないか、とのこと。

 

 

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大気汚染が年々、酷くなっているとのこと。韓国人は中国が原因だと思っているが、客観的に見て原因の大半は韓国内に起因していて、中国からの大気汚染が主原因ではなさそうだ。他国のせいにせずに自らの原因を追求しない限り改善はされないだろう、ととても大人な意見を聞いた。

 

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晩御飯を食べた。韓国のレストランは二人用、三人用など複数人で食べることを前提にしたメニューが多い。一人だとサムギョプサルなどは食べるのが難しい。

 

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 そこでランチメニューを出してくれた。豚キムチ

 

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レタスやゴマの葉で肉を包んで食べる。副菜も野菜が多いしなんだかヘルシーな気がする。新沙のかなりオシャレな街区のレストランで晩御飯にビール500mlをつけて1200円は東京に比べてかなり割安ではなかろうか。



韓国の若い女性は化粧がとても濃い。白くファンデーションを塗って、チークを塗って、かなり鮮烈な口紅を差す。印象は「テカテカ」。テカリを抑える必要性は感じないらしい。あまりメイクの上手でない人も中にはいて、とたんにエレキテル連合の朱美ちゃんのようになってしまう。


若い男にも化粧している人は多い。特にアパレルやオシャレカフェの店員には化粧している人が多いように思う。英語を話せる店員も多い。


街中の標識や地下鉄の券売機、ATMなどには日本語が併記されていたり、日本語メニューがあったりでかなり便利。

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本屋には日本の雑誌も置かれているし、店にはアサヒスーパードライもよく見かけるし、和食屋も多い。慰安婦像やら反日やらの人達はどこにいるのだろう。にわかにはその存在は感じられない。


ソウルの新沙がとてもオシャレで驚いた。

 

 

 

早朝の便で韓国へ。二日間、オフィスで要件を片した後にソウルの新沙という街へ市場調査へ。カロスキルとも呼ばれていて、東京だと表参道とか代官山に該当する街だろうか。

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一等地なのだろうけれども、空間の贅沢な使い方と洗練されっぷりに驚いた。

 

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電子商取引が日本よりも遥かに普及した韓国では最先端のお店は物品を販売する場ではなく、ブランドの世界観を体感してもらったり何かを体験する場として機能しているようで、商品自体はネットで買って自宅に届けてもらう。かさばる荷物を持ち歩いて買い物して歩くなど、そんな不恰好なことはもうしないらしい。

 

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そんなわけで、視覚的に魅力的な空間づくりに重きが置かれている。

 

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テスターが置かれ、店員の説明を受けたりできるが、商品在庫を店の棚に積み上げたりはしない。

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もう一つ驚いたのがこの街のカフェの多さ。モノはネットで買うようになった分、友人とお喋りする時間、雰囲気の良い空間で寛ぐ時間という体験・体感の場もさらに重要性は増したのか。どこも内装が凝っていてオシャレな店が多い。

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開放型のこの店舗、なんとチーズケーキ専門店のカフェ。

 

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十数種類のチーズケーキから選べる。きっと美味しいに違いないがもう満腹で入る余地なし。チーズケーキ好きとしては是非、次回に来たい店だ。

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こんなにオシャレカフェがひしめいて、洗練されているとは驚いた。ソウルを見くびっていた。

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芸能人もよく利用するとかいう話のCafe de Parisというカフェ。チェリーボンボンとやらを頼んだ。壁面を埋め尽くす半切りのチェリー。さらに生クリームも

 

甘すぎて気持ち悪くなる悪寒がしたが、チェリーそのものの甘さが主体で生クリームも甘さが控えめで私でも軽く平らげられるほど美味しかった。流石だ。これがアメリカで同等の見た目のものだったら加糖のきつさに5口ぐらい食べたらウンザリしていたに違いない。

 

映画「グレイテストショーマン」「ペンタゴンペーパーズ」「ホスタイル」「ブラックパンサー」「「アイ トーニャ」「レディバード」

「グレーテストショーマン」☆☆☆☆

ペンタゴンペーパーズ」☆☆☆

「hostiles」☆☆

レディバード」☆

ブラックパンサー

「アイ、トーニャ」☆☆

 

 

「グレーテストショーマン」☆☆☆☆

笑いあり、涙ありの王道ハリウッドミュージカル。しかも歌謡的じゃなく速いリズムのロックで好み。何せ、ヒュー・ジャックマンがカッコいい。ユアンマクレガーといい、唄えるスーパー映画俳優がゴロゴロいる。

酷く疲れている時に観たからということもあるけれどもとても元気が出た。ここ数年観た映画の中でDVDを買いたいと珍しく思った作品。

 成功と名声に目が眩んで志を共にした仲間のことを忘れ、家族を裏切り、全てを失う。そしてそこからの心温まる結末へ。ストーリーの斬新さはないかもしれないし水戸黄門的お約束な展開かもしれない。

 それでも良いのだと思う。ユージュアルサスペンス的などんでん返しも不安になる展開も求めていない。奇抜な展開や仕掛けは知ってしまうと色褪せる。繰り返し観ても面白さはない。

 この作品のDVDを買いたいと思ったのは、また観たい、そう思わせるシーンが沢山あるから。

  • キレのある揃ったサーカスとダンスで観客を総立ちにさせるシーン。
  • ノルウェーの歌姫が全てを賭けた瞬間のスクリーン一杯に映し出される顔の美しさ。
  • 酒場で皆が踊り歌うシーン。

 This is me.

 ありのままの私って「アナと雪の女王」と彷彿とさせるけれど。私はこちらの方が好きだ。

 5月末まで新宿バルト9で上映。なんとか最終日に劇場で観たい。大スクリーンでレベッカ・ファーガソンが観たい。 

 

ペンタゴンペーパーズ」☆☆☆

エンターテインメント作品で金を稼ぎ、自ら作りたい映画では社会派な題材を取り上げるスティーブンスピルバーグ監督。本作はベトナム戦争の一連の流れで国民を欺き続けた政府の欺瞞を暴く、新聞社対政府の戦いを描く骨太な作品。

 カーチェイスも暴力的なシーンも一切ない。殆どのシーンがオフィスや邸宅で描かれるにも関わらず、アドレナリンが出る。組織に属して権威や権力の怖さを知る者ならば十分に感じられる不安と恐怖。

 信念を持ってリスクを取り、闘う上司に仕えたいものだな。

 

メリル・ストリープトム・ハンクス。もう鉄板。

 

「hostiles」☆☆

叙情的な作品。

対話もなく即座に銃を抜いて殺しあう不毛な時代の話。

自由のために戦い、良心や正義が原動力になるのもアメリカ。殺戮して奪った土地に建国したのもアメリカ。

 

クリスチャン・ベイルの眼差しはトムクルーズとよく似ている。発車した列車に乗り込むクリスチャン・ベイルの姿が残す余韻がひたすら映画的。なんとなくレヴェナントを思い出した。

 

レディバード」☆

甘酸っぱい、しょっぱい青春映画。

 もう自分の青春時代なんてよく思い出せない。母親曰く中学生時代はひねてて、あれもこれもくだらない、くだらないと言っていたらしい。高校時代は総じて楽しかったけど、いくつか思い出すだけで苦痛な出来事や恥の記憶がある。異性だのプロムだのダンスだのは無縁だった。

 派手な喧嘩も、トラブルも、異性との交流もなかった。青春とは呼び難いな。どうやら自分は青春を知らないらしい。そして中年になって青春を味わおうとするのは典型的ミッドライフクライシスなわけで破滅的な結末を迎えやすい。もう、青春を知らずに人生を終えるのが御の字。

 もう、虚勢を張って嘘をついたり、無理してイケてる友人の輪に入ろうとしたり、側から見ていて痛々しいのが青春の生々しさ。

ブラックパンサー

 米国でメガヒットだそうで気になっていた。 しかし1番の肩透かし映画かもしれない。

 「銃なんて原始的ね」なんて言いながら、結局は槍やらを使っての肉弾戦ばかりで自虐なのだろうか。サイに武装させて突撃させるなんて後進的。国王も力比べで選ばれるだとか、アフリカらしさに様々な点で回帰してしまっていて、アフリカで超文明が隠れていたというワクワク感はゼロ。西洋現代文明とは異なる新しい価値観や様式を見せて欲しかった。

 

父親をあれだけ尊敬していたにもかかわらず、ささいな誤解で失望する。直情的で深みがないのだよな。

 王位継承戦を正々堂々と戦って主人公は負けたのだから従えば良いものを、気に食わないからと徒党を組んで引きづり下ろす。そもそも力比べで王位継承させることが機能していない。そういう点も隠れたアフリカの超文明ではなく原始的アフリカにしか描いていない。

 

なんだか「いじめられっ子が妄想の中でいじめっ子をやっつける」 のを実写化した映画で、実態は内輪揉めというスケール感の小ささ。子供向けの漫画に文句言うなよ、という話だ。

 

「アイ、トーニャ」☆☆

何だかんだ心に強く残った映画。

学も友人にも家族の愛にも恵まれなかったトーニャには何ができたのだろう。

 ナンシー・ケリガンだって金メダリストのオクサナ・バイウルに表彰台で性悪な嫌味を浴びせていたことが暴露されていたし、そんな完璧なヒロインじゃない。もし、真実が映画で描かれた通りで周囲が勝手にやったことならばここまでトーニャが嫌われることもなかったのではないか。有罪の決定的証拠も見つからなかったわけだし。トーニャの不幸で大衆が喜ぶなんてあんまりじゃないか。

 親の愛情に満たされること。真っ当なパートナーに出会えること。足を引っ張らない、自分を陥れるような悪友がいないこと。それを伴わない成功は不幸なんだな、と学んだ。

 女優が「スイサイドスクワッド」のマーゴット・ロビーだと分からないぐらいとてもダサい女性として描かれている。

 

豆鹿頭蓋骨鉢と菊練筒鉢の成形。

 一ヶ月半ぶりの陶芸。

豆鹿の頭骨標本を写して作ってみた。

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そのまま精確に立体に写せば良いかというとそうはいかず、石膏で型抜きする為には一方向から抜けるように形を調整してあげねばならない。

 

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目や鼻もくり抜いてしまうと石膏型を抜けなくなってしまうので敢えて塞いだ形にしている。

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そこにカリ石鹸水溶液というものを離型剤として塗ると石膏が抜けやすくなる。原型は素焼きしなくても良いらしい。乾燥して縮んだ型から取らずに済む。

 

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角の穴も頸部の穴も一旦、土で塞いだ。象った後にくり抜かないといけない。頸部は水遣りの為の穴とし、角の穴から植物を生やしたい。

 

頭蓋骨には施釉した陶製の角を差し込めるようにしても面白いかもしれない。

 

同一形状で作るので何パターンか作りたい。

白化粧 スポンジで施釉

黒: マンガン窯変

茶: 表面焦がし

緑: 辰砂

 

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先生が石膏型の割り方を描いてくださった。素人が初めて石膏型に挑むには難易度のかなり高い形状。上部、左右、底の4分解で構成することになる。

 

取り敢えず型を作る材料も石膏も足らないので今日はここまで。初めての技法は取り組んでいて楽しい。

 

 

 

時間が少し余ったので余り土で鉢を作った。

 

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胴は微細なヒビが無数に入って土っぽい陶肌。

 

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菊練りの途中だったものを上部だけ切り落とし、胴をつけたもの。穴は大きくして剣山なりを置けるようにしたい。しかし口が大きいのはなんだか野暮ったい。轆轤で挽いた口を取り付けられるようにしよう。

 

ここをこうして、こうして、こんな感じで底と胴の継目を補強して。ドベも使わず雑に拙速に作っていく。どうせ、内側にも釉薬を掛ければ大丈夫だろうとタカをくくっている。ものの20分で成形完了。こんなんで大丈夫だろうか。土をもう少し締めた方が良かっただろうか。5mmのタタラは少しばかり薄い。乾くまでに蓋の重みで歪んでしまわないか心配になる。

 

葉が花びらの青になる不思議なクレマチスの変異

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これがクレマチスの花。

 

 

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そして今回、ふと見つけて興味深いのが花のように青く変異している不思議な葉。花弁の一部が葉のように緑色になる変異花はあるようだが、逆に葉が突如、花弁の色となる変異は情報が見つからない。この現象に名前はあるのだろうか。

 

株の葉の半分ほどが綺麗な花弁の色のクレマチスを品種改良して作出し特許登録できたならば、私はきっと大金持ちになれて会社を辞めて陶芸三昧できる。3秒ほどで妄想をめぐらし通して、現実に戻った。

 

 

 

 

2018年もジューンベリーの収穫からジャム作り

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日本に帰ってくると、暦が進んでいることを実感する。もう春は感じられず夏の気配。紫陽花が咲いているぐらいだもの。青の輪が綺麗な額紫陽花のはずが紅い。土壌がアルカリ性に傾いてしまっているということか。何故だかわからない。植え合わせの植生の影響か。要調査。

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植えたことを忘れているぐらいのクレマチスが青い鐘形の花を咲かせてくれた。人気の大輪のクレマチスに比べれば随分と地味だけれども好きだ。

 

南高梅が例年、生理落下で殆どの実を落としていたが、今年は数粒だけれども枝につけて大きく実らせていた。ゆっくりと根を張り体力をつけている様子。

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そしてジューンベリーが6月を待たずして熟しきっている。もう2日もすれば落ちるか腐るか。

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子供達と収穫することにした。まだ樹高が低く、子供達が手を伸ばせば届くし、手で簡単にもぐことができる。

 

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本当にわずかな量で、味見程度の量だ。一食分を賄えるわけでもない。

 

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これを果実の重量に対して30%程度の砂糖を加えて煮詰め、ジャムにする。

 

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15分ほど煮詰めて出来上がり。仕上げにレモン果汁を加え、冷ましてから冷蔵庫へ。

 

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まあ、気休めの栽培収穫ごっこで自然の恵みと呼べるような程度ですらない。それでも39階のタワーマンションで土とは無縁の生活をしていた頃を思うと、今の生活のほうが遥かに気に入っている。

 

都会の庭いじりは愛玩犬を飼うような癒しと慰めだ。例えエゴだとなじられようとも。

 

ジューンベリーは同じ枝に3年実をつけると収穫量が減るので根元から切り戻し、ひこばえを育てるなんてことが他のサイトに書いてあったりする。根元からバッサリ切ってしまってもいいのか。疑心暗鬼。こういうことを教えてくれる友人が欲しい。

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自然に焦がれて

 

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別にムンバイに限ったことじゃない。排気ガスと粉塵にまみれた街路樹があるだけで市街地に自然と呼ぶべきものはない。

 

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ムンバイに行けばわかるけれども、この写真の箇所が別に特に汚い所を選んで撮った訳でもない。

 

インドはゴミの処理が下手なだけで、日本の方が遥かに大量のゴミを廃棄している。買い物して家に持ち帰るためだけにビニール袋を使い廃棄する。我が家も。

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中〜高所得者層が買い物に行くショッピングモールのスーパーにはナチュラルさを前面に押し出した商品が並ぶ。

 

 

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これだけ工業的商業的な世界で生きていても、自然由来、植物由来のものが体に良くて価値があると私達は信じている。

 

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天然由来成分だけでは油脂の汚れは上手く落ちない。天然由来成分配合と謳う為に天然資源を気休め程度の量だけ使わなくてもよいのでは。

 

サステナビリティは素晴らしい。再生可能資源を材料として用い、後には生分解性廃棄物だけが残る。理想的だ。しかし半端なナチュラル志向はプランテーション化や天然資源の収奪を加速させるようにも思う。

 

天然〇〇成分配合なんて商品を使わずに環境負荷が少なく化学合成できる界面活性剤や保湿成分、シリコンやパラフィンでできた製品を使ったほうがより大きな絵で見た場合のナチュラル志向だったりしないだろうか。包装材は生分解性プラスチックを使って。

 

徹底的に従来の自然環境を変質化させていくのが人間という哺乳類なのだろう。これだけプラスチックを世の中にまき散らしたことによってプラスチックを分解する生物種の誕生を促した、なんていうトンデモ展開にはならないものか。

 

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街中はゴミゴミしているが、ムンバイのチャトラパティシヴァージー空港は2014年にオープンしたターミナル2が清潔でアートにも溢れていて居心地が良い。

 

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壁に国内各地域の伝統様式の窓枠や扉などが嵌め込まれているのだが、これが何度見ても感心する。

 

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そしてGVKラウンジというビジネスクラスラウンジがあるのだが、これまた快適。壁一面に緑が茂り、ソファの触り心地も良い。

 

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ほぼ全ての椅子に電源コンセントがつけられているのも有難い。日本便が搭乗開始となると、日本人と思しき客にその旨を教えに来てくれるのも親切。

 

果物や甘味、さらには生春巻きやらサンドイッチやらカレーやら、食事も充実。

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砂糖無添加生搾りジュースが無料で何種類もおかれている。グアバを基調にパイナップル、レモン、岩塩にカイエンペッパー。カイエンペッパーのせいで、果物の甘さが競演しているにも関わらず、辛い。

 

いや、これはインドならではの味だな、と感心した。ずっと飲み続けていると病みつきになりそう。

 

 

インドも中国と似ていて、綺麗に保つ領域とその他の落差が激しい。中国は比較的綺麗に清掃された街区が超中心地にはあったりするが、インドは綺麗とは言えない街並みの中に高級店があったり、その塀の中だけは綺麗にされていたりする。

 

ベジタリアンと言いつつも植物性油脂もりだくさんのこってりした料理は多く、時折、無添加の健康志向の強いこだわりを見せたりもする。

 

 

現実に目を背けた、気休めの「自然」や「健康」を大勢が求めているけれども、本当の「自然」や「健康」を手に入れる為に捨てなければいけない利便性や快楽は手放したくない。そんな気がする。